Tiny Dungeon Another Story 作:のこのこ大王
?「あああああぁぁぁぁぁっ!!!」
静寂を切り裂く叫び声が
夜の森に響く。
そして爆音。
周囲の木々を吹き飛ばす。
?「また、発作ですか」
暴れる何かを少し離れた場所から眺める人影が2つ。
?「ええ、もう少ししたら治まるわ」
?「もう少し静かにして欲しいところではありますね。
ただでさえ、嗅ぎ回られているのですから」
?「仕方が無いでしょう?
それともアナタが止める?」
?「・・・まさか。
私にそのような権限はありませんよ」
2つの影が会話していると
暴れていた何かが、急に止まる。
人影のように見えるが
その荒々しい動きは、一種の獣のようにも見える。
?「例の準備は、まだかぁ!!」
?「あと少しといったところですね。
まあ、待ちきれないのは私も同じですが―――」
?「あまり待たせすぎるとお前からぶっ殺すぞっ!!」
?「ええ。
その時は、どうぞお好きに」
殺気を放ちながら叫ぶように声をかける
獣のような人影の圧力を、平然と受け流す人影。
そして夜の森に静寂が戻る。
何かが、動き出そうとしていた。
第11章 悪魔(学園長)のトラップ
いつもと変わらない朝。
珍しくフォースの門前で学園長から声をかけられる。
今思えば、この時点で逃げるべきだったのかもしれない。
マリア「やあ皆、おはよう」
突然の学園長に皆、一瞬だけ驚くも
挨拶を交わしていく。
マリア「挨拶は、済んだな。
よし、では婿殿を借りていくぞ」
まるで手荷物を持つように
俺をズルズルと引っ張っていく。
和也「え?・・・あのっ!
ちょっとっ!?」
マリア「まあまあ。
紅茶ぐらいは出すから」
いきなり和也を引っ張っていく魔王妃の姿に
誰もが呆然と首を傾げていた。
そして朝の学園長室。
和也「・・・えっと」
マリア「まあ、せっかく用意したんだ。
とりあえず飲んでくれ」
学園長の言葉で、紅茶を飲む。
・・・入れ方の完璧な紅茶。
美味いと思う一方で、嫌な予感もしてくる。
マリア「・・・ふむ。
あまり緊張させても申し訳ない。
そろそろ用件としようか」
和也「・・・それは聞かなかったことには
出来ませんかね?」
マリア「あははははっ。
察しが良いのは嫌いじゃない。
ついでに言えば、拒否権が無いことぐらい
わかってるだろうに」
和也「まあ、聞くだけは聞いておかないと」
マリア「そう警戒するな。
ちょっとしたことを頼みたいだけだ」
その『ちょっとしたこと』が怖いんだよと
心の中で突っ込む。
マリア「実は、森にある廃墟エリアがあっただろう」
和也「・・・ああ、あの以前に2階級で
クラス対抗戦もどきをやった場所ですね」
あの時は、本当にやばかった。
正直、リピスが誘いに乗ってくれなければ
ウチのクラスは敗退していただろう。
マリア「あの時、随分と派手にやってくれたそうだな。
おかげで整理しないと授業が出来ないほどに
荒れたと報告が来ていてな。
せっかくだからと工事をしたんだよ」
和也「・・・工事、ですか」
マリア「そうだ。
あまり同じ場所ばかりで実戦訓練をやっても
変に土地勘があったりして、正確な訓練にならんからな」
確かに、同じ場所に同じメンバーでの戦いなら
場所による有利不利や、訓練だという慣れが出てくる。
そうなると効率が悪くなるどころか
変な癖がついたりして、本当の実戦で
それが命取りになる危険性まである。
マリア「ついては、婿殿達に新しいエリアでの
実戦訓練のテストを頼みたい」
和也「テスト・・・ですか?」
マリア「そうだ。
実際にテストしなければ、予期しない事故も
起こりうることもある。
テストも無しに使用出来んさ」
和也「・・・つまり、実験体になれと」
マリア「実験体とは、人聞きが悪い。
有志によるエリアテストだよ。
中途半端な連中に任せる訳にもいかんからな」
まあ、中途半端な奴なら事故が起きる確率が跳ね上がってしまう。
どんな事態になろうとも対処出来るだけの実力が無いと危険だからだ。
