【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。   作:ライダーGX

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第10話

店でコーヒーとデザートを頂いた後、千束の案内にある場所へと到着する。

 

そこは水族館、様々な魚が飼育されている…。こんな所に千束は来たかったのか?

 

「此処が行きたい場所ですか?」

 

「そうよ。私好き~♪」

 

「…此処によく来るのか?」

 

俺がそう言うと、千束はあるカードを俺とたきなに見せる。

 

「年パス~♪ 気に入ったらたきなも浩平君もどうぞ~♪」

 

「俺はいい、流石にここは俺には輝き過ぎる…」

 

そう言って俺はこの水族館の中を見渡す…、実際この様な感じは家族連れや、恋人と来ている人がいる…。そんな様子を見ているとなんだか昔の事を思い出すよ。

 

子供の頃俺は父さんと母さんに連れて来て貰って、俺は色んな魚を見させてもらった。中でも電気ウナギの水槽に興味があって、そこによく行ったもんだ。

本当に楽しかったよ…本当。

 

俺がその事に少しばかり考えていると、千束とたきなが俺の顔を覗き込む。

 

「浩平君?」

 

「どうかしましたか?」

 

「…いや、何でもない」

 

俺はそう言うと、千束は俺とたきなを連れて施設内を動き回る。

 

最初たきながタツノオトシゴを見て、魚だと確信し、それに千束は意外そうな目で見る。たきなタツノオトシゴの進化に合理的な事があるか聞いてみた、いや…タツノオトシゴに合理的はないから…。

 

次にチンアナゴの所にやって来た俺達、たきながスマホで調べている中、俺は千束が何故か踊っている様子を見て呆れた。何してんだこいつ…。

それをたきなが見て言う。

 

「人が見てますよ? 目立つ行動は…」

 

「制服を着てない時はリコリスじゃありませ~ん♪」

 

「そういう問題じゃないです」

 

たきながそう千束に言う。

 

…マジで千束は何を考えているか分からないな、この一ヵ月近くで見てきたが、千束は本当に何を考えているか分からない。

まるで自分の中を見られたくないような…、そんな感じだ。

 

これたきなにもそうしているのか? だとするなら少しばかりこれはちょっとしたわがままだな。俺は千束に問いかける。

 

「おいちさ「さあ!次はこっちに行こうか諸君!!」おい」

 

「ちょっと千束…もう」

 

俺が話そうとすると、それを無視していく千束。たきなは呆れながらも後を追いかける。

 

…あいつ、俺が話そうとしたら何かに察して逃げやがった。

あいつ危機感地だけは良いな。くそ…聞きそびれたぜ…。

 

 

そして色々見て回った後、ベンチで休憩していると、たき名がある事を聞きだす。

 

「そう言えば千束はいつからあの弾を使ってるんです?」

 

「あの弾? ああ~あれね、随分前から」

 

「理由があるんですか?」

 

「特にない。普通の弾を使ってると、気分が悪くなるから」

 

そう平然と話す千束、おいおい…なんだそりゃ?前に聞いた時と同じじゃないか。

 

「…本当に気分悪くなるだけか?」

 

っとその言葉に千束とたきなが振り向く。

 

「ホントだよ! でなきゃそんな事言わないって!」

 

「俺にあれだけ言っておいてか?」

 

「浩平く~ん?あんまりしつこいと女の子に嫌われるよ~?」

 

「ズル賢いな…、秘密をあんまり聞かれたくないってか」

 

俺はそう言って持っているコーヒーのカップをゴミ箱に捨て、千束の方を向く。

 

「千束、お前の方針には俺はもう文句は言わない。だがあんまり自分の方針ばっかり進めていくと、信頼が崩れていく可能性があるから注意しろよ?」

 

「信頼って…そんな大げさな「現にバーニーはCIAから何度も騙され信頼を蹴ってるからな…」あ…」

 

その言葉に千束は少しばかり言葉がつまり、たきなはそれを見て若干冷や汗を流しつつも、俺に少し駆け寄る。

 

「浩平さん、もうその辺で…、あんまり問い詰めるとまずいですし…」

 

「分かったよ、変な空気をさせて悪かった」

 

その事に俺はこれでこの話はおしまいにする、あんまりしつこいとマジで嫌がられるからな。

 

 

 

♦♢♦♢

 

 

 

少しばかり嫌な空気になってしまった事に、千束は少しばかり反省していた。

 

「いやはや…、まさかこうなるとは…」

 

「まあ少しは千束の自業自得ですけど、肝心な所を言わないですから」

 

「ん~…あんまり問いかけられるのが好きじゃないだけ…、まあ~…そうかもね」

 

それには千束は少しばかりため息を出す、それを見ていたたきなはその際、千束の首に付いている物を見て、それを問う。

 

「千束。それは…」

 

「ああこれ?これはね、幼いころ貰ったんだ」

 

 

 

♦♢♦♢

 

 

 

「幼いころ貰ったんだ」

 

「ん?」

 

千束の言葉に俺は振り向くと、千束の首元にはフクロウのような形を模した銅色のチャームのネックレスがぶら下がっていた。

それを見た俺は思わず目を大きく開く。

 

「(それは…“アラン機関”の!?)」

 

そのネックレスには俺も知っている物だった。

 

アラン機関…世界中で障害を持つ者達に無料の治療を与える謎の機関…。障害を持つ者達には何やら特殊…天才的な才能があり、それをアラン機関は援助…支援して、その才能を助けている者達だ…。

俺もアメリカでアラン機関の事は聞いている…、なんせ有名だからな。アメリカでもアラン機関の支援を受けた者達はかなり多く、かなりのスポーツ界での功績をあげているからな。

 

そのアラン機関の物のネックレスをどうして千束が持っているんだ?

