【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。   作:ライダーGX

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第22話

松下さんの護衛の仕事から数日後、俺達はまだ未だに疑問を持っている所がある。松下さん…薬物中毒の末期患者を裏で操っていたのは誰か。そしてサイレント・ジンを雇った人物は一体誰なのか…それすら分からない…。

俺達はそれを考えていると、俺のスマホに一件の通話が来る。

 

それに俺は出る。

 

「はい」

 

『浩平、私だ…』

 

「…アンタか、ドラマー」

 

俺のスマホに通話してきたのは、CIAのドラマーだった。こいつからなのは珍しいな…。

一応皆に聞こえる様にする為、スマホをスピーカーにして聞こえるようにする。

 

「どうした? 俺に何か用か?」

 

『実は56時間前に日本の太平洋付近で奇妙なタンカーが接近しているとNSAの監視衛星から報告を受けたんだ。丁度バーニー達にも連絡をしたのだが、人数的にも物足りんと思い、君達にも協力を得ようとした訳だ』

 

「俺達に協力を…?」

 

それを聞いた俺達は思わず顔を見あう、…裏仕事をすでに行った身としては別に問題はないと思うけど、どうして俺達なんだろうな。

 

「一応理由を聞いても?」

 

『理由は簡単だ。お前達の方が近いのと、タンカーの内部は広い、バーニー達だけでは不足と言う事だ』

 

成程…そう言う事か、確かにタンカーは広いから、俺達の協力は必要だな。

 

「…分かった。ミカにそう伝える」

 

『待て、まだ話しは終わっていない』

 

「何だ?」

 

『この作戦にはリコリスの協力が必要だ、しかも6人だ』

 

それを聞いた俺達は思わず驚きを隠せず、一緒にいる千束達も驚きを隠せずにいた。

俺はその理由を問う。

 

「どうしてDAの協力が必要なんだ?」

 

『あいつ等に借りを作らせたくないからな。その為にはそちらのリコリス2人と、後の4人のリコリスが必要なのだよ…』

 

「…それをDAは承諾するか? それどころか…DAに連絡は取れるのか?」

 

『私から話しておく。心配はない…。私はチャーチとは少しばかり違うからな』

 

そう言ってドラマーは通話を切った。

ドラマーの言葉に俺達は少しばかり気がかりだが…。そう考えてると斗真が俺に問うかけた。

 

「おい、あのドラマーって奴は信用出来るのか?」

 

「…CIAだからな、正直言って怪しい所もある。だがあのチャーチを刑務所送りにしたんだから、ちょっとは借りを返さないと後々面倒くさいからな」

 

「ちょいちょいちょい…浩平君、リコリスの事は勿論だけど、DAは絶対に信用しないよ~?」

 

千束の言葉には俺も同感だが、あのドラマーが言う限りは信じるしかない…。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして空港の格納庫、CIA日本支部が所有する格納庫内で、ドラマーとマギー、そして楠木を始めフキ、サクラ、エリカ、ヒバナの4人が居た。

 

今回の呼ばれたのはこの4人で、フキは不機嫌な感じでCIAを睨んでいた。

 

「…司令、本当にあいつ等と合同を?」

 

「そうだ…。不満ではあるが我慢しろ」

 

「しかし!!」

 

「今回…日本外で行う作戦だ。もし国外で拘束されればリコリスの正体は勿論、DAの存在が明るみになる。それは避けねばならん」

 

楠木の言葉にフキは内心納得できない所はあるが、渋々従う以外方法はない。

 

そして格納庫の扉が開き、そこからバーニー達…エクスペンダブルズが入ってくる。

 

「やあバーニー。時間通りだな?」

 

「前置きはいい、…それよりまだ来ていないのか?あいつは」

 

「ああ、まだ来ていない」

 

「…あいつと言いますと、例の奴等…ですか?」

 

楠木はバーニー達の会話を聞き、それにドラマーは振り向く。

 

「ああ…不満かな?」

 

「当然です、そんな得体の知れない奴等を野放しいるなど、即刻始末した方がいい」

 

「駄目だ、お前達は直ぐに貴重な情報を潰してしまうからな。それにこれはこの国の“総理”からの命令でもあるのでね」

 

「な!何…!?」

 

ドラマーの言葉に衝撃が走る楠木達、総理の命令となればいくらDAでも逆らう事は出来ない。

 

「この国のトップの命令となれば、君達でも逆らう事はないだろうからな…」

 

「図ったな…!」

 

「いや、これはこの作戦を立てる前に 事前に話してた事だ。図ったとは人聞きの悪い事を言うものじゃない」

 

「クッ…」

 

ドラマーの明確な策略によって、浩平達への暗殺な無くなった。

だがそれは果たして何処までの効果なのかは、誰にも分からない。

 

そして外からエンジン音が聞こえ、更にはロータリーサウンドも混じっていた。

 

それを聞いたトールはバーニーに言う。

 

「おいバーニー、来たぞ」

 

「本当か?」

 

「ああ」

 

そして格納庫のゲートが動き、車が通れるほどのゲートが開くと、そこから白のFCにシルバーのランドクルーザー100、そして赤のフォレスターが入ってくる。

 

その白のFCをバーニーはただじっと見つめていた…。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

ドラマーから集合する場所をメールで伝えられ、その場所に俺達は向かい、格納庫の内へと入っていく。

 

FCには俺を始め斗真、一輝、ランドクルーザーには信三、力也、熊朗。そしてフォレスターにはミズキを運転主として、助手席にはミカで、後部座席は千束とたきなが乗っていた。

 

クルミは店でお留守番との事。

 

そして俺達は車から降りて、皆が集まっている場所へと向かう。

因みにだが俺達は今回迷彩服を着ている、色は黒で、ベストも黒の物。ホルスターはレッグホルスターだ。

 

「…ぁ」

 

「(ん?)」

 

1人の女の子が俺の方を見て、何かに気づいた声が聞こえた。

 

って言うかあの子…、以前千束達との買い物の際にぶつかった子じゃないか。

あの赤が混じったピンク髪は印象が強い。やっぱりDAのリコリスだったか…。

 

そして俺はバーニーの下に行き、彼の前に止まる。

 

「……よう」

 

「…ああ、…このバカ息子が」

 

「言ってろ…老いぼれさん」

 

「プッ…!」

 

俺が言った事に、後ろにいたクリスマスが笑った。

当然バーニーはクリスマスの方を睨むが、それをスルーするクリスマス。

 

そして俺の横に斗真が来て、俺に問う。

 

「おい、こいつがお前の育て親のか?」

 

「そうだ…」

 

「…お前の言う通りだな」

 

「だろう?」

 

俺等の会話を聞いたバーニーとクリスマスは、俺らの様子を見て呟く。

 

「こいつかトールが言ってた奴等か…? マジであり得ねぇな…」

 

「同感だよ」

 

「ありがとよ」

 

「嬉しいね…」

 

皮肉の言い合いが繰り広げられ、トール達は勿論笑う他なかった。

同時にそれを見てたドラマーが俺達に向かって言う。

 

「さて…話し合いもそれまでにして、今から作戦の内容を説明する。聞いてくれ…」

 

その言葉に俺達は振り向き、ドラマーからの作戦を聞くのだった。

 

 

 

 




ようやくバーニー達と合流、そして次回はスマイリーが浩平に不満を爆発させる…。
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