確かにフィーネ達なら、実力的にも申し分ないだろう。
だが―――
和也「普通、5階級の生徒に声をかけますよね?」
疑問に思ったことを聞いてみる。
本来なら一番実力者が集まる5階級の生徒が
テストを請け負うのが普通だ。
マリア「ああ、5階級の連中か。
あいつら最近、私が声をかけると逃げるんだよ。
失礼な奴らだ」
・・・ああ、やっぱりそういうことですか。
マリア「それにセオラの奴にも話を通しておいた。
『特別に単位付きの授業扱いにして差し上げます』
だそうだぞ」
それを聞いて、眉間にシワを寄せながら
笑顔で怒っている先生の姿が浮かんだ。
・・・先生も、苦労してるんですね。
マリア「開始は、午後からの授業時間全てを使って行う。
メンバーを揃えて昼食後に、エリアの集合地点に来るように。
詳しいテストの内容は、この紙にまとめておいた。
まあ、飯でも食べながら確認しておいてくれ」
その言葉と共に机の上に置かれる紙。
和也「・・・はぁ。
わかりました」
マリア「そうか、引き受けてくれるか。
さすがは、婿殿だ」
『拒否権はない』と自分で言った癖にと
喉元まで出てきた言葉を飲み込む。
和也「・・・しかし。
この話なら、あの場で全員にしてもよかったのでは?」
マリア「・・・」
無言のまま、紅茶を飲む学園長。
そして―――
マリア「ここからが、本当の用件だ」
目つきが鋭くなった。
その顔に、思わず身構える。
マリア「ミリスから報告を受けたんだが。
・・・婿殿は、あの化け物と戦ったそうだな?」
和也「・・・あの化け物?」
化け物と言われてスグに心当たりが出てくる。
マリア「とぼける必要はない。
いつも夜に自主訓練をしている丘で・・・だそうだな」
和也「・・・」
何を意図してこの質問をしてきているのだろうか?
それが気になる。
だからこそ―――
和也「・・・いえ、知りませんね」
マリア「・・・そうか。
まあ、いいだろう」
ゆっくりとため息をつく学園長。
マリア「・・・もし、何か見たら
『必ず』報告して欲しい」
和也「はい」
そして、その後。
あくまでゆっくりと学園長室を出る。
学園長室から廊下を歩いて曲がり角を曲がった瞬間
和也「・・・ちっ」
思わず舌打ちが出る。
和也「・・・食えない人だ」
ミリスのことは、報告があったにしろ
確証は無かっただろう。
確証があれば、あんなまどろっこしいことは
してこない性格なのは、もうわかっていることだ。
しかし先ほどのやりとりで、俺の一瞬の迷いを
的確に見切ってきた。
これでは確証を取られたのと同義だ。
やはり、魔王妃・・・ということか。
自身の未熟さを痛感しながら
俺は、教室に向かうのだった。
そのころ、学園長室では
カップに残った紅茶をゆっくりと飲む学園長が居た。
ミリス「・・・その顔を見るかぎり
やはり、あの人族は対象との戦闘をしていると
いうことですか?」
いつの間に現れたのだろうか。
マリアの後ろにミリスが立っていた。
マリア「ああ。
一瞬だけ返答を躊躇った瞬間に
目が泳いだ。
上手く誤魔化してはいたがな」
ミリス「・・・生意気な人族です」
マリア「まあ、そう言うな。
お前でも見分けがつかないほど
上手く嘘をつける度胸と判断は素晴らしいじゃないか。
それが、ウチの娘の婿だというのだから
将来が楽しみだ」
ミリス「・・・私は、楽しくありませんが」
マリア「相変わらずだなぁ、お前も」
ミリス「・・・ところで、どうして嘘をついたんでしょう。
あの人族にとって、何のメリットもないのに」
マリア「ははっ。
お前もまだまだだなぁ」
ミリス「・・・」
マリア「あの男はな。
一瞬で、仲間を庇うことを選んだのだよ」
ミリス「・・・どういうことです?」
マリア「・・・もし、アレが神族・竜族、そして人族の内の
どれかが作った実験体だとしよう。
それが他種族に・・・それも皆が知ることに
なったらどうなる?」
ミリス「・・・あ」
マリア「・・・そう。
