「そう言えばさ、ホウエン地方での旅ってラビ的に何か思う所ってあるの?」
「んっ何だ急に」
3枚目であるホウエン地方での絵を描き始めているラビ、順番としてはシンオウ地方への旅が先になるが此方を先に描く事にしたらしい彼にサザレは尋ねた。勿論ホウエンへの旅は同行していた、前回のラグラージのミズゴロウ時代の下りの時もサザレは一緒だった。
「いやシンオウで会った時にホウエンに先に行くつもりって言ってたからさ私も付いて行った時は漸く行けるねって言った事思い出したんだよね、ホウエンにそれだけ思いいれがあるのかなぁって」
「別にないけど、まあグランドフェスティバルの影響で行けなくなってたから漸く行けるって思った程度だよ」
「でもトウカジムの子には随分と辛辣じゃなかった?」
「そりゃ腹も立つさ、こっちの戦略全否定して技の威力だけで判断されたらそう思うわ」
自分が初めて訪れたのはトウカジム、と言ってもその時はまだダイケンキとミズゴロウにラルトスしかいなかったので挑む事はしなかった。が挨拶はしておくべきだと思って挨拶はしたのだが……その時に自分のポケモンリーグでの戦いを中継で見ていた子供に色々言われたのでかなりキレそうだった。
「というかよ、俺は良い所まで行ったのにあいつに難癖付けられる資格なくね?」
「うんそれは私も思った、後一歩だったのにね」
「いやあれは如何見ても俺の負けだった、ダイケンキも頑張ってくれたけど無理をさせ過ぎたって俺も反省する位だったよ」
自分はあの場でミスはしていなかった、強いて言うなれば相棒に負担を強いる戦いを選択しなければ勝率が無い程にレベルの差があった事位だろう。それを頭ごなしに全否定されたら腹も立つ物、よくもあの人はあれと旅をしたものだと感心してしまった。
「そう思うとやっぱりラビってトレーナーとして純粋にかなり上澄みだよね?」
「まあ否定はしない、これでも実力はあるって自負はある」
「そこで強調しない辺りが君だよね―――チャンピオンズリーグまで行った癖に」
「行った癖に負けた敗残兵だからな」
これでもリーグ優勝は経験した事がある、それこそホウエン地方に行く前のシンオウリーグが正にそれだった。と言ってもシロナに挑戦する事は叶わなかった、四天王のオーバまでは行けたが、その相棒であるゴウカザルの前に敗北してしまった。
「あれ、じゃあなんで俺貶されたんだよ、マジで謎やん」
「えっ今更それ言うの?」
仮にもシンオウリーグで優勝したのに何であそこまで言われたんだろう……と素直に思った。まあ子供からしたら一番凄いチャンピオン以外は全て路傍の石だと言われても反論出来ないし、センリは四天王級に強いとされるジムリーダーの一人という評価をされているらしいので四天王に負けている自分は父親以下という変換が成されたのかもしれないが……。
「そう言えば何でマスターズエイトには参加しなかったの?」
「その時は純粋にコルさんの助手やってて忙しかったしなぁ……その時はもうトレーナーとしてやりたい事はやりきってたし興味すら希薄だったな」
―――だけどあの試合だけは見ていた。最早伝説の……レジェンドチャンピオンマスター・レッドとアローラ地方初代チャンピオン・サトシの頂上決戦は。
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するのは此方」
「メェタタタタタタタメタァ!!」
「おっと、よっと、メタグロスです」
| ・なんか馬鹿でかいのがUFO軌道で迫ってきたぁ!!? ・クレッフィかお前は ・だけど着地して変形ってメタグロスかぁ~い!! ・というか色違いじゃねえか!! ・うお初めて見た!! ・ダイゴさんのメタグロスみてぇ!!! |
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「メタグロスは鋼とエスパータイプの複合タイプです。メタグロスと言えば矢張りホウエン地方チャンピオンのダイゴさんのパートナーとして有名ですね。実はこのメタグロスはホウエン地方を旅している時に石の洞窟を探検している時に偶然お会いしたダイゴさんから託された卵から孵ったダンバルさんが進化したんです、しかし孵ったダンバルさんが色違いだった時は吃驚してダイゴさんに連絡してダイゴさんが育てた方が良いのではと言ったんですけど『その子の親は君だよ、大切に育ててね』と言ってくださいまして」
| ・うおおおっ……なんて爽やかな ・俺、言える自信ない…… ・仮に持ってたとしてもなぁ…… ・きっと爽やかに笑いながらサラッと言ったんだろうな。 ・あの人なら言う。 ・絶対言うわ。 |
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「それでそのまま育てる事になったんですけど、このダンバルが兎に角突っ走る性格で兎に角突進をしまくるんです。まあダンバルさんの時はしょうがないと思っていたんですが、それがメタングさんになっても続きました。それでどうしてかと思ったんですが……ただのスピード狂でした。風を切るのが大好きらしくね」
| ・あ~そっちか…… ・特にダンバルとメタング時代なんて常に浮いてるもんなぁ ・それでスピード大好きになっちゃったのか。 ・でもこの一族ってスピードって速くはないよな? ・並程度にはある、位じゃね? ・その位な筈。 |
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「それが自力で高速移動を習得したんです、しかも自分の念力でコーナリングを補助したり、メタグロスになってからは身体に当たる空気抵抗とかを軽減したりまで勝手にしたりしますからもう筋金入りなんだなって思いましたよマジで」
