【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。 作:ライダーGX
たきなからリコリスが何故か狙われていると聞かされて、それに少しばかり警戒する事になり、千束とたきなは一時的ではあるが一緒に住む事になった。
千束は目を輝かせながら嬉しがっていたのは、恐らくだがあいつ、たきなを利用して贅沢しようって事じゃないだろうな?
たくぅ…あんにゃろうめ、楽な事ばかり考えやがって。
そして俺達はと言うと。
ザクッ!ザクッ!
「…おいミカ、これだけのスイカ仕入れる必要あったか?」
信三がミカに大量のスイカの事を問う。今リコリコの厨房で信三とミズキがスイカを包丁で切っていて、それを俺達が種を取って、ミキサーにしてジュースにしている所だった。
勿論皮は取ってだ。
「ジュースにすればいい。流行ってるだよ」
「流行りはあっという間に終わってしまいますって」
「だよな~?」
一輝と力也がそう呟き、それにはミカが少しばかりムッっとなりつつも、作業を続けている。
俺は斗真と一緒に今回用意するものを準備し、熊朗はと言うと…。
「皆~、ちゃんこはまだどすか?」
「ちゃんこは早いっての!!」
なんとも食い意地が凄い奴、休憩所でクルミとボトゲをしている熊朗に千束がやって来る。
「ちょっと熊ちゃん。クルミとやってるの?」
「んだ。クルミは強いだ~」
「熊朗がまだまだなだけだぞ」
っとクルミはそう言ってサイコロを振る。その様子を見ていた俺達は呆れつつも下準備をし、その際にミズキが俺達に言ってくる。
「それにしてもあんた等も大変ね、こんな時に」
「それは千束達の方だけどな。俺達は関係ねぇよ」
「浩平、それはちょっと甘いんじゃないか? CIAがお前に仕事を振ってくる可能性もいがめないぞ?」
斗真の言葉に俺は少しばかり言葉を無くす。
確かにCIAからの依頼が来たら、動く事もあるだろうな…、これは…もう諦めよう。考えても仕方ない。
それにしてもタンカーの連中はあのミサイルを一体何に使うつもりだったんだろうな、あのアムラームミサイルを使うにしても戦闘機や発射装置が無いと無理だ。
まああれはもう潰したから、問題ないけど。
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そして別の場所では、アポロの夜明けのメンバーたちと、そのボスの中居に副官の高藤が港に泊めてある船…タンカーに来ていた。
中居がそのタンカーに入り、高藤がメンバーに周囲の警戒を命じ、それによりメンバーたちは武装したままタンカーと周辺を警備し始める。
タンカーの中に入った中居と高藤はそのまま階段を上がって、一番上の部屋へと向かい、そこに入るとそこには真島達が居た。
そしてそこには真島達のハッカー、ロボ太の姿もあった。
「やあ、待たせたね」
「おせぇよ、人を待たせ過ぎじゃねぇか?」
真島が中居を睨みながらそう言い、それに中居は笑いなが言う。
「そんなに怒らないでよ。ほら、新しい包帯と薬を持って来てあげたんだから」
中居は薬が入った袋を真島に渡し、不機嫌そうに受け取る真島。
「ヘッ、相変わらず憎たらしい奴だ。バランス取れバランス」
「中居様は常にバランスを取っておられる。贅沢言うな」
「あ?」
高藤の言葉に真島は睨み、背後の大男2人が高藤を捕らえに向かうが、それを中居が間に入って止める。
「待ちなよ。僕達が争うのは場違いだって。ほら…ロボ太君。君何か情報があったの?」
っと中居の言葉にロボ太が思わず身体がビクつき、そして少しばかり緊張した感じで話す。
「えっと…リコリス達のスマホから情報を取ろうとしているんだけど、IPアドレスの暗号を読み取るのに少し時間が掛かって…」
「あれ~?僕は君が世界一凄腕のハッカーだってきいてるけど~? ウォールナットが消えた今君が今の№1なんだよね~?」
中居は微笑みながらロボ太を見て、そして近づいてロボ太の首元を腕を回し、彼の隣に座ると同時にロボ太を締め上げる。
突如締め付けられる事にロボ太は驚きを隠せず、中居は微笑みながら言う。
「ねえ…君ってもしかして実力で勝てない相手には殺していなくなった方が上って考えてない? そんな事しても死んだウォールナットが未だに上だって事を証明している様なもんだよ?」
「ぐうぁがああぁぁぁああ……………!!!!???!」
「言っておくけど…そんな事しても意味がないよ? 僕はね…ちゃんと実力で勝って、相手を完膚なきまでにねじ伏せた方が強いと思うんだよね。もし殺して勝った気でいるなら…」
調子に乗らない事だね?
「ヒィ!!!??」
ロボ太は中居の冷たく、そして殺しの掛かった声に恐怖を覚える。
中居の様子に真島は笑みを浮かばせ、大男2人もその様子に思わず息を飲み、高藤はそれをもろともせず、中居に近づいて耳元で話す。
「中居様、お時間です」
「あ?そう? 分かった」
そう言って中居はロボ太を離し、立ち上がってロボ太を見て言う。
「僕達はこの後面白いオモチャを取りにいく事になったんだ。悪いけど会合はまた今度ね」
「チッ、相変わらずバランスを取らねぇ連中だ」
真島はそう呟き、中居は笑みを浮かばせて、手を振りながら高藤と共にその場を去った。
ロボ太は恐怖の余り言葉が出なかった。
中居を怒らせてはいけない、あの優しい微笑みの表情は殺意の目が孕んでいて、決して怒らせてはならないと感じ、ロボ太は急ぎリコリス達の情報を集める事にしたのだった。
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