そのリスクに気づいて誤魔化した。
自分の周囲に居る誰かを守るために・・・な」
ミリス「・・・やっぱり生意気です」
そのミリスの言葉に盛大に笑う学園長。
不機嫌そうな顔のミリスは、そのまま学園長室を出て
何処かへと飛び去っていった。
そして午後。
新しくなったエリアで開始を告げる合図が鳴る。
今回は、エリアの稼動テストだ。
そのためエリア全てを使う必要がある。
なので全員で1箇所から歩いて確認するのではなく
あくまで授業の一環として使用しなければならない。
そして人数は、多い方がいい。
昼休み、声をかけると皆、快く参加してくれた。
フィーネ「もちろん一緒に行くわ」
亜梨沙「まあ、兄さんが行くのでしたら」
リピス「たまにはそういうのもいいだろう」
エリナ「面白そう!」
セリナ「そういうテストも大事ですよね」
ギル「いいねいいね。 楽しそうだ」
今、彼らもそれぞれのスタート位置から
歩き出したころだろう。
エリア内を全て調べるために手分けするしかない。
しかし学園長の書いた紙には
『各自、出会った相手とも戦闘すること』と記載してあり
きっちり戦闘させる気でいるらしい。
というか、フィーネ達が本気でぶつかったら
またエリアが壊滅するんじゃないのか?と思っていたのだが
開始してスグに、俺のそんな心配が
予想外な方向で裏切られることになる。
フィーネ「はぁ・・・。
和也は、どこかしら」
再会した当初と比べれば大人しくはなったものの
未だに何かあるごとに『和也』と言うフィーネ。
今も和也と出会っても戦うなんてルールを無視して
仲間となるつもりだ。
フィーネ「・・・はぁ」
森の中を歩いていて、ふと足元に張られた1本の糸に気づく。
こんな子供騙しと思わなくもないが、あまりレベルが高すぎる
トラップでは訓練にもならないだろう。
ため息をつきながら、その糸を超えようとして気づく。
糸を跨いだ先に絶妙に隠された更にもう1本の糸。
まあ、こんなものかと思いながら
その糸すら避けようとした瞬間―――
左右の草むらから飛び出してくる網。
魔力を利用した見えない糸にかかると発動するトラップ。
それを難なく後方に軽く飛んで避けた瞬間だった。
着地した地面が消える。
フィーネ「・・・え?」
まるでそこに着地するとわかっていたかのように
設置されていた落とし穴だ。
しかもかなりの深さ。
落下しながら彼女は思う。
・・・ああ。
そう言えば、このトラップを作ったの母様だったわ・・・と。
その瞬間、大きな火柱があがる。
落とし穴の中にも仕掛けられていたトラップごと
破壊して地面に着地するフィーネ。
フィーネ「・・・和也が居なかったら
もう帰ってるところだわ」
そう呟くと、和也を探して歩き出す。
トラップというものは
それを作った者の性格を露骨に反映する。
正直者が作れば、正直で単純明快なトラップに。
ひねくれ者が作れば、予想外で難解なトラップに。
では、魔界を統べる魔王妃がトラップを作ったのなら
果たして、どのようなものになるのか・・・。
フィーネから数分後。
各地では、それぞれに悲鳴が上がっていた。
亜梨沙「ちょっと、リピス。
何とかして下さい」
リピス「・・・ふむ。
どうしたものかな」
彼女達は、森の中で出会った。
以前、決着が付かなかった戦いのリベンジだと
2人が儀式兵装をぶつけ合った瞬間。
周囲から魔力が通ったワイヤーが
まるで蜘蛛の巣のように周囲に張り巡らされた。
異常に強化されたワイヤーなため
簡単には切ることが出来ない。
それが周囲に展開し、身動きが取りにくくなっている所に
魔法技術で作られた自動砲台から魔力塊が
狙いを定めていくつも飛んでくる。
逃げ場を潰して遠距離からの飽和攻撃。
まるで良く出来た戦術論の授業だ。
飛んでくる魔力塊を弾き、ワイヤーを破壊するも
数が多すぎる。
綺麗に足止めされ、2人はイライラしながら
トラップから抜け出すために戦うのだった。
同じころ―――
ギル「いやいやいやっ!!
