フリーレンを追いかけるのが俺のエルフ人生だった   作:駄文極めし俺

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11月中に投稿すると言ったな、あれは嘘だ。


...........この二~三か月何をしていたかと問われますと、某H〇Yoverseの作品や、某Kur〇gamesの作品に魂を売っておりました。申し訳ございません。


さて、言い訳はここまでにして、今回はちゃんとメインに合流します。お楽しみください。


第3話

「あ、材料足りないや。レーr..........まだ治んないな、この癖」

 

 

 

最近はレーレを呼ぶ癖も無くなったと思ってたけど、案外癖って無くならないな。

合成素材も減ってきたし、またあの魔法店に行こうかな。

 

 

 

「いらっしゃい........なんだ、フリーレンさんか。」

 

「なんだって.......暗黒竜の角ってある?」

 

「暗黒竜の角?」

 

「うん、召喚するときの媒体で使いたくて。」

 

「召喚の媒体はそこにある棚の物で全部だよ。」

 

「ここら辺?」

 

 

 

う~ん.....この棚に欲しいものは特にないんだけど.....。

あ、この魔導書欲しい。

 

 

 

「その魔導書は偽物だよ。」

 

「いや、別に欲しいとか思ってないけど。」

 

 

 

なぜバレたし。てかなんで偽物って分かってる魔導書売ってるんだこいつ。

 

 

 

「それにしても暗黒竜の角か.......そんな禍々しいもの、店に置いていたら人が来なくなってしまうよ。」

 

「ここに人は来ないでしょ。」

 

「.......君は昔から余計な一言が多いよね。」

 

「ほんとのことでしょ。」

 

「そういうところだよ。」

 

 

 

ん〜.......この店に無いなら狩りに........いや、面倒だな。

あ、そういえば魔王城で拾ったやつヒンメルに預けてたっけ。

 

 

 

「もう少しで半世紀流星(エーラりゅうせい)の時期だし、ついでに取りに行こうかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————————————————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「200......20.....1!.....20......2!........20.....いってぇ!!!」

 

 

 

このクソ鳥ィ.........人が訓練してる時に頭突きやがって......。

お前のこと今日の夕飯に加えたって良いんだぞ.....?

 

俺の頭を今しがた突いてきたこの夕飯は、昔モンスターに食われそうになってたところを助けてから俺に付いてくる様になった。......ストーカーの俺をストーカーするなんていい度胸してるじゃないか貴様。

 

 

 

「なんだよ、もう飯食いに来たのかお前。あれからそんなに時間........あれ?あんなに俺を照らしていた日光があんなに赤く......」

 

 

 

これ俺がエルフだから時間感覚鈍いとかじゃねぇな。俺がアホなだけだわ。

 

 

 

「ん〜......今日は何作ろうかなぁ。」

 

 

 

ここ最近は体の感覚も戻ってきて、ずっと訓練漬けだ。そのせいで飯作ったりするのがめんどくさくなってきて最近簡素なものしか作ってない。

 

 

 

 

「めんどくさいから適当に肉焼くか。よし、鳥、お前に決めた。」

 

 

 

今日はお前の肉をお前に振舞ってやるからな......

 

 

 

「だから痛いって!突くのやめて!!!冗談だから!!」

 

 

 

鳥にも怒られちゃったし、今日は上質な肉でも焼いて機嫌治ししようかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「上質な肉........上質な肉...........ドラゴンかな。」

 

 

 

ドラゴンは全身全てが金になると言っても過言では無い。鱗ひとつ取っても武器屋の半分の物は買い占められる位には価値が高い。ただし、その価値ある身体を狙う不届き者は強靭な尾や鋭い爪、焔の息(ブレス)で撃退されるのが関の山だ。

 

そんな生物的強者の力を持った奴らは外敵が少なく、美味いもんを食って育って来たやつらだ。脂のノリが違うだろう。

 

それに訓練相手としても申し分ない。

 

 

 

 

「ドラゴンの肉......楽しみだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここら辺か?」

 

 

 

