六腕三眼、鬼の神   作:min(みならい)

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目にも眩い御方(2) エルダ、エルフの女王

 鬼神、お日さまに救われる。

 それは、『死の探索』に見切りをつけ、帰る途中のこと。

 お日さん。

 お月さんの、お姉さん。

 地球に、用事があるとおっしゃる。

 それは、赤子。

 赤ちゃんを、地球に預け、人間に育てさせる──と、いうんである。

 

 今回は、ちょっと、寄り道。

 この赤ちゃんの話を、いたします・・・

 

◆ 7、鬼神、ふたたび、しぼむ ◆

 

 トテトテ。

 目にも眩い(まばゆい)、太陽の女神。山道をゆく。

 あまりにも光りまくっていらっしゃるがゆえ、その姿、見ること能わぬ(あたわぬ)。光しか見えん。

 トテトテ。じゅわー。トテトテ。じゅわー。

 雪、溶け、蒸発してゆく。

 眩い光に照らされたらば、牡丹雪も、一発即死! 即、蒸発である!

 もんのすごい光である。熱もつ光のパワーであった。

 そのわりに、赤ちゃん抱いたりもしとるのだが・・・調整ができるのでしょうか?

 そんな御方の、すぐ後を。

 すたすた。

 鬼神、平気な顔して、ついてゆく。

「・・・。」

 お日さま、振り向く。

 ・・・正確には、眩しすぎてなーんも見えんのですが、鬼神が気配を察したのだ。

「なんです?」と鬼神。

「・・・ついて来なと、言うたに」お月さんそっくりの声で、お日さん。

「まあまあ。そうおっしゃらず、はっはっは」

 鬼神、愛想笑い。

「助けて頂いた御礼ですぞ。せめて、護衛ぐらい、させてくだされ」

「山道にて、護衛の押し売り。もしや、山賊かに?」

「なんと! ひどいおっしゃりようじゃ」

「自分のサイズを考えよ」

「サイズ」

 

 鬼神。

 もはや、小っちゃくない。元のサイズに、もどったのだ。

 太陽の女神さまの『伸びる』のルーンのおかげ。

 ただ、そのせいで・・・。

 女(眩しくて見えん)をつけ回す、巨大な鬼──という図に、見えんこともない。

 

「いや、そんな・・・」鬼神、ショック。「私は、なにも、悪気があって、こんな図体しとるわけでは」

「そやに、人にはそない見えるえ」

「いやいや、しかし・・・。

 なんもしとらん人間を、悪者と決めつけちゃいかんだろう」

「なんもしとらん人間? そなたが?」

「うむ」

「ほんとかに?」

「ほんとだぞ」

「初めて会うた相手は、とりあえず殴る。そな不埒者(ふらちもの)と聞くに?」

「なんだと。私のことか?」

「そなたのことえ」

「いったい、誰が言うたのだ、そんなこと!」

「お月」

 がーん!

 鬼神ショックで、ちょっと口が利けぬ。

 言い返そうとして・・・考えて・・・思い出してみて・・・

「あ、そうかも知れんわ」

「なにえ」

「ドラゴンとか、巨人の王さまとか、お月さんとか。

 初めて会うた相手を、やたらに殴ってきたわい。言われてみれば」

「しみじみ言うことやないに。無法者めが」

「まあな。私の国は、無法な国だったからな。

 ハイエルフみたいな、小賢しい(こざかしい)、やたらに法を作って他人に干渉するような、そんなのは、居らなんだからな」

「なにえ。皮肉。無骨な(ぶこつな)くせして、口は回りよる」

 お日さん、肩すくめ、さらに何かを言おうとする(気配)。

 そこで。

 あう・・・。赤ちゃんの声がした。

「おお、よしよし」

「おっと、すまぬ。声が大きかったかな」鬼神が気づかった。

「おじちゃんうるさいにー?」

 お日さま、赤ちゃんに話す体で(ていで)、鬼神の悪口しゃべる。

「声もでかけりゃ、身体もでかい。耳に障り(さわり)、目に障り」

「あんたに言われたくはないがな!」

 あうう・・・。

「む。すまぬ」鬼神、赤子には素直である。「身体がでかいと、ついな。つい、声がでかくなってしまうのだ」

「まったくえ。耳痛うなるえ」

「はいはい。じゃあ、こうしよう!」

 

「『萎む』のルーン!

 私の身体を、人間よりも、ちょっと小っちゃくせよ」

 

 しおしお・・・。

 鬼神、ふたたび、萎んで、ちび鬼神となった。

 

 お日さま、振り向く(気配)。

 そこに居るのは、人間の半分ぐらいしかない、ちび鬼神である。

「・・・なにえ。せっかく元に戻してやったに。

 その姿では、また凍えるえ」

「御身ノ近クニ居レバ、大丈夫ジャ!」

「声が甲高い。聞き取りづらい」

「マアマア! ソウ言ワント!

