【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。 作:ライダーGX
って訳で更新です。
チャーチの要望を受けて、俺は先ほどの駅に向かっていた。
その駅は既に警官たちが取り囲んでる……訳ではなく、黒服の男達が回りを包囲して囲んでいた。
あの様子だと恐らくDAの者に違いないな。此処からじゃ入る事は出来ない。別の方法で入るしかないな。
ある程度だが入る場所は検討は付く、地下鉄の駅なら下水道に通じる扉がある筈、そこで地下鉄に通じる通路に出る筈だ。
俺はそこに行き、その扉をキーピックで開けて、そこに入って地下鉄に通じる場所に行く。
「えっと確か……ここだ」
駅の場所に通ずる扉を見つけて、俺はキーピックを使って扉を開けて、そこに入ると、その光景を見て思わず息を呑んだ。
「…これは、酷いな…」
俺が見た光景…それは駅のホームと路線が跡形もなく爆破されており、所々に瓦礫が見える。
此処でDAの作戦が行われていた場所か…、にしてもひどい有様だな、駅のホームがボロボロで見る影もない。それに壁も銃弾の後がくっきり残ってる。
まだ此処を証拠隠滅には至ってないって事か…。
俺はそれを見て、一応チャーチに連絡を入れてみる。
「…俺だ。此処でDAの作戦が行われたのは確かなようだ。所々に銃弾の後や爆発の後が残ってる」
『よし…、情報通りだな。お前はそこで1つの証拠を写真に収めろ』
「…伝えるだけじゃダメなのか」
『それだと不足するだけだ。それにいつまでもそんな態度で居られるかな?』
「うるせぇ!こうなったもうやけだ! 情報を伝えるだけで十分だ!以上!」
俺はそれにブチ切れて通話を切る。
全く…あの野郎ムカつくぜ!
♦♢♦♢
電話を切られたチャーチは少しばかり考える。
「(…そこまで意地を通すのなら、私はもう手段を選んではいられないな)」
そう思いながらチャーチは受話器を取って、誰かに連絡しようとした時だった。
受話器のフックスイッチが誰かに押されて、通話を妨害されてしまい、それにチャーチがその方を見ると、そこには白髪をした初老の男【マックス・ドラマー】がいた。
チャーチはドラマーが居る事に目を向く。
「…何故お前が居る?」
「チャーチ、お前少しばかり独断行動が多い様だな。マギーから少しばかり聞いているぞ?」
「……」
その事にチャーチが黙り込んでしまい、そのまま受話器をゆっくりと机の上に置くのであった。
♦♢♦♢
さてと…チャーチとの通話を終えた所で俺はある程度様子を見るか。
ホームは先ほど見た通り爆発でボロボロで見る影もなく、残っているホームもあるがこれは復旧工事がかなり難航しそうだな。
それと銃弾だ、銃弾は壁に何百発も撃ち込まれている為か、所々にある。
クリーナーを使ってもこれはかなり手こずるだろうな…。
「…よし、これで後はさっさとかえ…」
「おりゃああああああ!!!!」
「っ!?」
突如何者かの蹴りが俺の方に飛んできて、俺はそれをギリギリで躱して横に飛ぶ、すると奴から1本のナイフが投げ込まれ、それを俺は瞬時に受け止めて投げ返す。
「なっ!」
その者は俺が投げ返した事に驚き、それを躱すと同時に俺はそいつに突っ込んでいく。
だがそこをある者達が…。
「うぉおおおおおお!!!」
「はああああああああ!!!!!」
「っ!?」
突如身体の大きい2人組に俺は押されてしまって、逆に突き飛ばされてしまった。
「ごはっ!」
そのまま床に倒れる俺にまた誰かがやって来る。
「せいっ!」
上空に飛んで、俺に蹴りをたたき込もうとした。しかし俺はそれを横に転がりながら躱し、同時に飛び起きながら立ち上がり、その者の蹴りを難なく躱す。
それと同時にカウンターで回し蹴りを入れ込み、それにその者は受けてしまって飛ばされる。
「どりゃやあああ!!!」
また別の者が俺に拳を振って来て、それを手で払いながら同時にカウンターを入れてボディに拳を叩き込む。
それにその者は腹を抑えて後ずさりし、それを見た者達は一か所に集まって俺を見る。
同時に俺はホルスターバックに仕舞ってあるUSPを抜き構えると、相手側も同じように銃を抜いた。
相手側の銃は全員【グロック17】を持っている。
俺は何時でも撃つ気はあったが、何か引っかかる点がある。
それは相手の目が躊躇する感じと、途轍もない罪悪感で同様する感じの目だった。
それにあいつ等から妙に汗が出ている。
また銃身が震えている様子が見える…。一体どういう事だ…?