最近会った冒険者に、この周辺でアホみたいにデカいドラゴンを目撃したと言う話を聞いた。

ドラゴンの肉も食いたかったし、この周辺でそんなデカいドラゴンが暴れたら俺の家の周りも荒れるかもしれねぇから討伐するにはちょうどいいかもな。

 

 

 

「あ、いた。」

 

 

 

後方に伸びるように生えた二本の長い角に蒼い鱗、片方で民家三軒分はありそうな翼、一振で馬車四台は薙ぎ払えそうな尾.......報告通りだな。だが.......これは......。

 

 

 

「デカすぎんだろ......」

 

 

 

確かに報告通りだけどさぁ.......これは報告通りすぎるよ....。

全部でどれだけの大きさになるんだ.....?要塞一個くらい?流石にそれは大きすぎか?

襲われた際にパニック起こしてちょっと誇張気味に記憶したのかなって思ったら全然そんな事ないんだ。普通にそのまんまだったわ。てかよくこんなのから生き残ったな。すげぇよ遭遇した冒険者。

 

 

 

「よし、やるか。」

 

 

 

戦闘を始める前に、俺の相棒を召喚する。

 

 

 

 

「≪召喚:円環の杖≫」

 

 

 

この杖を握るのも懐かしいな。

最後に使ったのはフリーレン達と魔王討伐した時だったか?

 

 

 

「最近手入れしてなかったけど許してくれよ。これ終わったらちゃんと手入れするからな。」

 

 

 

飛ばれたら厄介だから、まずは不意打ちで確実に翼から落とす。

魔力の漏れ出しは最小限に。圧縮。圧縮。余分な魔力を発散させるなど許さない。魔力を極限まで高め、意識外の一撃で翼を落とす。

 

 

 

人を殺す魔法(ゾルトラーク)

 

 

 

直撃と同時に天を衝く程の咆哮が辺りに響き渡る。

 

 

 

「ギャアアアアァァァァァァ!!!!!!!」

 

「うるっさいなぁ!!もう!!」

 

 

 

よし、片翼は落とした。これで空に逃げられることは無いな。

こっからは真正面から行こうか。

 

 

 

「《再現:竜殺しの斧槍》」

 

「グガァアアア!!!!!」

 

「だから!!!その図体で叫ぶなアホ!!喉から潰すぞ!!!」

 

 

 

《記憶にあるものを具現化する魔法》を使い、斧槍を《再現》する。

 

 

 

「腹を空かせた鳥も待ってるからさっさと夕飯になってくれ!」

 

「グルルルルルル........」

 

 

 

ドラゴンが深く息を吸い込み焔の息(ブレス)の準備をする。それに合わせ股下に向け走りだす。

 

違和感。

 

この距離でブレス?戦士なら近づくのに2秒もかからないぞ。さっき俺が魔法を使ったから魔法使いだと思ってるのか?

 

 

 

「足元がら空きッ!!!!」

 

 

 

潜りぬけざまに四つ足全てに傷をつけていく。

 

 

 

「ギャアアアアアアアアア!!!!」

 

「ついでにこのでけぇ尻尾も......ッ!?!?!?」

 

 

 

尾も切りつけようと振り向く拍子に武器を振りかぶろうとした瞬間、眼前を殺意に満ち溢れた鋭利な鉄の塊が通り抜ける。

 

 

 

「っぶねぇ!?」

 

 

 

なんだ!?魔法!?こいつ今魔法使ったのか!?

おかしい、魔法を扱うドラゴンなんて今まで生きてきた中で聞いたことがない。

突然変異?魔法実験の副産物か?違う!今はそれよりも!!