無理無理無理ーーーーっ!!!」
エリア内に見つけた洞窟の中を進んでいたギルが
叫びながら地上を目指して走る。
?「グアアアアァァァァッ!!!」
?「シャァァァーーー!!!」
後ろからは、何かの雄叫びが聞こえてくる。
そして地鳴りのように響く大勢の足音。
ギル「何であんなに敵性モンスター配置されてるんだよっ!?」
逃げれば逃げるほど、増え続けるモンスター。
そして出口を目指しているはずなのに
一向に見えない外からの光。
・・・おかしい。
そう思った時、既に手遅れだった。
洞窟自体が変化し、閉じ込めてしまう大規模トラップ。
その仕組みに気づいた時には
彼は逃げ場の無い広場に追い詰められ
大勢のモンスターに囲まれていた。
ギル「これは、ちょっとやりすぎでしょーーー!!!」
その叫び声を合図に一斉に飛び掛ってくるモンスター。
彼は、果たして脱落することなく切り抜けることが
出来るのだろうか?
そしてこちらでも
嫌がらせに特化したトラップが発動していた。
そこは、エリア中央にある廃墟の中。
エリナ「い~や~ぁぁぁぁ!!!」
セリナ「エリナちゃんが、無計画に魔法撃つからぁぁぁぁ!!!」
2人は、走っていた。
その後ろからうごめく白いもの。
そもそも出会いがしらの白いスライムに
エリナが魔法を放ったのが原因だった。
エリナ「魔法を吸収して増殖するなんて、聞いてないよぉぉぉぉ!!!」
エリナの高圧縮された魔力を元に、増殖を続けるスライム。
増えるだけならまだしも、スライム達は彼女らを追いかける。
ブシュッ!!
謎の白い液体を発射する。
セリナ「きゃぁっ!!!」
それを慌てて回避するセリナ。
しかし完全に避けきれず、液体の一部が
腕にかかる。
すると、その部分の鎧と服が解け始める。
セリナ「あんな消化液を出すスライムなんて聞いてことがないですよっ!」
エリナ「服だけ溶かすなんて、何でそんな液体出すんだろうね?」
セリナ「そんな興味があるなら
エリナちゃんだけ残ればいいじゃないですか」
エリナ「そんなことしたら裸にされちゃうじゃない!」
2人で走りながら会話する。
その間も、じわりじわりと距離を詰めてくるスライム。
セリナ「このままじゃ追いつかれちゃいます。
反撃するタイ――――」
セリナが話している時だった。
2人の足元が崩れて大きな穴が開く。
セリナ「きゃぁぁぁぁぁ!!」
エリナ「うっそぉぉぉぉ!!」
重なるように悲鳴をあげながら
2人は、落ちていった。
それから10分ほど経ったころ。
数々のトラップに悩まされながらも
廃墟の中を歩く和也が居た。
和也「・・・もう帰りたい」
正直な気持ちを声に出す。
この新エリア。
とにかくトラップが多いのだ。
しかも多いだけでなく1つ1つが姑息。
更に計算しつくされたものばかりで
トラップに耐性の無い者が入ってしまえば
間違いなく脱出不可能だろう。
さっさとゴール地点に移動して
皆と帰ろうと思って慎重に進んでいた時だった。
?「・・・・・あぁ・・・・・ちょ・・・・」
?「・・・・だめ・・・・・いた・・・・・」
何やら奥から声が聞こえてくる。
また新手のトラップかと警戒しながら
進んだ俺の前に、信じられない光景が広がる。
セリナ「エリナ・・・ちゃん、動いちゃダメですよ・・・」
エリナ「そんなこと言っても・・・こんな格好・・・」
広場のようになっている場所に
いくつもの魔力が通ったワイヤーが張り巡らされており
それに引っかかったのだろうか。
双子の姉妹が、何とも言えない体勢で
抱きつくように絡まっていた。
しかも鎧や服が溶けているようで
半裸状態になり下着も見えている。
それだけでなく、何やら白くてネバネバした液体が
身体にかかっており・・・。
・・・・・・・。
・・・・・。
・・・。
・・・とにかく非常にエロいのだ。
和也「・・・」
その2人の姿に、まるで光に集まる虫のように
ふらふらと近づいていく。
ジャリッ!