| ・ええっ…… ・そんなの聞いた事ねえぞ…… ・何その斬新すぎるエスパータイプの使い方。 ・そう言えばメタングメタグロスって頭いいんだっけ ・メタグロスは特に良い筈。 |
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「はいメタグロスの知能はスーパーコンピューターを超えるとも言われています、その演算能力を遺憾なく発揮した結果ですかね……高速移動を積んだメタグロスはアギルダーやテッカニンすら凌駕するスピードを発揮します、当然そのスピードの中での戦闘も大得意です」
| ・おい鋼タイプの重量級!! ・お前体重500キロぐらいあっただろ!! ・持ち味を活かせよ!! ・真逆じゃねえかよ!!? ・高速移動するメタグロスとか怖すぎて笑うわ。 ・俺も |
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「実際ダイゴさんも驚かせて笑ってましたよ。『これは随分個性的に育てたね!!うんポケモンの個性を第一にする君の姿勢嫌いじゃないよ』と言われました、第一にはしてましたけど勝手にこうなったから何とも言えませんが……特性が夢特性のライトメタルじゃなくて通常のクリアボディだったのは良かったというべきか……ライトメタルの場合もっと速くなってた恐れがあるから……」
| ・何それ怖い。 ・ああそうか軽量化されちゃうから…… ・軽量化、275キロもあるんですか ・いや550からそうなったら十分すぎるわ。 ・そうなったら更に恐ろしかった…… ・いや、この速度で能力値落とせないメタグロスは怖いから。 |
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「まあ重いままだからこそ、高速移動中にはスピードと重量が合わさったバレパンマンと異名をとるハッサムさんのバレットパンチを上回るバレットパンチを放てますけどね」
| ・な、なんかどっかの格闘漫画で見たぞそれ。 ・ああ、人間がポケモンに戦い挑むあれか。 ・なんだっけ、握力×スピード×重量だっけ? ・あれでカイリキーのツインクロスアームブロックをぶっ飛ばした奴か。 ・あれをメタグロスでやるか……。 ・そう思うと恐ろしいな。 ・まあこの場合握力じゃなくて硬さかもな。 ・どっちにしろやべぇよ |
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「まあ私のはおいておいて……メタグロスは鋼タイプらしく防御面も優れており、耐えて反撃するというスタイルが一般的です。加えて通常特性のクリアボディによって対面性能は極めて高いのでかなり優秀です、攻撃性能も高いですのでコメットパンチからのバレットパンチで数多くの相手を捻じ伏せる事も出来てしまう程のハードパンチャーです」
| ・う~ん流石チャンピオンの相棒。 ・シンプルに強い、唯それだけだ ・マジで強いから何とも言えん。 ・でも育てるとしたらどうするべきなんだろ。 ・んじゃ聞いてみればいいやん ・へい大将、お薦めは!!? |
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「そうですね……無理に高速移動を覚えさせる必要はありませんし、寧ろ優れた防御性能を活かした重量級の戦いが向いていますね。エスパータイプも入っていますから幅広い対応が可能です。弱点は炎タイプや地面タイプに弱い事ですが、地面タイプについては電磁浮遊で透かす事も出来ますから特定の弱点への対応を絞って考えた方が運用がしやすいですね。炎タイプには地震で対応とかで思っておけば、鋼タイプとエスパータイプで大体の相手は出来ますからね」
| ・あ~成程…… ・そもそもスペックが高いから考えすぎる必要がないって事か。 ・確かにそう思うと有難いポケモンではあるかもしれない。 ・自力で地面に対応可能なのは有難いな。 ・う~ん欲しい……カッコいいし。 |
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その後もメタグロスの話は尽きなかったが、話したかった事は話したので配信を切った。メタグロスにお疲れ様と声を掛けると、高速移動しながらスピードの追及へと戻っていった。彼にもホウエン地方では世話になった、センリ戦では特に大活躍だった。
「メタグロスに進化したのってトウカシティのジムだったね」
「ああ、いやぁあん時はラストの全く怠けないケッキングに手を焼いてたのを見事に処理してくれて助かったよ」
まだ自分にはメタグロス以外にラグラージがいたが、既にダメージを負っていて出しても勝ち目は薄かった。だが相手はラストケッキングのみ、なんとかメタグロスで突破する必要があったのだが――――そこでメタグロスはテレパシーを送ってきた。その作戦には驚いたが、メタグロスの不敵な笑みに応えてOKサインを出した。その作戦は……
「相手に組み付いての大爆発、流石のケッキングにもこれには耐えられなかったからな」
「いやぁまさか大爆発するとは思わなかったよ」
「俺だってビックリだわ、あいつ進化したと同時に大爆発習得しやがったんだからな。んでセンリさんにこいつは参った!!って馬鹿笑いされながら褒められた」
「それを息子さんがこんなのバトルじゃないとか言い出したよね」
「まあ言いたくなる気持ちは分かるけどな」
まあ息子が如何言おうともジムリーダーは反則抜きのバトルで負けたのだからバッジを渡さなければならないしセンリもその気だったのでラビはバッジを確りと貰った。まあ息子であるマサトには嫌われたようだったが如何でもよかった。それからもメタグロスの最終手段として運用と研究を続けている。