 

 

 

「避けられるか.....?これ.....」

 

 

 

違和感の正体はこいつか。通りであの距離でブレスを選ぶわけだ。万が一近づかれても魔法で身の周りから遠ざけさせ、止まったその瞬間を狙い撃つ。

かなり性格が悪いな、このドラゴン。

 

それより目の前のことに集中だ。

 

 

 

「流石にブレスを真正面からは初体験だが....」

 

 

 

隠れる場所も何もないから仕方ないよな。

 

 

 

「≪再現:何者をも通さぬ大盾≫」

 

 

 

魔法を使った直後、凄まじい轟音と共に灼熱の津波に押し潰されるような錯覚を覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~.....よかった...こんなの二度と経験しない方がいいな....。」

 

 

 

気づけば、辺り一面が消し飛び焼け焦げている。

 

この大盾、俺の記憶の中でも結構ってか、かなり優秀なやつだったんだけど........一撃で半壊しちまったな。

 

 

 

「随分ド派手にぶっ壊してくれたじゃねぇか、クソドラゴンが。」

 

「.....何故お前はまだ生きている?」

 

「は......?」

 

 

 

こいつ、今喋ったのか?聞き間違いか?

言語の利用、理解が可能なドラゴン?そんな存在今まで一度も......

いや、魔法を扱うだけの脳を持っているのなら言語の習得も可能か...?

やはり突然変異した個体か?

 

 

 

「......?ニンゲンはこの言語を扱うのではなかったか?」

 

 

 

うん、確実に喋ってるな。

こっちが殺しにかかったけど話合いなんてしてくれるのか....?

 

 

 

「おい、質問に答えろニンゲン。」

 

「何故生きてるかって......防いだからに決まってるだろ。あと俺はエルフだ。」

 

「そんなはずない、私の焔の息(ブレス)を防げるニンゲンなんて見たことない。」

 

「俺がその初めてのニンゲンってことだろ。あと俺はエルフだ。」

 

「嘘をつくな!!」

 

「嘘じゃねぇって!!あとそのデケェ図体で叫ぶなって言ってるだろ!!!次は喉搔っ切るぞ!!」

 

 

 

こいつ結構喋るじゃねぇか!!どうする?このまま素性を洗ってみるか?

.......それともこの油断している内に隙を見て殺すか?

 

 

 

「むぅ.....。ニンゲンがこの私に指図するなど烏滸がましいぞ。」

 

「だから俺はエルフだって......まぁいいや、そのニンゲンに翼を落とされたのはどこのドラゴンだろうな?」

 

「貴様!!あれすっごい痛かったのだぞ!!!」

 

「ねぇ.....ほんとに喉掻っ切っていいかな.....?いいよね??」

 

 

 

まぁ....なんだ....こいつは殺さなくてもいい......か?

敵意はもうなさそうに見えるが.....いや、全然ありそうだな。翼一つ落としてるし当たり前か。

 

 

 

「全く、この我に命令するなんて無礼にも程があるぞ.....。」

 

「随分と偉そうじゃねぇか。」

 

「我は生まれてから一度も負けたことがなかったのでな。」

 

「今負けたけどな。」

 

「うるさい!これはただ休戦しとるだけだ!」

 

 

 

言い訳ですかそうですか。

 

 

 

「ただ....確かにこのまま喋り続けるのも不便か。」

 

 

 

眩い光と共に人影が現れる。

 

人に変化する魔法?そんな魔法あの神代の魔法バカにも聞いたこと......。

......いや、実際に目の前で起こっているんだ。存在はするんだろう。

いつでも殺せるだろうし一旦様子を見るか。

 

 

 

「やっぱりニンゲンの姿は動きづらいな。」

 

「wow......」

 

 

エッ.......でっっっっk.....いや、だめだ。今はそんな場合じゃない。落ち着け。

 

 

 

「おい、ニンゲン。なんで動かないんだ!」

 

「おい、あまり動くなよ。死人が出るぞ。」

 

「何ッ!?やはり貴様我を殺しに来たんだな!!」

 

「いや、違くて.....。」

 

 

 

服を着ろこの痴女が!!!