だがそんな事はどうでもいい!
「……フッ!!」
俺は瞬時に動いて、相手の気を反らした。それにあいつ等は一瞬の判断が遅れてしまい、俺を見失ってしまう。
その隙に俺はあいつ等の懐に入り込んで、飛び後ろ回し蹴りを連続で行った。それによりあいつ等の顔面に直撃して、倒れこんでんだ。
「「「「「ぶはぁ!」」」」」
あいつ等が倒れたの見て、俺は中心にいた奴の上にまたがり、ナイフを取り出して突きつける。
それに相手は止まってしまった。
「ぐっ!」
「どうだ…ナイフ使いならこいつの怖さは知っているだろう? さあ…履いて貰おうか?お前等が此処で何をしていたのかを…」
「クッ…!殺せよ!どうせ俺達はもうこの道しか選ぶしか方法が無かった!! テロで家族を失い!この方法しか俺達に選択はなかったんだ!!!」
その言葉を聞いた俺は思わずナイフを止める。何…?テロで家族を失った?
俺はこいつだけじゃなく、他の連中を見て見ると、同じように歯を食いしばりながらうつむいていた。
こいつの言葉は本当なのか…? だとしたらこいつ等は…。
俺はナイフを一度仕舞い、立ち上がってもう一度問う。
「お前等、この道を選ばざる得なかったって言ってたが、どうしてだよ。他の道もあっただろう?」
「仕方ないんだ!! この国は失った者の痛みを知ろうとせず!更には切り捨てる様に見捨てたんだ! 人の痛みを知ろうとせずに!!」
「そうだ!! テロで殺された家族をこの国は平然と切り捨てた! それがこの道を選ばざる得なかった理由なんだ!」
「理由…」
その言葉を聞いた俺は、嘗てアメリカで俺が経験した事を思い出した。
アメリカで俺は家族を失い、更には殺されそうになった所をバーニー達に救われ、俺は生きる希望を持てた…。
だがこいつ等は違う…、家族をテロで殺されてもなお生きる希望を与えては貰えず、更には犯罪者に落ちる程だ…。
俺が思っていたこの国…、日本はどうやらあまりいい感じの国じゃない様だ。
周囲の者達は手を差し伸べる所かそれを払いのけ、同時に見て見ぬふりをする…。それを考えると最悪な感じだ。
こいつ等はそれを受けて、ずっと暗い思いをしてきたって訳か。
…なら俺のすべき事は1つだな。
俺はUSPをホルスターバックに仕舞い、それを見ていた者は問う。
「…おい、何の真似だ?」
「お前等…、そんな事で人生を棒に振って良いのかよ?」
「何?」
「お前等はまだ若い、って言うか歳は俺と近いんだ。そんな事で全てを失わせることは無い、まだ別の道を選ぶ事は出来る!」
「簡単に言うなよ!別の道を選ぶって言うがどうやってだ!? 俺達はいくら考えても納得出来る事が思い浮かばなかった!! これ以上どうしろって言うんだよ!!?」
怒鳴りながら俺にそう言う奴に、俺は気迫がある目で言う。
「だったら俺が教えてやる!!! 犯罪から人々を救う者になれ!!!そうすればお前等のやりたい事が見つかるはずだ!!!」
「「「「「っ!?」」」」」
「いきなり探すのは難しいだろうが、諦めずに前を向いていけば必ずやりたい事が見つかるはずだ!」
俺の言った言葉にこいつ等は言葉が止まってしまう、いきなりだが必ず見つかるさ…。
そう言って俺はその場を離れ、ここから脱出することにした。
此処にはもう長いは無用だ。
俺が離れた後、その者達は俺が去った後を見送るかのように見て、ただ黙り込むのであった。
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俺が地上に出た後、俺は千束達が待っている駐車場に向かおうとした時だった。
目の前に白い車が止まって、俺は思わず足を止める。って言うかこれ俺のFCじゃないか!?誰が乗ってるんだ!?
助手席の窓が開いて、そこから運転席に座るマギーと後ろに座っている千束とたきなが俺に声をかける。
「浩平君!」
「浩平さん!」
「早く乗って!」
「千束!たきな! それにマギー!?」
驚きながらも俺はすぐにFCに乗り込み、FCはその場を走り去る。
突然の事に俺は驚きを隠せないでいた。
「何でマギーがここに!?」
「理由は店に戻って説明するわ。それにしてもまたチャーチが無茶言ってごめんなさい」
「いや、別にいいよ…」
理由はリコリコに戻ってからか…。これは少しばかり問いだす必要があるかも…。