週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:深海光球ランターン

「いやぁ……とんでもない経験しちゃったなぁ……」

 

胸でオーキド博士の川柳集を抱きながら思わず空を見上げるサザレ、本当にあの時間が夢のようで目が回りそうな時間だった。博士たちはラビの庭にいるポケモン達を存分に見学、そこで見た各地方のポケモン、だけではなくオーガポンやガチグマにも大いに興味を示してくれていた。そして―――

 

『えっと、此方はその……オーリム博士とフトゥー博士から任されているポケモンでして』

『な、なんという事じゃ、まさかこのポケモンが現代に生きておるとは……!!?』

『す、凄い大発見だこれは……!!』

 

菜園の守護者となっているチヲハウハネを目撃されてしまった。二人にはフトゥーとオーリムから生態調査を極秘に任されているから絶対に口外しないで欲しいとお願いしたところ快諾してくれた。が、それは別として調査や観察だけはさせて欲しいと言われたので許可は出した。チヲハウハネも嫌がる様子を全く見せなかったので好きにさせた。

 

『いやぁ全く実に刺激的な三日間じゃった!!本当に感謝するぞラビ君』

『ラビさんが確認したという夢特性のデータも実に興味深かった、これで何か因果関係や発現の法則性が見いだせるかもしれません。本当に有難う御座いました』

『此方こそ、また何時でもお越しください』

 

そんなこんなもあって、配信を行ってから二人はカントー地方へと帰っていった。この後、大慌てのチリとオモダカがやって来てオーキド博士とシゲルさんを是非招待したいと言われたのだが、既に帰った事を伝えると宇宙猫顔になり、どうして教えてくれなかったんですか!!?と言われたりもしたが受け流しておいた。

 

「あの時のトップとチリの顔は面白かったな、撮ってるだろ?」

「モチ、あんな決定的瞬間を逃す私じゃないよ」

 

そう言いながら胸元から一枚の写真をスナップで投げ渡してくるサザレ、そこには見事な宇宙猫となっている二人の顔があった。全く以て、最高な一枚じゃないか。

 

「良い腕してるな」

「どうも、でも流石に流出はさせないよ?」

「分かってるよ、笑うだけ笑うだけだよ」

 

同じ方法で写真を返しながらも空を見上げる。良い天気だ、こういう天気は昼寝をするに限る……そう思っていると隣にサザレが座ってきた。

 

「ねぇラビ、カントー地方のお話をオーキド博士達といっぱいしたじゃん。その中でその、気になる名前あったんだけど」

「んっ?」

「ああ、イクハの事か」

 

イクハ、カントー時代の仲間……というよりも同行者というべき人物の名前。クチバシティで知り合ってそこからカントーを旅している間はずっと一緒だったが、殆ど惰性に近かったし言うなれば一人でいる事が寂しかったから一緒にいた関係に近い。

 

「その人が凄いナンパ癖があるって言ってたけどさ、そんなにだったの?」

「そりゃもう。あいつ見た目だけは良いからな、近寄ってくる奴は幾らでも居たし可愛い女の子だったらそれを口説くわ褒めるわ……それで面倒事にも巻き込まれたからジョウト地方に行く時は俺から振ってやった」

「ラビがそんな事言うなんて、相当に凄かったんだね……その子」

「別れる時は如何して!?って言われたけど勢いで押し切った、姉弟扱いされるのも嫌だったし」

「あ~確かにそれは嫌だ……えっ姉弟?」

「そう、イクハは女だよ。いわゆる王子様系女子って奴だよ、まあもうどうでもいい事だし俺としてはさっさと忘れたいっておいサザレ、顔色悪いけど大丈夫?おいサザレ、サザレ!!?」

 

サザレは顔色を一気に悪くした、ラビが自分よりも先に女の子と旅をしていた……その事実が何故か酷く胸を貫いたのであった。その後、サザレは空元気を出しながらも部屋へと戻っていったのであった。

 

「……ダイケンキ、大丈夫だと思うか?」

「……ケン」

「物騒な事言わんでくれない?」

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するのは此方」

「ラァァン」

「はいランターンです」

 

・おおっランターンだ!!

・ナンジャモとのバトルでも使ってたやつ!

・可愛い奴!!

・実際可愛い

・ナンジャモ:僕も気になってたやつ!!

