週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:サイコマスターエーフィ

「……」「……」

「あの、サザレそんなに近くで見られるのはさすがに緊張するんですが」

「気にしないで、ラビが描いてる姿を撮りたいの」

「いやだったらもう少し距離をだな……」

 

先日の一件以来、妙にサザレの視線が鋭くなるようになってきたことに不思議な危機感を覚えるようになってしまったラビ。イクハの事をそんなに気にするのか……とさえ思う、もう何年も連絡は取っていないし話題に出されない限り脳裏に過る事もなかった相手だ。

 

「……あのな、こんな緊張してるのに良い絵がかける訳ないだろ……アイス取ってくる」

 

これは小休止を入れなければだめだと思って台所に向かって取り合えず麦茶をがぶ飲みする。その後にアイスを咥えて溜息を吐いてしまった。正直どうしてあんなのと旅をしてしまったのかは自分にとっての黒歴史だ。

 

「……急ぐか」

 

アイスを噛み砕きながらもラビは濃い目の珈琲を淹れると作業場へと戻っていった、そして先程まで描いていた筈のキャンパスを片付けると奥に仕舞ってあるキャンパスを準備してそれに向き直った。その行動にサザレも驚いていた。

 

「サザレ、少し待っててくれるか。近い内に、見せる」

「えっ―――あ、うん分かった……」

 

そのまま集中し始めて絵を描き始めたラビの姿は初めて会った時、自分を助けてくれた時の彼によく似ていた気がして、思わず自然とシャッターを切っていた。そのままサザレは自然と距離を取りながらもその姿を撮り続けていた。キャンパスに描かれているその絵に目もくれることなく、ラビだけを撮り続けた。

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するのは此方」

「エ~フィ」

「エーフィさんですね」

 

・お~ブイズだ!!

・エーフィだ~!!

・可愛い~!!

・綺麗~!!

・美しぃ……

・素敵だぁ……

 

「エーフィさんはエスパー単タイプです。このエーフィさんの艶やかで綺麗な体毛は極めて敏感で細やかな毛質を持っていて空気の微細な変化をキャッチします。そこから相手の動きの先読みや天候その物の変化を読み取る事が可能です」

「エ~フィ」

「はいはいブラッシングですね、はいおいでくださいませ」

「フィ~♪」

 

・あぁぁぁ~エーフィの恵比須顔~

・いやされりゅ~

・可愛い~!!

・ブイズ愛好家多いな

・まあブイズだしな。

・エーフィのこのような幸せ顔を……感激だぁ……。

 

「エーフィさんは分類が太陽ポケモンとされています、それはエーフィさん自体が太陽から恵みを頂いているからです。太陽の光を受けてそれをサイコパワーへと変換して溜め込んでいるのです。そのサイコパワーを額の宝玉から放射するのです」

 

・成程、文字通り太陽の力を借りてるのか

・日輪の力を借りて、今必殺の!!って感じ?

・なんかあってるけど間違ってねぇか?

・つまり、どういう事だってばよ。

・つまりあれだ、太陽の恵みをナマでいってるって事よ

・間違ってないけど嫌だなその表現。

 

「そんなエーフィさんの特性はシンクロ、夢特性がマジックミラーです。シンクロは自身が状態異常になった時にその異常を相手にも与えるという物です。麻痺になったら相手にも、といった感じですね。流石に氷状態は無理ですが」

 

・あ~面白いなこれ。

・相手も同じ苦しみを味わう訳か。

・氷はまあ妥当だな。

・麻痺になったら一番美味しいかもな。

・素早さダウンはデカいな。

・素敵だぁ……

 

「エーフィさんは攻撃、サポートの両面で活躍できるポケモンさんです。苦手な悪タイプにはマジカルシャインと魅惑のボイス、虫タイプにはパワージェム、ゴーストタイプにはシャドーボール、と苦手な相手には自力な対応が可能な上に自分を強化する瞑想に加えアシストパワーも完備です」

