【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。   作:ライダーGX

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第15話

マギーからまたしても武器に密輸が来たとの報告を聞いて、俺は千束達の他にトールとシーザー、そしてマギーの6人で向かう事となった。

 

通信はクルミが行う様にして、バックアップにはミカが付いてくれている。

 

ただマギーの方は武器は拳銃があるとして、トールとシーザーは武器が無い、まあ幸い武器はリコリコの地下にある。

勿論その武器は以前俺達が回収した際に手に入れた武器だ。

 

勿論今回俺もその武器の一部を使う事にする。

 

その武器はG36C、コンパクトに使える奴だからこれにする。

 

トールの方はG36Kで拳銃はM92Fだ。シーザーはG3A3だ。ハンドガンはいらないとの事。

 

最後にマギーは狙撃に回るとの事で、CIAから持ち出した狙撃銃【バレットMRAD】を使うとの事だ。

 

当然これらの銃にはサプレッサーを取り付けており、銃声の心配はない。

 

俺達が準備をしている中で、千束が何やら不機嫌そうな感じにしていた。

それに俺が気付いて問うかける。

 

「千束、どうしたんだよ?」

 

「どうしたも何も…、浩平君は急所を避けるからまだしも、あの人達絶対急所を狙うでしょ? それが心配なのよ…」

 

どうやら千束がトールたちが殺しをしてしまう事に疑問を擁いていたが、それを俺が何とか収める。

 

「千束、知っての通りトールたちは消耗品だ。殺しをしてしまうのは仕方ないんだよ。今回は諦めろ」

 

「でも~~~!!」

 

「嫌なら此処に残れ。お前がやりたい事だとしても、俺達は仕事なんでな」

 

そう言ってトールたちは準備を済ませ、車から降りるのだった。千束はその事に少しばかり頬を膨らませながらトールたちを少しばかり睨み、俺は呆れながら準備する。

千束の様子をたきなが見て、たきなが千束の肩に触れる。

 

「千束…、あなたの不満は分からなくもありません、ここは私達で出来るだけ無力化させていきましょう」

 

「う~…分かったよ…。はぁ…」

 

たきなの言葉に渋々頷くしかなかった千束、すまん…今回ばかりはどうも不殺は出来ないんだ。

 

準備を終えた俺達は港に到着し、銃を取って静かに倉庫に向かう。マギーは高台の所に行き、狙撃体制で回りを警戒する。

 

ドアの所に着いて、ピッキングでその扉を開ける俺。その様子をトールとシーザーは見て呟く。

 

「軽く教えたそれがまさか役に立つとはな…」

 

「いっその事泥棒になれるんじゃねぇか?」

 

「ふざけろ」

 

俺はそう言ってドアの鍵を開けて、千束達の方を見て頷き、千束達もそれに頷いて銃を構える。

そして開けると同時に突入して、俺も後に続き、トールもシーザーも俺の後に続く。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

倉庫内に入った俺達、そこへマギーからの通信が入る。

 

『倉庫内までは見えない。申し訳ないけど外の方を私は見るわ、中をお願い』

 

「了解…、聞いての通りだ」

 

「仕方ねぇ、援護は任せろ」

 

トール達が援護に回り、俺と千束とたきなが先頭に立って捜索すると、ある集団が荷物の周りを囲んでいた。

 

それを見つけた俺はトール達に合図を送り、それにトール達は頷いて指定の位置に着く。

俺は千束とたきなの側にいて、相手の装備を確認する。

 

相手はかなりの装備品が充実している奴等で、タクティカルベストや無線機器、ヘルメットとゴーグルにマスク、更には銃は最新式の物ばかりだ。

 

それに武器は【SIG MCX】じゃないか。しかも最新装備の…一体何処の連中だ?

 

すると相手側から会話が聞こえて来た。

 

「おい、品は揃ったか?」

 

「はい。手発通りに…しかしこんな武器を仕入れるなんて、相手は一体何を考えてるんでしょうか?」

 

「聞くな。我々はボスの命令通りに動けばいいのだ」

 

「はっ!申し訳ありません!」

 

そう言ってあいつ等は積み荷を閉めて、ベルトで固定し始める。

 

それを見た俺はトール達の方を見て、トール達は頷き、俺は頷いて千束とたきなの方を向き、それに頷き、俺は前を向いて走り出す。

俺が走り出したのと同時に千束とたきなも走り出し、トールとシーザーは武器を構えて援護射撃を開始する。

 

突如の攻撃にあいつ等も気づいた様だ。

 

「何だ!?」

 

「防御態勢!各員!一斉射撃!!」

 

あいつ等はすぐさま防御態勢に入り、ライフルを構えて撃ち始め、俺達を殺しにかかる。

 

俺と千束は相手の銃弾が見える為、それを躱して潜り抜け、たきなはすぐに横に飛んで銃弾を回避する。

その間にトールとシーザーが援護射撃をして、相手を牽制する。

 

それに釣られるように敵はトール達の方に攻撃を回して、その間に俺と千束が相手の方に飛んで、千束が非殺傷弾を撃ち込み、俺がG36Cの実弾を相手の手足の方に撃ちこむ。

 