仕方ない....。

 

 

 

「≪召喚≫」

 

 

 

人間の姿に変身したドラゴンが魔法を警戒し、勢いよく飛び退く

 

あ、転んだ。

 

 

 

「アーーーーー!!イッタイアタマガーーー!!!!」

 

「うっわ...頭からいったな.....痛そ.....。」

 

「おい!ニンゲン!!その魔法で我を殺せるか試してみるか!?」

 

「強気な割にめっちゃ警戒してたよね....。」

 

 

 

めっちゃ涙目だし....。なんかかわいそうになってきた。

 

 

 

「別にもう攻撃する気はないぞ。」

 

「嘘をつくな!!お前のその目は殺す期を伺ってる目だ!!」

 

 

 

ん~、隠せてたと思ったんだけどなぁ。

やっぱりそこはドラゴンか。

 

 

 

「いや、ほんとに違うって。服着てほしいんだよ。」

 

「なに....?」

 

 

 

俺はさっき魔法で召喚した服を見せる。

 

 

 

「いらぬ!!お前が出したものなんて何があるか分かったものではない!!」

 

「うるせぇ!!御託はいいからさっさと服着ろこの痴女が!!!」

 

「アーーーーー!!!!イッタイメガーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「むぅ......動きづらい.....。」

 

「人間の姿になるなら服を着るのは絶対条件だ。」

 

「また我に指図したな!!」

 

 

 

このドラゴン、人間の姿になってもうるせぇな。

 

 

 

「なぁ、ニンゲン。」

 

「なんだ?あと俺はエルフだ。」

 

「この服、胸のあたりが窮屈だぞ。」

 

「........。」

 

 

 

そうだよね。ドラゴンの姿であんなに大きかったんだからそりゃ色々大きくなるよね.....。

 

 

 

「すまんが今はそいつが女物で一番大きいやつだから諦めろ。」

 

「チッ.....使えんやつめ。」

 

 

 

こいつ今からでもドラゴンに戻ってくんねぇかな?

そしたら鳥にも食わせてやれるし。

 

 

 

「で?なんで戦ってる最中に話しかけてきたんだ?」

 

「その前に!!お前はなんで我を襲ってきたのだ!!!」

 

「ドラゴンの肉が食いたかったから。」

 

「.......え?」

 

「ドラゴンの肉がくいt「それはもう聞いた!!!」

 

「は.....え....?そんな理由で我を殺しに来たのか?」

 

「いや、それだけじゃないぞ。この周辺でクソデカいドラゴンが目撃されたって聞いて、家の近くだったし被害が出る前に殺そうかなって。」

 

「......。」

 

「あとストーカーしてくる鳥に怒られちゃったから、仲直りの為にと思って。」

 

「......。」

 

「どうした?どこか痛むのか?」

 

「痛むわ!!!!!貴様に消し飛ばされた翼も切りつけられた手足も!!!」

 

「oh.....。」

 

「大体なんなんだ!!!我はニンゲンを誰一人として襲っておらんのに被害が出そうだったから!?鳥と喧嘩したから!?!?身勝手にも程があるぞニンゲン!!!!!」

 

 

 

まぁそう言いたいのもすごくわかる。こいつからしたら急に翼片方吹っ飛ばされて手足切りつけられてんだからな。ん....?人間を誰一人襲ってない.....?

 

 

 

「ちょっと待て、その怒りは理解できる。だがその前に確認したいことが。」

 

「......なんだ。」

 

「俺が来る前に冒険者が来たはずだ、お前は何故それを襲わなかった?」

 

「何故って......逆に何故あんなにまずそうで弱いのを襲わなければならないんだ?我の領域にずけずけと踏み入ってきたから追い返しただけよ。そもそも小さすぎて食事にもならんしな。」

 

 

 

こいつ.....やはり突然変異か?理性の強さや魔法が扱えるという点で見ても普通のドラゴンの比じゃない。

 

 

 

「お前、俺の家に来ないか?」

 

「絶対ヤダ。」

 

 

 

拒否権なぞ認めない。俺はこいつを連れ帰る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「離せ!!!!行きたくない!!!!!」

 

「ダメ、絶対来てもらう。」

 

「ヤダ!!!!!!」

 

 

 

おい、暴れるな。お前を魔法で拘束して持って行ってやってもいいんだぞ。

 

 

 

「貴様!!!我を連れ帰って食う気だろ!!!!そんなの認めないぞ!!」

 

「いや、気が変わった。今からお前も家族だ!」

 

「どっちもヤダ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん゛~~~~~~」

 

「もう機嫌直せって。」

 

「うるさい!!!」

 

 

 