 ソレヨリモジャ。

 ソノ赤子ハ、ドンナ子ナノジャ? 眩シクテ、姿ガ、見エンガ」

「ああ」

 お日さん。

 振り向いて(気配)、赤子を見せてきた(気配)。

「見ての通りの、エルフの娘」

「見エンワ!」

「名はエルダ。エルフの女王となるべく生まれた娘」

 

◆ 8、エルダ、エルフの女王 ◆

 

「エルダ」

「長老、という意味で、そういう名にした」

「ホホウ」ちび鬼神、思い出して、応じる。「八百過ギレバ、ミナ長老」

「なに?」

「アロウトイウ、氷天部族(ひょうてんぶぞく)ノ弓取リニ、習ウタ言葉ジャ。チョットシタ、冗談ラシイゾ!」

「何を言うとるのかわからぬ」

「耳ガ遠イノカ?」

「失礼な」

「聞コエトルジャナイカ!」

「そなたの声は聞きづらい。長々としゃべると何言うとるかわからぬ。てみじかに」

「アロウカラ、聞イタ」

「みじかすぎてわからぬ」

「エエイ! コノ! 喧嘩セント、気ガ済マンノカ! 御身(おんみ)ハ!」

「ふん」

 トテトテ。お日さん歩く。

 スタスタ。ちび鬼神ついてゆく。寒いので、できるだけお日さんに近付く。

 ちりちり。髪焦げた。

「アチッ!」

「女の尻に近付くからやえ」

「ワザトカ!」

 ちび鬼神の髪、パーマになってしもうた。

「オオ、熱イ! 禿ゲテ(はげて)シマウワ!」

「うるさいやつ」

 お日さん、ぼやく。

 トテトテ。スタスタ。2人、しばらく、無言で歩く。

「・・・ノウ、オ日サンヨ!」

「なにえ」

「モシ良ケレバ、ソノ子、私ニモ、抱カセテクレンカ? 祝福シテヤルゾ!」

「ふむ? 落としたりはせんか?」

「センワ! コウ見エテモ、9人ノ子ヲ抱イタ、父親ダゾ!」

 鬼神、熟練の父親アピールである。

 正確には、ハルモニアーは抱っこしたことないんですがね。生まれたときから『高い高い』を恐がる子でしたからね。

「まあ、後でに。神殿に着いてから」

「ワカッタ!」

 2人、山道を歩く。

 鬼神が通ったのとは、ちがう道へ入った。ぐねぐねと、登ってゆく。

「キツイ登リダナ!」

「頂上に出るつもりやったに、阿呆が別な峠で野垂れ死にしよるせいで」

「ハイハイ!」

 実際、きつい登りである。

 しかし、お日さん、健脚。赤子を抱いても、トテトテと、平地と変わらぬペースで歩く。

 ゆく道の雪がどんどん溶けて蒸発してゆくため、ちび鬼神も、難儀せぬ。

 すごいのう。あったかいし、歩くのも楽だし・・・と、鬼神、お日さんを便利な暖房器具みたいに感じた。もちろん、口には出さなんだが。

 そうして。

 神々と、赤子のエルダは、たどり着いた。

 雪降る峰の合間にひらけた、小さな盆地の、ハイエルフの町に。

「ココニ、神殿ガアルノカ?」

「そえ」お日さんうなずく(気配)。「小天(しょうてん)と、ハイエルフどもは呼んでおる」

 

◆ 9、小天の町 ◆

 

 それは、つつましい町であった。

 岩山に囲まれた盆地。木はほとんどない。

 家は、白い岩で建てられておる。どれも似たような、四角い、小さい、窓がほとんどない家である。

 どの家も、しっかりと鎧戸(よろいど)で窓ふさぎ、煙突からモクモクと黒煙吹き上げておる。燃料は、石炭かなんかか? 薪とはちがう、喉がいがいがするような匂いがしておる。

 小さいが綺麗に整えられた通りが町を貫いており、左手のほうに、一段高い場所があった。そこにだけ、木が植えてある。どうやら、広場になっとるらしい。

 お日さん。

 その小さな広場へ、トテトテと。

 誰に断るでもない。門番など居らぬ。というか、門がない。

 女神さまに気付く者も、ちび鬼神に気付く者も、だーれも居らなんだ。

 ゆるい階段を登って、広場に上がる。

 

 綺麗な広場であった。

 奥に、石像がぽつーんと立っておる。ハイエルフっぽい女の像である。

 

「・・・ココガ、神殿カ?」

「そえ」

「何モナイガ?」

「そえ」

 若木に囲まれた、ちっぽけな広場。

 ちび鬼神、美しい女の石像のところに、近付いてみた。

 見上げる。

「オ月!」

 なんと!