「ぐああ!!」

 

「撃たれた!!メディック!!」

 

敵の1人が衛生兵を呼び、それに釣られる様に衛生兵が来る。しかしそれをトールが許さなかった。

 

「させるかよ」

 

トールがG36Kで衛生兵に向かって撃ち、一発の銃弾が衛生兵の頭を撃ち抜いた。それを見た千束は思わず目を大きく開く。

 

そしてその間に俺とたきなは相手の手足を撃ち抜き、相手を行動不能にさせる。

だが俺達が相手を不能にさせた際、シーザーがG3A3で相手の頭を撃ち抜き、息の根を止めた。

 

更にトールが別の奴を狙おうとした際に、千束が相手の首根っこを掴んで、射線から外して隠す。

その後敵を掃討した後、俺は倒した相手を見る。死んだのは約5名、生きているのは6名…。まあまあか。

 

そしてトールが千束を見て言う。

 

「おいおい…お前本当に助けるつもりなのか?」

 

「勿論!命大事だからね!」

 

「相手に情けを向ければ、次に死ぬのはお前だぞ?」

 

「それでも私は、相手の命を救いたいの! あまいって言われてもいい!それが私の戦う理由だから!」

 

千束の言葉を聞いたトールとシーザーは顔を合わせ、俺の方にやってきて言う。

 

「おい…あの娘本当にあれを貫き通すのか?」

 

「いくら何でも無茶過ぎるぜ?」

 

「分かってる、だが千束はマジで貫き通すつもりだ。理由を聞いても省かれるし、正直不満でしかない。あれでは俺の背中を預ける事は出来ない…」

 

「だよな」

 

俺の言葉にシーザーは頷く、千束…ちゃんと理由を言ってくれなきゃ俺はお前に背中を預ける事は出来ない。仲間だったら隠し事は無しにしてもらいたいんだ。

当然聞こえる声で話している為、千束は少しばかり言葉が積もっていた。

 

「……」

 

「千束、浩平さんの言う通り…ちゃんと話した方が良いです。私もその理由を聞いても省かれますし…」

 

「…だって~、私のは聞いても面白くもないし。面倒だし、それに…」

 

「面白無くても面倒でもいいんだよ」

 

俺は千束の言葉を聞いて、少しばかり強気な表情で言う。それに千束は少しばかり息を呑みながら俺を見る。

 

「千束…俺はお前がどんな理由でその弾や不殺を貫くのかを聞かなきゃならないんだ、俺もお前のルールに従っている以上…きちんと理由を話してくれ、“嫌な事”から逃げずにな」

 

「っ…」

 

俺の言葉を聞いた千束は少し言葉を積もらせ、それを聞いたミカが思わず言う。

 

『浩平君…』

 

「ミカ、聞いてるならお前にも言う。俺もルールに従う以上お前等も隠し事は無しだ、それだと仲間との連携も取れず、返って足を引っ張る事もある。それを理解してくれ…これはバーニーから教わった事だ」

 

『……』

 

それを聞いたミカは黙り込んでしまい、通信を聞いているマギーが言う。

 

『そこまでよ。早く目的の物をお願い』

 

「分かった」

 

俺がそこに向かう際、隠れていた別働隊が現れ、俺達に銃を向けて来た。

当然俺達は咄嗟の事で対応が遅れ、相手が引き金を引こうとした…、その時だった。

 

何処から一本のナイフが飛んできて、相手の腕に刺さり、それに思わず腕が崩れる。

 

「ぐああああ!!!!」

 

「「うおおおおおおお!!!」」

 

巨体の2人がその部隊の連中に突撃し、体制を崩された残りの者がライフルを構えた時に、別の2人が蹴りと拳を使って相手を倒し、最後の気絶させるのだった。

 

その様子に俺達は少しばかり唖然とし、そこへ1人の奴が現れて、投げたナイフを取りそれを仕舞う。

 

俺はそいつ等に見覚えがあった。そいつ等は前に地下鉄で戦ったあいつ等だった…。

 

「おいおい」

 

「何なんだお前等?」

 

トールとシーザーがそいつ等に向けて銃を構えた時、俺がトールとシーザーの銃を止める。

それにトールとシーザーが俺の方を向く。

 

「浩平?」

 

「何で止めるんだ?」

 

「待ってくれ…」

 

俺はそう言って銃を下して、G36Cを千束に預け、それに千束とたきなは見る。

 

「浩平君?」

 

「どうしたのですか?」

 

「お前等…一体どうして此処に?」

 

俺はあいつ等の下に行き、ここに来た理由を問う。普通ならこいつ等はここに居る筈のない連中だ、普通可笑しいだろう?

 

そう思っていると、ナイフを投げた奴が前に出て、俺に向かって言う。

 

「…あの時、俺…俺達はお前に言われた事を考えていた。犯罪から救う者になれって…。だから俺達は決めたんだ、俺達はお前に着いて行って、お前から学びたいんだ。犯罪から救う者の生業を…」

 

それに他の者達も頷き、それを見た俺は思った。

 

これは…とんだ予想外な出来事だ…。

 

 

 

 

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