 

一体千束に何かしらの才能があるのか?

 

これは俺にはさっぱり分からない。一体どう言う事なんだ…。

 

すると千束が俺の様子に気づく。

 

「浩平君、どうした?」

 

「…いや、何でもない」

 

「何~…気になる…お?」

 

千束が何やら言おうとした時に、ある方に目が行き、その場所に向かう。千束が向かう方に俺とたきなが振り向くと、そこはアクセサリーショップだった。

 

…アクセサリーの所に行ってどうしたんだあいつ?

 

すると千束が1つのネックレスを取ってそれを買い、俺の方を向く。

 

「ねえ浩平君!こっちに来て!」

 

「どうした?」

 

「はいこれ!」

 

俺とたきなが千束の方に行くと、千束がネックレスを俺の方に差し出す。

そのネックレスは羽がクロスして、何やら包み込むような感じのネックレスだ。

 

「…これは?」

 

「これ、さっきの仲直りの印に、さっき店員さんに聞いたんだけど、このネックレスは【幸運を呼ぶ】不思議なネックレスだって!」

 

っと千束の言葉を聞いた俺は思わず振り向く、幸運を呼ぶって…おいおいマジかよ。

 

いつもバーニーが持っている【幸運の指輪】と同じもんじゃないか。ハハハ…これは参ったな。俺も幸運を呼ぶアイテムを手にしてしまうのかな?

 

「これ…貰っても良いのか?」

 

「うん、勿論だよ!」

 

満面な笑みを俺を見る千束に、俺はお言葉に甘えてそれを受け取り、それを首に付ける。

 

それを見た千束が頷く。

 

「うん!めっちゃ似合う!」

 

「ありがとよ」

 

ハハハ…、これで俺もバーニーと同じ幸運のアイテムの持ち主か…。

 

 

そしてその後何故か千束とたきなが魚とチンアナゴの真似をした際、俺はすぐその場を逃げた事に言うまでもなかった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

とある高級バー、そのバーはVIPのみが入店出来る店で、そのバーではミカと別の男性…【吉松シンジ】が居たのだった。

 

「シンジ、何故帰って来た?」

 

「ミカに会いたかったからさ」

 

「からかうんじゃない。お前の目的は千束だろう?」

 

ミカの言葉を聞いたシンジは鼻で少しだけ笑った後、グラスに入ったウイスキーを少しだけ飲んで言う。

 

「…私を覚えていなかったな」

 

「あの時一度見ただけだ、無理はない…」

 

そう言ってミカはウイスキーを飲み、そして彼が気にしていた事を言う。

 

「シンジ…何故会いに行ってやらない? 千束はずっとお前を探していたんだぞ」

 

ミカは千束の恩人がシンジである事を知りながらもそれを言うと、シンジはこう言った。

 

「…アラン機関は支援した対象に接触する事は禁じている。話しただろう?」

 

「それじゃ矛盾しているじゃないか、それなら店にだって来なくてもいいだろう」

 

「フッ、私に消えろと…?」

 

「それは…、そう言う訳じゃ…」

 

彼の言葉にミカは少しだけ言葉が詰まってしまう、吉松シンジはアラン機関の人間、対象者に会うことは出来ない事はミカは知らない筈はない。

 

何せ彼等は千束に内緒で会っているのだから。

 

それを言われたら何も言えないミカ。

 

するとシンジはミカにある事を聞く。

 

「ミカ…私と交わした約束、守れているか?」

 

「…勿論だ」

 

「良かった…。才能は神から授けられたギフトだ…必ず世界に届けなくてはならない、たぐいまれな…殺しの天才をな…」

 

シンジのその言葉にミカは少しだけ重苦しい表情をする。

 

千束の才能…、それはこの世にはあってはならない殺しの才能と言う物、それを聞くとミカはまたしても胸が苦しくなった。

 

するとシンジが別の事を言い出した。

 

「ミカ、少しだけ気になる事がある」

 

「…なんだ?」

 

「最近店に新しい店員が来たろう? 若い男の子の…」

 

それを聞いたミカは思わず目を見開く、何故シンジがそれを知っているのかわからないが、ミカは頷く。

 

「ああ…、鈴原浩平君と言ってな。私の知り合いがそこで働かせてほしいと頼んできたのだ…」

 

「知り合い…か。例の“消耗品”の事かな?」

 

「っ! 知っていたのか…シンジ」

 

「ああ、勿論だ…そんな所から来た人物があそこで働くとはな。人生面白い事があるものだ」

 

シンジはそう言ってウイスキーを飲み、微笑みながらウイスキーを眺める。一方ミカは少しばかりシンジを警戒する事を心の中で決めるのであった。

 

 

 




アンケートの結果、微妙な差ではありますスカウトの感じで行きます。ですが同い年の部分を変更して、歳が近い感じで行きます。
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