・そしているナンジャモ。

 

「ランターンは電気と水の複合タイプです。ランターン最大の特徴と言えば矢張り、このランプですね。このライトは暗い海を照らすライトだけではなく、仲間同士の連絡手段だったり、相手を強烈な光で眩ませたりするそうです。海の中でのライバルはネオラントらしいです、相性的にはこっちの方がガン有利な気がするのは私だけでしょうか」

 

・まあ自然界だから色々あるんでしょう

・相性だけでは語れないって奴ねぇ……。

・うんうん、ランターンは可愛い、分かった。

・いや今の話から何故その結論。

・だからどうした!!

・正当化すんな!!

 

「そしてこのライト、なんと5000m以上先にも届く程の光量らしいのですが……これ自体は何とも言えないらしいです。オーキド博士曰く、そう言った記録もあるにはあるらしいのですが、如何にも古い記録らしいので信憑性は微妙な所との事、なので近々はその再度検証実験が行われるそうです」

 

・5000て……そうだったらすごいけど

・実際どうなん?

・ナンジャモ:それだけの光が起こせるとなると熱力も凄い事になるし、しかも深海だし

・ただでさえ深海って光の通り悪いしな

・どうなんだろうな。実験の結果次第か。

 

「さてそんなランターンの特性は蓄電、発光、夢特性が貯水です。蓄電は貯水や土食と対象タイプが違うだけで同じです、発光は命中率が下がらず相手の回避率を無視するという物ですね。貯水はまあ貯水です」

 

・おい最後www

・ぶん投げやがったwwwいやまあ分かるけどさwwww

・発光は面白いなぁ……いざって時助かるわ。

・どっちかというと防御系な感じだな……

・夢特性もそっちだもんな。

 

「そんなランターンですが、タフネスなポケモンさんなので耐久型の戦法との相性がいいですね。加えて流し役というのもいいでしょう」

 

・な、流し?

・流しって何ね

・いやマジでわからん、マジで何だ?

・あれだよあれ……いやゴメンマジで何?

・ウルップ兄貴が、負けた!?

 

「流しというのは相手に交代を強いる事です。例えば相手に欠伸を使いますと相手は少ししたら寝てしまいますよね?此処で相手は交代をするかそれとも眠る事を承知した上で続投するかを強いられる訳です。他にも道連れや吠えるなども流しと言えますね、それだけではなく相手の能力を大きく下げる変化技を使って能力低下を解除する為の交代を強いるという場合にも使います」

 

・あ~それで流すか

・確かに欠伸されたら寝る前に交代したくなるわな。

・ふ~む、確かに……。

・んじゃランターンってそういう意味でも優秀なん?

・じゃなきゃ言わねぇだろ此処の主は

 

「ランターンは相手を火傷にする事がある熱湯、そして相手の特攻をがくっと下げる怪電波を使う事が出来ます。物理ならば火傷、特殊なら怪電波、火傷の方は確実ではありませんが相手に火傷になるかもしれないというのを押し付ける事は出来るので結構使えます」

 

・うわぁ……割とエグイの持ってた

・熱湯って妙に火傷率高い気するんだよなぁ……

・分かる、妙に火傷になる。

・まあ熱湯の方が火傷になるってのは分かる気がするけど……

・同意。

 

「加えて水浸し、という相手のタイプを水タイプに変えてしまう技も覚えます。これだけでも水タイプ以外ならばタイプ一致の火力を失うので一旦引く事を考えてしまう事でしょう、その上で根本的な攻撃の能力も下げられてしまったら、どうでしょう」

 

・引くしかないなぁ……

・そのまま戦っても辛いだけだな……

・う~ん想像以上にエグイな。

・これは、ランターン欲しいな。

・にしても相変わらず1ON1を想定しねぇwww

 

「それが此処ですから。ランターンは蓄えるで防御面を高める事が可能なので相手の猛攻にも耐える事は容易です、大ダメージを受けたら眠るで回復するのも手ですね。主役よりもサポート役で強く輝けるポケモンさんだと私は思ってます、以前の私がナンジャモさんと戦った時も蓄えると怪電波とクイックターン、水浸しで翻弄した時が正にそれでしたね」

 

・ああっ最終的にナンジャモが水統一に0ー2で負けたあれか。

・あれはイルカマンとママンボウのコンビが強かったのもあったから……

・といってもハラバリーの火力が完全に殺されたもんな~

・ナンジャモ:僕の敗北を掘り起こさないでよ~

・まああの時のナンジャモの動揺っぷりは正直萌えた

・同意

・同意

・同意

・分かる

・ナンジャモの困惑顔最高で2万円スパチャしました

・ナンジャモ:泣くぞ、僕本気で泣くぞ!!

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