あまりに稀な生物を見つけたからついお持ち帰りしてしまった。

 

 

 

「なぁ、鳥。どう思うよこいつ。」

 

「ピュイ!」

 

「何!?お前が機嫌を損ねなければそもそも我はここに連れてこられなかったかもしれないのに!あろうことか飯の催促だと!?」

 

「へ?お前この鳥がなんて言ってるかわかるの???」

 

「当たり前だろ....我はドラゴンだぞ。」

 

「ドラゴンってそんなに高性能だったのか...。」

 

「ピュイ!」

 

「ん?なんだ?.......ふん。」

 

「なんだって?」

 

「ごはんまだ?と申しておる。」

 

「なぁ、ドラゴン。」

 

「なんだ。」

 

「お前鶏肉食えるか?」

 

「ピュイピュイ!!!!!」

 

 

 

このクソ鳥.....やっぱ今日の夕飯にするか。

 

 

 

「今日の夕飯にするドラゴン肉は取れなかったから無しだぞ。」

 

「......そんなにドラゴンが食いたいのか?」

 

「そりゃあまぁ、それがお前を襲った第一の目的だからな。」

 

「私の住処の奥にドラゴンの死骸がある。それを食えばよかろう....。」

 

「え....住処にある死骸って.....それ腐ってない?」

 

「腐ってるものを我が食うわけなかろう!!ちゃんと凍結魔法で保存してあるわ!!」

 

 

 

こいつ....冷凍保存の知識まで.....。

どこでその知識を培ったんだ....?

 

 

 

「なぁ、お前のその知識はどこから得たんだ?」

 

「は?永く生きていれば覚えるものであろう?」

 

「永く.....?お前いつからあの場所にいるんだ?」

 

「あの場所に居着いたのは最近かの。」

 

「最近?最近っていつくらい.......あ。」

 

「どうした?」

 

「まっずい!!!今何年だ!?!?!?」

 

「知らん。長命種である我に年数を聞くのは間違っているであろ。」

 

「まずいまずい......人の寿命って80年くらいだよな......。」

 

「ど....どうしたのだ急に....。」

 

「約束を思い出した!!今から出かけてくる!!!」

 

「飯はどうするのだ!性急が過ぎるぞ!!ニンゲン!!」

 

「うるせぇ!!俺はエルフだ!!!」

 

 

 

 

 

 

「あ、そういやドラゴン!!!鳥に食いもんあげといて!!」

 

「命令するな!!!!ニンゲン!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——————————————————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「確かヒンメルの家ってここら辺だったよね。」

 

「....フリーレン?」

 

「老いぼれてる....。」

 

 

 

人間ってこんなに歳をとるのが早いのか....。

 

 

 

「言い方ひどくない?」

 

「ごめん......。」

 

「.....レーレは一緒じゃないのかい?」

 

「え、レーレここにいないの?」

 

 

 

予想外だ。あのおせっかいがヒンメル達にストーカーしてないなんて。

 

 

 

「そうか.....。やっぱりあいつは約束を忘れたのか.....?」

 

「それは無いと思うよ。どっかで違う人でもストーキングしてるんじゃない?」

 

「そうならいいが.....このままだと僕の寿命が先に尽きてしまいそうだよ。」

 

 

 

......なんでだろう。人が私より先に死ぬのは何度も見てきているのに。

......何か嫌だ。

 

 

 

「それで、フリーレン。君は何をしに来たんだい?」

 

「あ、そうだ。半世紀流星(エーラりゅうせい)がもうすぐ始まるからみんなで見に行こうかなって。」

 

半世紀流星(エーラりゅうせい)か.....懐かしいね。」

 

「それとヒンメルに預けてたものあると思うんだけど....。」

 

「暗黒竜の角だね。」

 

「そうそう、それ。ちょっと召喚するときの素材として使いたくてさ。」

 

「あれを使って何を召喚しようとしてるのかな?」

 

「ちょっと魔法の実験で使おうと....。」

 

「.....危険なものは程ほどにね。」

 

「.....はい。」

 

「片時も忘れたことはないよ。何せ、ずっと箪笥の中から邪悪なオーラが漂ってたからね。」

 

