【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。 作:ライダーGX
敵を無力化、あるいは殺した敵兵を斗真達に任せ、俺はこの船に積まれているブツを見る。
戦闘気に使うアムラームミサイル…、どうしてこんなものがこの船に…、でもそれを考えるのは止めにするか。これをこのまま野放しにしていたら間違いなくヤバい。
いっその事爆破して、船を沈めるって言う手もある。
するとバーニーが俺の下に来る。
「浩平。これを破壊して沈めるぞ」
「あ、そっちも同じ事考えてたか」
「お前もか?」
「ああ、爆薬あるの?」
「トールが何とかする」
それを聞いた俺は頷きながらアムラームミサイルを見る、確かにトールならこいつを破壊するだけの爆薬を作れそうだな。
っとそう思っていた時に、フキがある物を取り出していた。
それを一輝とサクラが気付いて見る。
「…何?」
「あ、先輩、何してるんスか?」
「黙ってろ「そいつは受信機だな?」なっ!」
フキの背後にスマイリーが現れ、フキの受信機を奪い、それを床に叩きつけて破壊した。
それを見たフキが怒り狂う。
「テメェ!!!」
「フッ!!!」
フキはスマイリーに襲い掛かるが、スマイリーがそれを躱して、逆に抑え込み、銃を頭に突きつける。
それによりフキは身動き取れなくなった。
「ぐッ!!」
「言ったはずだ、妙な事をすれば撃ち殺すとな!!!「駄目どす!!!」っ!!」
スマイリーが振り向こうとした時に、熊朗がスマイリーの腕を掴み、フキから引き離して後ろから抑え込む。
「喧嘩はよくないどす!! 皆仲良くだ~!!!」
「くっ!!!こいつ!!!」
「ぐっ!!離せテメェ!!こいつぶん殴らねぇと気が済まねぇ!!!」
フキは一輝に抑え込まれ、一輝は首を横に振りながら言う。
「落ち着きなよ。今暴れたら面倒だよ」
「何が面倒だ!!」
「おいどうした?」
その騒ぎを聞いた俺達はスマイリーとフキの所に行き、俺とバーニーは顔を合わせながら2人を見て、千束がフキに怒鳴る。
「一体何をしてるのよフキ!?」
「うるせぇ!!このミサイルを司令に報告しようとして回収しようとした時にこいつが邪魔しやがって!!」
「何が邪魔だ! お前が邪魔をしているだけだろうが!!」
「テメェだ!!」
「貴様だチビが!!!!」
何とも子供らしい喧嘩だなおい…、でもフキはどうしてもDAのお偉いさんにこのアムラームミサイルの事を報告したいようだな…。
まあ分からなくはないけど、一応それは今ここで報告する必要はないと思うが、ただこのアムラームミサイルを渡すのはちょっと反対だな。
「すまないがフキ、こいつを渡すのは賛成できない。こいつがもし輸送中に敵に渡ってしまったらマジでヤバい事になる。だからここで今破壊する」
「そう言う事だ」
「証拠が必要だろうが!! 1つでも持って帰ってそれを足に突き止める必要があるだろうが!!」
「これだけで見つかるなんて思えないね。なので破壊決定」
俺がそう言う事に対しフキは「まだ終わってねえ!」と叫んでいるが。それはそれでだ。
トールが爆薬の準備が出来て、それをアムラームミサイルにセットして、起爆装置を起動。
それを見たバーニーは俺達に言う。
「よし、脱出だ!」
「生きている人たちを安全な場所に運ばないと!」
「全く、これだから生かした奴等を残したくなかったんだ」
バーニーがそう呟く中で、俺達が何とか生き残っている者達を担ぎ、その場から退散する様子を見て、バーニーは首を横に振りながらもクリスマスが言う。
「おいバーニー!!急いで脱出だ!!」
「分かってる!!」
そう言ってバーニーは俺達の後を追いかけ、そして脱出の連絡を聞いて、ミズキとミカが乗るヘリがタンカーの手すり辺り近くまで寄って、後部ハッチを開かせる。
そして俺達が甲板に出て、ヘリに乗り込む……訳じゃなく。
まず最初に敵兵たちを救命ボートを展開させて、その中に入れて、後は海に放り出すだけ。
それを見た千束が愚問な表情をする。
「その人達をその中に入れるの~?」
「同じヘリに乗せる訳には行かないだろう? ほれよっと」
俺達はそいつ等を海に放り出し、その後にヘリに乗り込んでタンカーから離れていく。
そしてバーニーが爆弾の起爆装置を作動させ、アムラームミサイルを爆破して破壊、タンカーの船倉が爆発して、タンカーはそのまま沈んでいった。
「…これでいいか」
「ああ、戻るぞ」
俺達が乗るヘリはそのまま日本へと戻り、沈んでいくタンカーから去って行った。
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翌日、俺達は戻った後色々と大変だった。
バーニー達が破壊したタンカーをDAの楠木って女に説明するのが面倒だったが、CIAのドラマーにその事を話すと、ドラマーは笑いながらもそれをなかった事にしてくれた。
当然楠木を含め、フキは納得しなかったが、CIAのある説明を聞いて、それには楠木もフキもそれ以上何も言わなくなった。
一体何があったのかは俺は知るよしもないが。
そして俺達はバーニー達がアメリカに帰る事となり、その見送りをしていた。
「それじゃあな浩平。何かあったら必ず連絡して来い」
「ああ、だがある程度はこっちで何とかして見せる」
「全く…、頑固で融通が利かない所は誰に似たやら」
「そりゃお前だろうが」
っとクリスマスに言われて、バーニーは若干睨むが、それを俺が笑う。
「かかか! 言われてやんの!」
「何言ってんだ。お前もそうだろうがよ?」
「はぁ?俺がバーニーと似てるだって。馬鹿言うんじゃねぇよ」
斗真の発言に俺は反論し、それに千束は笑い、たきなは呆れていた。
そしてバーニー達は自分たちの輸送機でアメリカへと帰って行き、俺はそれを見届けて行ったのだった。