東方青透園~the Blue Sky of Myth Archive   作:架空柿

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のーこめ


紅の月

 レミリアは静かに立ち上がり、霊夢たちの方向へと近づく。品評するかのように、先生のことを見つめながらゆっくりと。

「……それにしても珍しいじゃない。あんた、こういうときは自ら出てきそうなものなのに」

「……最初は行こうとしたわ。でも咲夜たちに止められちゃったの。せっかく面白そうなことが起きてるのにねぇ……まぁ咲夜達の言いたいことも分かるけど」

 大きめのため息をレミリアが吐く。つまらそうで、寂しそうな溜息であった。

"咲夜……って銀髪のメイドさんだよね?"

「そうよ」

"じゃあ、「達」ってことは他にも誰かいるの?"

「ええ、私を止めたのは司書と門番ね。パチュリーと美鈴って言うの」

 先生は好奇心からその新しく出てきた二人がどのような人物か尋ねようとしたが、霊夢が話し始めたために遮られてしまった。

「残りの二人はどこにいるの?」

「フランが興奮してないか様子を見に行ってるわ。あの子、新しい場所ではしゃぎそうだから……」

 また新しい人名に、先生は少しだけ驚いた。見た目だけなら生徒と変わらないような子達が、少なくとも五人以上は同棲しているのだ。キヴォトスでも、一人暮らしはよく聞くが、学校外で一緒に生活しているのは才羽姉妹や春原姉妹位だろう。

"そんなに同棲してるなんて仲良しだね"

「ふふ、そう見えるかしら?」

 レミリアは少々嬉しそうに口角をあげ、羽を忙しく上下させた。

 そんな時だった。先程閉じた扉が勢いよく蹴破られ、三人の目の前まで飛んできた。そうして入ってきたのは、傍から見れば狂人か、もしくは怪異の一種かと思われるような奇声を発しているツルギだった。ツルギはいつも通り、他者にトラウマを振り撒くような恐怖を表情に表していたが、先生が視界に入ると途端に目が泳ぎ、顔が少々紅潮したが、仮にも敵(仮)の本拠地の中であるため必死に落ち着きを取り戻し、冷静となった。

「……あ、あぁあ……おなたがここの主ですか?」

「ええ、そうよ。へぇ、うちのメイド倒せたんだ。で、どうする? 戦うの?」

「……いや、私はただ話をしにきただけです。ここで戦ったとして双方に得がないので……あなたのメイドの件については詫びましょう」

「ふふ、構わないわ。それに、先に仕掛けたのはこっちのようだし」

 レミリアは指を鳴らした。その瞬間、その場にはいなかったはずの銀髪の少女、先程から話題に上がっていた咲夜が現れた。レミリアは咲夜に何か耳打ちしようとしていたが、ボロボロになっていた服を見ると、申し訳なさそうにして耳打ちをやめた。

「椅子と机は生憎用意できないけど……まぁ、ゆっくり話しましょ?」

"私も参加して良いかな?"

「ええ。それに霊夢、貴方も参加するでしょう? 」

「……どうせ、何を言おうが参加させる気でしょ」

「まあね」




ツルギの敬語についてですが、私相当悩みました。本編では先生に対して使っている敬語。ですがこれを目上の人に使っていると解釈できると大百科だと記載されているんですよね。そのためレミリアに対し敬語かタメ口かで悩みました。そして最終的な判断として、「館の主」という肩書きを少し重視して敬語にしてみました。当方ツルギ未所持故、少々解像度が低いですので、解釈違い等あれば何なりとお申しつけを
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