【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。   作:ライダーGX

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第14話

リコリコの店の前にトールとシーザーが来て、俺は2人が此処に来た理由と問う。

 

「それにしてもトール、シーザー。どうしてお前等は此処に来た理由は?」

 

「お前の様子を見て来いとバーニーに言われてな」

 

「連絡も1つも来ないと見たからな。一体何してるんだよ?」

 

シーザーの言葉に俺は少しばかり言葉が詰まらせる、話してもいいがここで少々揉め事になるのは御免だ。五月蠅い上に近所迷惑だからな。

 

俺はそう思いつつトールとシーザーに言う。

 

「…その事は業務が終えてから話す。取り合えず中に案内しよう、来いよ」

 

そう言って俺はトールとシーザーをリコリコの中に案内する。店の中に入ると未だに千束がミズキとクルミにオモチャにされているのが見える。

 

「うわああああああああ!!一層殺してええええええええええ!!!」

 

悲鳴を上げる千束。俺はそれに呆れかえる。

 

「…まだやってるのかよ?」

 

「何だこれ?」

 

「此処はお遊び場か?」

 

トールとシーザーはその様子を見て呟き、俺は顔を横に振りながらやれやれとする。

そしてミカがカウンターの所に来て、俺の方を見る。

 

「おや?浩平君、その人たちは?」

 

「ミカ、紹介しよう…トール・ロードにヘイル・シーザーだ。バーニーの所にいる連中だ」

 

「っ! そうか…お前達がバーニーの」

 

「成程な。お前がバーニーの友人か」

 

ミカは2人がバーニーの傭兵軍団の所だと知り、トールはミカがバーニーの友人である事を知る。

俺から見ると、この間には何かしら親近感があると見えるな。普通はどうなのかは知らないが。

 

取り合えずミカには言っておこう。

 

「ミカ、営業が終わるまで2人をここに居させても良いか? 二階のテーブルでチェスでもさせて時間潰させるのも」

 

「いや、それだと他のお客に迷惑になるから。休憩所で待たせてもいい、2人共こっちだ」

 

「感謝するぜ」

 

「遠慮なく入るぞ」

 

そう言ってトールとシーザーはミカの案内で休憩所に入り、俺はそれを見届けた。

すると反対にたきなが出て来て、俺の下に来る。

 

「浩平さん、あの方たちは?」

 

「俺の所の知り合い、営業が終わったら話すよ」

 

そう言って俺は業務を再開するのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして日暮れ、今日の営業が終了して、俺は一息をする。

 

「ふぅ…」

 

「お疲れ浩平君!」

 

「おう、しかし千束…今日は災難だったな」

 

「とほほ~…あんな感じに利用されるなんて~!」

 

千束はミズキたちに散々オモチャにされて、もうメンタルはボロボロの筈なのに結構元気なのは何故だ?

 

ミズキはいつの間にか酒を取り出して飲んでいる様子だ。こいつもこいつだな…。

そんでクルミはPCと睨めっこ中…。

 

「終わったか?」

 

「ここは随分繫盛してるんだな」

 

俺がそう思っていると、休憩所からトールとシーザーがやって来る。それに千束が改めて気づく。

 

「あれ?浩平君、この人たちは?」

 

「改めて紹介しよう。トール・ロードにヘイル・シーザー、俺が世話になり育ててくれたバーニーの消耗品軍団の所にいる奴等だ」

 

「よろしくな、お前等の事はミカから聞いた。この日本に変な組織があるなんてな」

 

それを聞いた千束達は思わずトールたちを見る、そして俺はそれに流れるかのように茶化す言葉を言う。

 

「それとトールの耳ネタはかなり面白いぞ? 左耳のカリフラワーは病気だとか栄養分の取り過ぎとかでかなり話題になるかなら」

 

「そうだな。耳の形をしたチキンを食いてぇとか、スープにミルクぶっかけりゃこいつの耳の出来上がりってな!ハハハハ!」

 

「お前等…俺の耳はちゃんと聞こえる上にこれはレスリングの影響だ」

 

俺達がいつものネタを言うとトールは不機嫌そうな顔をしながら睨んでくる。それを聞いた千束とミズキは思わず笑ってしまい、ミカはそれに呆れながらも見る。

たきなはそれに首を傾げつつ見てて、クルミは何事かと来て見ている。

 

そう話しているとトールがこう言った来た。

 

「それはそうと浩平、実は昼間に気になっていることがあったんだよ」

 

「何だ?」

 

「どうしてお前の()()()()()()()()()がするんだ? そういう仕事はしてないんだろう?」

 

っとその言葉を聞いた際、千束とたきな思わず身体がビクつき、それにミズキとクルミは若干冷や汗が出て黙り込み、ミカは目を閉じたまま腕を組んでいた。

まあバレるのは時間の問題って事は分かっていたが、別に隠す必要はない…。

 

「全部チャーチのせいなんだけどな、こうなったのも」

 

「チャーチの?どういう事だ」

 

トールとシーザーは俺が言った言葉に疑問を持ちつつ、その事を聞き、俺はこれまで起きた事を話す。

 

チャーチが俺の所にやって来て、日本で起きた1000丁の武器の行方を追う様にと指示を出し、最初は断ろうとしたが、逆に断れば俺を刑務所に送ると脅しをかけて、協力をせざるを得なかったと伝える。

それを聞いたトールとシーザーは思わずカウンター席に拳をぶつける。

 

バアン!!!!