 石像、お月さんにそっくり!

 ちび鬼神、拝む。久しぶりに見た、愛しい女の像である。

 するとお日さん。「ふん」と、機嫌壊した。

「ナンジャ?」

「本人に尻向けて像を拝むとは、失礼な奴」

「ウン? 本人?」

「本人」

「・・・アア。ソウカ。アンタノ像カ、コレハ! オ月デハナク」

 あらら。

 お月さんではなく、お日さんの像だったようである。

「ソレニシテモ・・・屋根モ、ナイノカ?」

「木のない町に無理を言うてはならぬ」

「像ガ、痛ムンジャナイカ?」

「太陽の像は屋外に置くならわし。そのほが自然やに?」

「ナルホド」

 ちび鬼神うなずき、ふたたびお願いした。

「サテ! ソレデハ、赤子ヲ、抱カセテモロウテモ、ヨイカ?」

「まあええが・・・なんでそない抱きたがるのえ?」

「『死ノ探索』ヲヤッテミテ、生キトルッチュウ事ノ大切サ、子供ノ大切サ、身ニ沁ミテ(しみて)、ワカッタノダ!」

「てみじかに」

「死ノ探索、俺気付。生存、子孫、此大事」

「なにえ。巨人しゃべり」

 お日さんちょっと笑う。

「もうえええ。元に戻りなえ。その身体では、子供任すにも、不安があるに。

 『伸びる』のルーン。鬼神を、元に伸ばせ」

 

 にょろにょろにょろ・・・!

 

「オ手数オカけして、すまんのう! ・・・おっと、声がでかくなってしもうた」

「うるさいやつ。・・・はい」

 お日さん。

 赤子を、鬼神に抱かせてくれた。

 眩しくて見えんので、鬼神は地面にどっかと座り、六腕をベットのごとくして、赤子を置いてもろうた。

 大きな大きな腕で、小さな赤子を抱いて、よーく見てみた。

 

 赤ちゃん。

 エルダ。

 青い髪をした子であった。

 宵の空みたいな、明けの空みたいな、深い紺青(こんじょう)の髪。

 もじゃもじゃっとした髪である。ちょうど、いまの鬼神みたい。お日さんの光で、ちりちりパーマ化したみたいな。

 

「この子の髪も、やけどしとるぞ」

「失礼な。ちゃうえ。そんな無体なことはせぬ。ちゃんと調節してある」

「そうか」

 鬼神はにっこり笑って、「エルダ」と呼んでみた。

「あう・・・?」

「私か? 私は、鬼神。鬼どもの神じゃ。

 こんなでっかい、恐い顔をしておるが、恐くはないんだぞ。安心せよ」

「うあー」

 エルダ。

 大きな、青い目で、じーっと鬼神を見上げてきよる。

 髪とくらべて、やや紫がかった目は、深みがあって、美しい。

 好奇心たっぷり。びびる様子、全然なし。口ぽかんと開け、鬼神の顔を観察しておる。

「これは大物だ!」鬼神、笑うた。「度胸のある子だぞ。なるほど、この子は、英雄になるわい」

「うむ」

「ルシーナにちょっと似ておるわい。恐いもの知らずなところが」

「・・・そうか」

「よしよし。エルダや。

 いまは、暗い時代だがのう。

 そなたの人生は、きっと、お日さんのように、明るく輝きますように。

 子のうちは、健やかに幸せに過ごせますように。

 長じては、みなにそれを与えれるように。

 戦のときには、武運が、苦難のときには、希望が、ともにありますように」

「重い重い! 重いえ!」

 太陽の女神、笑う。

 鬼神から、エルダを取り返す。

「そないにやたらめったら祝福されては、子の未来が重うなるに。

 まったく・・・のう? エルダや。

 鬼のおじちゃんは、真面目な人やにー?」

「いやいや! 祝福は、できるときに、しておかんとな」

 

 ・・・鬼神の祝福が、効いたのか、どうなのか。

 エルダは、お日さんの期待どおり、優れたリーダーに成長することとなる。

 

 いまの世に、ハイエルフの都『草京(くさきょう)』あり。

 北方に冠たる(かんたる)大都市にして、世界にその名を知らぬ者なし。

 その都の女王の名が、エルダとおっしゃる。

 そう。

 この日、鬼神が抱っこした赤ちゃん。

 青いもじゃもじゃした髪をして、「あうー」ぐらいしか言わんかった、この赤ちゃん。

 のちに、世界有数の大都市の、揺るぎもせぬ女王陛下と、あいなったのです・・・。

 