「.....ごめん。」

 

 

 

そんなに邪気放ってたのか.....ヒンメルには悪いことしちゃったな...。

 

 

 

「納屋にでも放ってくれればよかったのに....。」

 

「そうはいかないよ、君にとっては些末な預け物でも僕には大切な預かりものさ。」

 

 

 

そんな大層なものじゃないんだけどな。

 

 

 

「そういうものなんだ....。やっぱり人は分からないな。」

 

「はっはっはっ、君にもいずれ分かる日がきっと来るよ。」

 

 

 

ヒンメルに返してもらった暗黒竜の角を使い魔に渡し、少し都を散策する。

 

 

 

ここら辺にあった店も消えてる。人の社会はいつも瞬く間に変わっていってしまうな。

あ、私たちの銅像だ。レーレは......やっぱりいないよね。

 

 

 

見慣れたパーティーの銅像の中に、陰に隠れた五人目の面影は欠片も表現されていない。

まるで最初から存在していなかったかのように。

 

 

 

私たちだけじゃなかったんだけどな.....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、半世紀流星(エーラりゅうせい)を見に行こうか。」

 

「レーレは待たなくていいの?」

 

「あいつは来るさ。老人の勘はよく当たるんだよ。」

 

「人って老いぼれるとそんな能力を持つんだ.......。」

 

「いや.....冗談だよ。」

 

 

 

なんだよ。このハゲ。

 

 

 

「それは流石に失礼じゃない?」

 

 

 

なんでバレたんだ.....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「随分貫禄が出たね。ハイター。」

 

「それは聖都の司教ですから。」

 

「あなたは何も変わっていませんね。」

 

「アイゼンは何も変わってない....?よね?」

 

「そう見えるか。」

 

 

 

さすがドワーフだ。エルフ程ではないが長命種なだけはある。

 

 

 

「で、よく見える場所ってどこなんだ。」

 

「ここから一週間は「おーーーーーーい!!!!そこの勇者ども!!!」.....この騒がしさは。」

 

「やぁ、呼ばれなくても這い出てくるレーレさんだよ。」

 

「いろいろ聞きたいことはあるけど....結局約束を果たしに来なかったね。」

 

「あの....その......。知らない内に時間が経っていたというかなんというかあまりに情報が途絶した場所に住んでいたというか....。」

 

「......。」

 

「すまん....ヒンメル.....お前との約束を....。」

 

「ははは、もういいよ。ただし、これは貸しだぞ?」

 

「あぁ、魂に刻んでおこう。」

 

「そんな大げさな...。」

 

 

 

レーレだ。やっぱりエルフは全く変わらないなぁ。

あれ、髪の毛少し伸びたのかな。

ん?なにこの匂い.....。

直前に誰かといたのかな?

なんでだろう。この感情がなにかわからない。何か胸のあたりがざわざわする....?

あとで治癒魔法でもかけようかな。

 

 

 

「もう大丈夫?」

 

「あ、.....フリーレンさん....。」

 

「なんで”さん”なんてつけてるの?」

 

「だって.....なんか怒ってる気がするし......。」

 

「怒ってないけど」

 

 

 

自分でもよくわからない。なんでこんな状態になってるんだろう。

 

 

 

「もういいよ。半世紀流星(エーラりゅうせい)、一緒に見に行くんでしょ?」

 

「貴女様が行くというのでありましたら、私めはどこまででもお供いたします。」

 

「ふん、よろしい。」

 

「久しぶりにこの光景を見ますね。」

 

「.....あぁ、すごく懐かしい。まるであの時に戻ったかのようだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全てが美しい記憶だった。」

 

 

 

 

 

 

 

「何もかもが新鮮で、煌めいていた。」

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうフリーレン。」

 

 

 

 

 

 

「最後に君たちと旅ができたことが何より僕の最高の記憶に残ったよ。」

 

 

 

 

 

 

 

「綺麗だ。」




言い訳はナシだ。

ただ僕ができるのは謝罪のみ。




遅筆により皆様を待たせて申し訳ありませんでした。
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