 

「クソッ!」

 

「ちょ!ちょいちょいちょい!いきなりテーブルに当たらなくても!?」

 

「黙ってろ!!どうして言わなかったんだ!? 俺達に言えばチャーチをぶちのめしに行くのに!!」

 

「当時奴からは監視されていたんだ。どう連絡しようか迷ってたんだよ、あいつの目は明らかに嘘じゃなかったしな」

 

俺の言葉を聞いたトールとシーザーは少しばかり納得行かない顔をしているが、仕方なかったんだ…あいつはマジでそうする男だって知ってるし、調べ様にも奴は姿を簡単にくらますことが出来るからな…。

 

するとトールが俺にこんな事を言ってきた。

 

「…お前の事だ、どうせこの仕事を続けるんだろう?」

 

「ああ…、途中放棄はどうも出来なくてな。最後まで続ける」

 

「たくぅ…そう言う所はバーニーに似てしまったな? あいつの悪い所も…」

 

「そうなのか?」

 

ミカがその事を問い、トールはそれを頷きながら言う。

 

「ああ、アメリカに居た頃こいつは変なサプリを買おうとした所を止めたんだが、バーニーも同じサプリを買ったんだよ。筋肉が一気につく奴をな、調べたが可笑しなもんだったよ」

 

「…思い出すな、その事は」

 

「あんまり良い感じじゃなかったな?」

 

俺がそう言うと、シーザーが呆れた感じで言う。まあその当時身体を鍛え始めたころだったから、バーニーと一緒にそれを買ったんだよな。まあクリスマス達には見ての通り呆れられたが。

それを聞いた千束達は何やら何とも言えない表情をする。

 

フンっ、そんなのはどうでも良いんだよ。

 

「だが案外悪くない所もある。CIAの中に協力してくれる奴もいるみたいだし」

 

「協力を?誰だ」

 

「私よ」

 

っとその言葉と同時に入って来た人物。マギーが店の中に入って来て、トールとシーザーはそれに振り向く。

 

「マギーじゃないか?」

 

「おう久しぶりだな。カザフスタン以来の再会だぜ」

 

「また会えてうれしいわ。話しは聞いていたわ、彼の言う通り私が裏で協力をしているの。チャーチが迷惑をかけてしまったお詫びとしてね」

 

「成程な…」

 

トールとシーザーはマギーの言葉に納得し、更にこんな事を言う。

 

「それとチャーチの事なんだけど、ドラマーからさっき連絡が来てね。チャーチは極秘で勝手に動いていた事で刑務所に送る事になったそうよ」

 

「マジか!?痛い目だけじゃなくか!?」

 

「ええ、あなた自身手を加えたかった?」

 

「当然だろう!あいつに5.6発拳をぶち込まなきゃ気が済まない! まあ刑務所に行くことになったなら構わないか」

 

俺は鼻で笑いながらお座敷の所に座り、チャーチの無様な事を思いえがく。

それにトールは呆れながら笑う。

 

「フッ。ところでマギーがここに何しに来た?」

 

「それはね、情報が入ったのよ。武器が詰まれた物資が港に運び込まれたって。そこであなた達に向かってほしいの、お願い出来る?」

 

「また港か…」

 

「しょうがない。行きますか」

 

「おい待て、お前等が行くのか?」

 

トールは俺達が行こうとするのを止めて、それに俺達は言う。

 

「ああ、もしそこに消えた1000丁の銃の一部があるなら、放っては置けない。俺の故郷の日本でそんな事は特にな」

 

「そうそう!浩平君の言う通り! それにこれは私のやりたい事の1つなの」

 

俺達の言葉にトールとシーザーは思わず顔を合わせる、それをミカが言う。

 

「すまない…。だが私は千束の意思を尊重したい側なんだ。それは浩平君も同じだ」

 

それを聞いたトールとシーザーはもう観念したかのように顔を横に振り、俺の方を見ながら言う。

 

「仕方ねぇ…、俺も一緒に行ってやるか」

 

「俺も行ってやるよ。子供のお守りには年寄りの奴も必要だからな」

 

「ぶぶーっ!子ども扱いします~!?」

 

「仮にも私達はこの国のエージェントですよ?」

 

っと反論する千束とたきな、俺は苦笑いしながらも、トールとシーザーの方を向く。

 

「ありがとよ。なら手を貸してくれ」

 

「ああ」

 

「素直に言えるだけマシだってな」

 

「それなら私も協力する、人手は多い方がいいでしょう?」

 

その事にマギーが言って来て、それに俺は頷きながら装備を取りに行くのだった。

 

今回の仕事…、恐らく死者は出るだろうな…。

 

 

 

 




日頃銃を取っている上に、長年の経験から火薬の臭いが分かるトールたちなら気づくと思いますね。
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