 

・うぉぉぉぉ……なんたるラインナップ。

・こうして見るとやっべぇなこれ

・出来る事多過ぎて笑う。

・逆に狩られかねんぞこれ。

・しかもアシストパワー持ちかよ……。

 

「これに加えて、欠伸や重力に電磁波、リフレクターに光の壁、身代わりにバトンタッチ、朝の陽ざしに願い事、サイコフィールドと出来る事も多数あります。エーフィに壁を張って貰ってから瞑想と身代わりを積んでバトンタッチする人もいましたね。特に夢特性のマジックミラーの場合はアンコールなどの影響を心配する必要もありませんからかなり安心して張る事が出来るのも特徴ですね」

 

・あの、多くない?

・マジで多い、やれることがマジで多い。

・何が出来ねぇんだよこれ。

・可愛いだけじゃなくて多芸とか世の中不公平だよ。

・俺の相棒にもその多芸さくれよ。

・まあトレーナーにとっては頭痛がいたいお話だな。

 

「私のエーフィさんは不意打ち対策のサイコフィールドを張りつつ、壁を展開してそこから様々な技を組み立てていく感じですかね」

 

・あ~そっか、サイコフィールドにはそういう効果あったわ。

・忘れがち、フィールド効果、落とし穴。

・やめろ、エレキフィールドあるのに欠伸撃ったんだぞ俺。

・ミストフィールドあるのに流星群撃って威力に困惑してました。

・グラスフィールドで地震撃ってボスゴドラに耐えられて負けました。

・フィールド関係で影響出てる人多くて笑う

 

「フィールドは使う人があまり多くない印象ですからね、しかし一度使ってみればその良さを理解出来ますしその強さを引き出す事も容易になっていきますからお勧めです」

 

・フィールドかぁ……ナンジャモも使ってるし頑張るかなぁ?

・頑張れ頑張れ

・棒読みやめろ

・何故バレた。

・素敵ですよ、ご友人……。

・おう、なんか嬉しいけど寒気するのは何でだ。

・距離の詰め方が異常だからだろ。

 

「はい、終わりましたよ」

「フィッ♪フィ~♪」

「おっと、これはエーフィさんのドレインキッスですかね?」

 

・あああああああああああああああ!!!!!

・エーフィ様のきすぅぅぅぅぅうぅぅぅ!!!!

・羨ましいいいいいいいいい!!!!

・エーフィガチ恋勢が大発狂だ。

・言うてもさ、トレーナーなんだから可笑しい事ではないじゃん。

・此処の主を分かってないな貴様?

・ポケモンとの信頼関係、素敵だぁ……

 

 

「なんか、すげえ奴がいた気がする……」

 

そんな事を思いながら配信を締めたラビ、エーフィは整えて貰った毛並みを早速他のポケモンへと自慢しに行った。全く可愛い奴め、尚、ラビのエーフィはオスだがコジョンドと違って綺麗や可愛いと言われることに抵抗はない。イーブイの頃からの積み重ねだろう。

 

「シャアアアアアアアア!!!」

「フィィィィィイイイイ!!!」

「ラ、ラビ大変だよ~!!」

 

何やら聞こえてきたので大急ぎで向かうとアブソルがエーフィに向けてキレていて、エーフィも負けじと威嚇し返している光景があった。

 

「なんかご機嫌なエーフィがアブソルに何か言ったと思ったらアブソルが急に怒りだして……」

「はぁ……なんだかなぁ」




エーフィ「あらアブソルさん、どうよこの毛並、ラビに整えて貰ったんだ。ああごめんな最近ラビと絡めてなくてそう言う事もして貰ってないんだっけwww」
アブソル「何よやる気!!その気なら上等よ、叩き潰してあげるわ!!」
エーフィ「上等だかかってこいやぁ!!」

こんな感じの会話があった。
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