【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。 作:ライダーGX
東雲たちが俺の仲間になってから一週間、東雲たちは働き場所を探していたが、千束がある提案をしてきたのだ。
その提案とは何と…。
「斗真君達をここで働かせれば良いのよ!」
っとそう言ってきたのだ、いやいや…千束、流石に無理があり過ぎる。ただでさえ俺の存在が居るだけで手狭なんだ。
クルミだって居るし、ここに大勢いても返って迷惑になるんじゃないかと思ったんだ…。
だがミカがこう言ったんだ。
「交代でやれば問題ない」
そう言ったのだ。まあその通りかも知れないな、普通に交代する様な感じでやれば問題ないと思うな…。それに交代するって事なら俺の時間も出来るし、FCの過給圧を上げて馬力の調整もしたいしな。
そして同時に土門の車も手を加える必要があるけどな…。
土門の車は【トヨタ・ランドクルーザー100】、タフで頑丈のあるSUV。パワーが235馬力ぐらいしかなく、俺のFCよりも低いらしい。
更にデカい三門を乗せる必要がある為、パワーが必要だと言う。なら最新式の電動アシストターボを搭載したら、パワーが格段に上がるだろう。
今の車はかなり凄いから。
そう思いながら俺はFCを過給圧を上げる為、調整を行っていた時だった。
俺のスマホに一通の電話が来て、それに俺はスマホを取ると、その相手を見て俺は目を細める。
その相手は噂のバーニーだった。
「…来たか」
そう呟きながら俺は通話ボタンを押して、バーニーと会話する。
「よう」
『浩平、何故俺が連絡したか分かるか?』
「ああ、俺が裏仕事をしている事だろう?」
『それなら何故もっと早く言わなかった!? トール達から聞いたが、チャーチに言われたらすぐに俺に言えばあいつを殺るのに!』
バーニーの怒りは最もだろう、だが当時の俺はチャーチのあの圧を回避する方法は無かったし、どうしようもなかった。
「お前もトール達から聞いたろう、チャーチは当時俺を監視していたって事を…」
『…だから言わなかったのか、それならマギーに言った際に俺にそう報告すればよかったろう?』
「そうだな。だが当時俺はお前に迷惑かける訳には行かないと思ってしまった…、すまない」
『…だが俺が面倒見て来たお前だ、いずれその様な感じになるのは予想はしていた』
「トールも同じ事言ってたぞ」
『フッ、もう過ぎてしまった事を言っても仕方ない。それでその仕事は今はどうなんだ? ドラマーからはチャーチが刑務所に入ったと聞いたが』
どうやらバーニーもドラマーから聞いたようだな。あいつが極秘に動いていて、その代償が刑務所行きに…。
まさかあいつが刑務所行きになるとは思わなかっただろうな…。
「一応仕事は何とかやって行けてる、日本に送り込まれた1000丁の銃の行方を何とか追いかけているんだが、どうもフェイク情報ばかりで、違う銃ばかりだ。それもそれは別組織の銃だとかで…」
『いつの間にか日本も銃器大国となった…。それとだがお前仲間が出来たんだってな? ミカ達以外にも仲間が…』
「ああ、俺と年が違い連中で、テロで家族を亡くした者達だよ。最初は敵だったんだが俺がそいつ等を改心させ…いや、導かせたら仲間になったんだ」
『どうもお前の言葉は相手を動かす能力がある様だな、だが油断はするなよ? 敵はそれを突いて攻撃し、お前を殺しにかかってくる』
「勿論だよ、俺もそれには重々承知している。心配してくれてありがとう」
『今度は必ず連絡して来いよ? 時々クリスマスにもな。あいつこの頃上の空だ』
バーニーの言葉を聞いて俺は思わず耳を疑う。
え?あいつが上の空だって? マジかよ…いつも彼女の事で頭一杯のあいつが? 信じられないな…。
「分かった。今度はちゃんと連絡するよ」
『次からはそうしろ、じゃあな』
そう言ってバーニーとの通話は切れて、俺はスマホを仕舞う。
ふぅ…バーニーとの連絡は大変だな、これからはあいつとの定期連絡はしっかりしないと…。
これ以上心配は掛けられないって事だな。
───────────────────────────────────────────
バーニーとの連絡から三週間、そしてあの地下鉄事件から1ヵ月が過ぎようとしていた。
「おっ、このニュースまだやってるぞ」
お座敷でテレビを見ていたクルミが和菓子を食べながら呟く、作業していた俺達もテレビの方を見ると、あの地下鉄のニュースが報道されている。
本当に日本人ってこのニュース、好きだな…。
「この社長も気の毒ですね…」
洗濯物を持って、階段から降りてくるたきなが呟く、まあ確かに…この様子を見ると気の毒に見えるな…。
「この社長は知らないんだろうな~…」
「…今思うと俺達はとんでもない事に手を貸そうとしたんだな…」
そう斗真達は申し訳なさそうな表情をする。
話しを聞いた所、斗真達はあの事件には直接関わってはないものの、手を貸した事には変わらず、少しばかり暗い表情になる。
あの時はまだ戸惑いもあった為、斗真達は出くわしていない。
それでも罪悪感を擁いている様だ…、別に気にする必要はないのに。それは今後ゆっくりと晴らしていけばいいさ。
後今までは俺、あいつ等の事を苗字で呼んでいたけど、あいつ等が「名前でいい」って言ったから俺達は名前で呼ぶことにしたんだ。
その方が俺達もしっくりくる。
「斗真、前にも言ったがそれはじっくり晴らして行けばいいって言ったろう? そんなにへこむ必要はない」
「お前はそう言うかも知れないが、俺達は結構響くんだぞ?」
「そうでもねぇぞ?」
「オラ達は浩平の言葉で救われた」
「この脳無しの巨人族共が…!」
信三と熊朗の言葉に愚痴を言う斗真、それには俺は思わず笑いが出て、クルミも笑って、たきなは首を傾げていた。