「・・・司祭が起きたようやえ」

「うん?」

 小天の町。雪降る通り。

 ハイエルフの女が、こっちへ走ってくる。

 灰色の髪した女である。

 菜の花色した、綺麗なローブに、銀鼠色(ぎんねずいろ)の肩掛け巻いて。

 あわてて纏った(まとった)のか? 肩掛け、ちょっとぐしゃっとなっておるが。

 通りを駆け抜け、広場のほうへ曲がって、階段登ってくる。

 駆け抜けた家のドアが1つ開き、「何事か?」っちゅう感じで、男が顔を出した。

 走ってゆく女に「どうした?」と訊いたようだが──女は、手を振って答えをキャンセル。そのまま走ってくる。

 男は戸口から弓と剣を引っ掴み、女の後を追ってきた。

 その2人を見て。

 鬼神。

 

「ハナ司祭と、アロウ殿ではないか!」と、びっくりするのであった。

 

◆ 10、ハナ司祭、赤子を預かる ◆

 

 ハイエルフの女。ハナ司祭。『丘の街』の神殿に所属しておったはず。なんでこんな、山奥に?

 ハイエルフの男。アロウ殿。『氷天部族』の弓取り。ここに住んでおったのか?

 ・・・鬼神が「?」となっとるあいだに、2人は広場に上がってきた。

 目にも眩い御方の前に来て、ひざまずく。

 アロウ殿、武器を地面に置いて、ハナ司祭より深く頭下げておる。置いたその剣、柄は女神の右手のそば、刃の反りはアロウ殿向き──神前(しんぜん)の礼であった。

「うむ」

 お日さん。2人を見下ろし、うなずいた(気配)。

「ハナ司祭」

「は!」

「大変な仕事をお願いする。よろしゅう頼むえ」

「光栄にございまする」

 お日さん。赤子に、ちゅっちゅっとキスをしてやってから(気配)、ハナ司祭に手渡した。

「エルダ」と、名を告げる。

「エルダさま。たしかに・・・」

 

 赤子を預けた、お日さま。

 鬼神を振り向いた(気配)。

 

「こりゃ。鬼神」

「なんじゃ? お日さま」

「そなた、この者らと知り合いかに?」

「ああ。うむ。じつは、そうなのだ。びっくりしたわい。

 ハナ司祭には、娘どもが世話になった。

 アロウ殿には、裏切られた。弓を射掛けられたんで、死んだフリしてもらい、溜飲を下げた(りゅういんをさげた)」

「ほう・・・?」

 お日さんうなずいた(気配)。

 ハナ司祭。腕にエルダを抱いたまま、は? っちゅう感じで後ろのアロウを睨む。

 アロウ殿、頭を深々と下げ、なんも言わんと、畏まる(かしこまる)。

「・・・お日さまよ。2人と、ちょっと話をさせてもろうてもかまわんか?」

「赤子が冷えぬ程度に」

「ごもっとも」

 鬼神はうなずき、ハナ司祭に話しかけた。

「ハナ司祭さま。お元気そうだのう。

 しかし、なんでここに? そなたは『丘の街』の司祭であったはず」

「・・・私の地元は、ここ、小天でして」

 と、ハナ司祭。

「修行のため、あの街の神殿に出向いておったのですえ。

 このたび、晴れて神殿長の資格を頂きまして、地元に戻って参りました」

「おお。それは、おめでとう。

 ──して、アロウ殿は? ここに住んでおったのか?」

「いえ、」

 アロウ殿、顔を少し、上げた。

「大いなる災いで、部族が壊滅し・・・こちらに、身を寄せました」

「なんだと? 氷天の部族、滅びたのか」

「山が・・・崩れました。

 私は遠征中で、戻ったときには、手遅れ。

 わずかな生き残りと共に、この町の方々に助けを求めた次第」

「そうであったか・・・」

 鬼神はアロウ殿に近付き、肩に手をやった。

「私も、長女を亡くしたのだ。お互い・・・やられたな」

「まことに」

 

 短い話を終えて。

 小天の町を、後にして。

 鬼神はふたたび、お日さんと共に歩き始めた。

 

「お日さんよ」

「なにえ」

「次は、どこへゆくのだ?」

「連れて行くとは言うておらぬ」

「まあそう言うな。お月さんのおn──」

「姉と呼びな。そなたに姉と言われる筋合いはないえ」

「だから! わざわざちゃんと、『お月さんのおn──」

「声がうるさい」

「あいすまぬ」

 

 というわけで。

 鬼神は、いましばらく、太陽の女神と共にゆくのであった。

 ・・・どのぐらい? そうですね。このお話にして、あと1回ぐらいですかね?

 

 次回。

 目にも眩い御方、焚き火をする。

 そこで鬼神は、長いあいだ気付いておらんかった秘密を明かされることになる。

 そしてまた、あの炎の生きものと、いま一度、相見える(あいまみえる)こととはなるのである。

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