足で小石を踏み潰したのだろう。
少し大きな音が鳴る。
その音で、2人がこちらを向く。
セリナ「え?」
エリナ「か・・・ずや?」
少し呆然とした顔をしていたのだが
数秒ほどすると―――
セリナ「きゃぁぁぁぁぁぁっ!!!」
エリナ「いやぁぁぁぁぁぁっ!!!」
2人で大きな悲鳴を上げた。
セリナ「ど、どうして和也くんがっ!?」
エリナ「何でっ!? どうしてっ!?」
何とかしようともがくも―――
セリナ「ちょ・・・エリナちゃん。
動かないでよっ!」
エリナ「だって、この体勢だったら
和也に色々と見られちゃうじゃないっ!?」
セリナ「そっちに動いたら、私の方が見えちゃいますっ!」
喧嘩しながらモゾモゾと動くたびに
白い液が服を溶かし、更に露出が上がっていく。
和也「・・・何とかなりそうか?」
とりあえずとっさに後ろを向いて見ないようにしているが
振り向きたいという衝動もある。
・・・だって、男の子なんですもの。
しばらくああでもないこうでもないと
言い合いをしていた2人だが、ようやく意味が無いと
理解して結論を出す。
セリナ「和也くん・・・。
とりあえず手伝って下さい・・・」
エリナ「ただし、見ちゃダメだからねっ!!」
目を閉じたまま絡まっている糸を1本づつ外していく。
セリナ達の声だけを頼りに動くのだから
こちらのミスも目立つ。
手を動かすたびに、何か柔らかいものによく当たり
そのたびにどちらかの可愛らしい悲鳴が聞こえる。
エリナ「ワザとじゃないよねっ!?」
和也「目を閉じてるんだから仕方が無いだろ」
そう言いながら手を伸ばすと
セリナ「きゃんっ!!」
先ほどまでの柔らかさと違う
本当に弾力のある大きな何かを掴んでしまう。
何だろうか?
本当に柔らかい。
セリナ「あ・・・ちょっと、かず・・・くん・・・あぁ」
エリナ「ちょっと和也!
何でセリナちゃんの胸を揉んでるのよっ!!」
和也「えっ!?」
驚いて目をあけてしまう。
セリナ「え・・・」
エリナ「あ・・・」
和也「・・・」
ばっちりと目が合う。
そして一瞬だったが、彼女達が
もはや、ほぼ下着姿になっているのを見てしまう。
そして、予想通りと言うべきか。
世界が震えるほどの悲鳴が響いた。
・・・・・・・・。
・・・・・。
・・・。
数時間後。
フィーネ以外の全員が、ゴール地点でグッタリとしていた。
セリナとエリナは、一度帰って制服に着替え直している。
誰もが何も語らない異様な光景。
そこに陽気な声が聞こえてくる。
マリア「どうだ、お前達?
我ながら良いエリアに仕上がったと思うんだが―――」
笑顔でそんなことを言う学園長に
全員で、突っ込んだ。
被害者達「もう二度とやりませんっ!!」
その後、事態の報告を受けたセオラにより
このエリアは、また改装工事されることになり
あのトラップ達も封印されることになった。
唯一、被害がほぼ無かったフィーネは、後にこう言った。
フィーネ「母様の性格を考えれば
まともなトラップが1つもあるわけないじゃない。
その時点で、普通に対処しようとするのが間違いよ」
その言葉で、俺達は再びうな垂れるのだった。
第11章 悪魔(学園長)のトラップ ―完―
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
かなり投稿が遅れてしまい申し訳ありません。
風邪で長期間、倒れてました。
もう色々とダメですね。
この話も、まだまだ長いというのに
既に次のオリジナル作品とか
考えたりして末期です。
調子が戻ったら、一気に作品を
進めたいと思っております。