【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。 作:ライダーGX
日本のシャワーを浴び、疲れた体を清める俺。日本のシャワーはアメリカと違って小さい、あっちは大きいノズルで、結構便利なところがあった。
改めて日本に帰って来たって実感がわく…。
俺はタオルで体を拭いて、ズボンを履いて上着を取ろうとした時に…。
ガチャン!!
「やっほー!浩平君! ご飯ないと思って買ってきてあげたよ~!」
っと千束が勢いよく入って来て、それには思わず振り向く。
「っておいおい…、お前大胆だな…」
「ごめ~ん!ちょっとしたおせわ…」
すると千束の言葉がそこで止まり、俺の身体をまじまじと見ている。っておい…どうした?
「何見てるんだ?」
「い、いや…浩平君、すっごい身体してるね?」
千束がその事を言って、まじまじと見ている。ああ~…そう言う事か、まあ確かに俺の身体はシーザーと共に筋トレして、結構変わったからな、バーニーの筋骨隆々の様な感じの身体と一緒だが、あいつは歳老いた身体だから俺はそうじゃない。俺の身体は今の年齢に適した身体、だから肉はしっかり詰まっている上に、脂身もあるからそりゃあ鍛え抜かれた身体だよ。
まあはそんなのはいいとして、俺は上着を取り、着ようとした時に。
「ん?ああーーーーーーーーーーーーー!!!!」
千束がまたしても大きな声を出して、俺が着ようとした上着を止める。
「おいおい、今度はなんだよ?」
「浩平君!あなた背中にタトゥー入れてる! 駄目だよ綺麗な身体なんだから!!」
どうやら千束は俺の背中のタトゥーを見て叱って来た様だ。でもこれはいいんだ。
「良いんだよ、これは別れの際にバーニーの仲間がタトゥーショップをしていて、それを入れてくれたんだよ。俺達との絆の証拠として」
「だからってこんなドクロのを入れる~?」
そう千束は言うが、これはあいつ等…バーニー達の証、エクスペンダブルズのシンボルの髑髏だ。これがバーニーのこだわりで、ペンやジッポライターも髑髏の仕様となっている。
これは俺が以前クリスマスと一緒に髑髏じゃないの持ってるって聞いたら、『実を言うと、持っていない』との事だった。
これには俺とクリスマスは思わず笑ったよ。バーニーのイカれた趣味には…。
そう思いだしながら上着を着て、千束の方に向く。
「それで、飯を持ってきてくれたって何?」
「ああ~、これ。海苔弁当だよ! 一緒に食べようか!」
千束はそう言って俺の腕を引っ張って、千束の部屋へと連れて行った。
そこで俺は千束の部屋の光景に思わず驚く、おいおい…千束よ、お前あまりにも散らかし過ぎだろう。
辺りはDVDのケースが散乱し、ローテーブルの上にはお菓子が散らかし放題。男子を呼ぶ部屋とは思えんな。
「さあさあ入って~!」
「お、おう…」
まあ下手に言ったら、こいつショックを受けるだろうから、あんまり言わないでおこう…。
その後俺は千束と一緒に飯を食うことにした。でも意外と千束との会話は楽しかったな、今時の女の子ってこんな感じなのかな?
これはクリスマスの気持ちもちょっとは分かるかな?
───────────────────────────────────────────
翌日、俺は千束と一緒にリコリコへと向かい、店の中に入ると既にミカとミズキ、たきながいて…他にもいた。ちっこい奴が1人…誰だ?
「千束が来ました~!ん?おお~【クルミ】おはよう、昨日は出てこなかったけどどうしたの?」
「昨日そいつの情報を調べる為に、いろいろと調べていたんだよ。一応白だったよ…傭兵の所にいたにしては」
「だから言っただろう。バーニーは汚い仕事は受け取らないと」
っとクルミって言う奴が俺の素性を調べているみたいで、俺はそれに少しばかり何とも言えないな。
なんせ傭兵の下にいたんだからな。
するとクルミって奴が俺の所にやって来て、俺に手を出してきた。
「初めましてだな、ボクはクルミ。よろしく頼むぞ浩平」
「あ、ああ…よろしくなクルミ」
またなんとも個性の強いガキンチョが居たものだ。
そしてその後ミカからある程度クルミの情報を聞いた、どうやらクルミはこの日本ではとても有名で、裏社会では名の知れたハッカーの様だ。【ウォールナット】と呼ばれていて、様々な組織にハッキングをしたりするらしい。
それで以前千束とたきなの組織であるDAにハッキングをしたせいで、DAに追われる事となったらしい。…俺から言わせれば自業自得としか言いようがないな。
でもその組織の支部の所で匿うってどうよ?可笑しいだろう。
まあそれはそれとして、俺はミカから受け取った制服を受け取り、着物を着る。直ぐに着こなせるのはやはりある程度見て、それで覚えたって所かな?
俺が着替えたのを見た千束は、満面の笑みで迎えてくる。
「おお~!いいねそれ! よーし!早速写真を撮ってSNSに投稿しよっと!」
「…一応聞くが彼女組織の関係者だろう? 良いのか?」
「ははは、まああの子の好きなようにさせてあげたい。私自身も」
うん…どうやら養子とは言え、ミカは千束とに甘いようだな。その甘えが返ってしっぺ返しにならなければいいが…。
その後店は営業を開始し、俺は厨房でミズキと一緒に料理を作って、パフェやら団子を作っている。
そして休憩に入った時間、俺はある雑誌を見て、スマホを取り出す。
それは車とバイクの雑誌で、気になる物を購入しようと連絡する。それは【マツダ・サバンナRX-7 FC3S】と【ホンダ・シャドウファントム750】だ。
やはり移動の足が欲しいから、これらを購入して移動範囲を広げよう。それにバイクはやっぱりバーニー達の影響を受けてるな、アメリカンタイプを選ぶなんて…まあ流石にバイカーの様な派手さはしないが。
すると横に千束がやって来る。
「おお?浩平君何見てるの~? 車とバイクの雑誌?浩平君乗り物が欲しいの?」
「ああ、一応免許もあるし、ここでの範囲を広げるには必要と思ってな」
「そうなんだ~、じゃあさ、スーパーカーが良いよ!速いしカッコいいしモテるよ!」
「遠慮する。スーパーカーは高いし、買うつもりもない」
「ぶぶー!!」
俺の言葉に千束は反論するような抗議を示す。って言うかおいおいお前な、これが買う奴なんだから別にいいだろう。それに千束が乗る訳じゃないんだし。
そう言って俺はスマホで連絡を取り、ミカに頼んだ後の翌日それらを購入手続きをし、それらを買った。
───────────────────────────────────────────
そして俺は何だかんだで数日が過ぎていき、俺はマンションに戻る。
部屋には一通りの家具が置かれ、ソファーと50インチのテレビを買った。実はちょっと楽しみの物なんだよなこれ…。
俺がそう思っていると、部屋の隅に誰かが居る気配がした。
「っ!誰だ…!」
「ほう…私の存在に気づくか」
すると隅っこから誰かが現れ、俺の前に姿を現す、そこに現れたのはバーニー達に依頼をし、汚い仕事を頼むCIAの男【チャーチ】だった。
どうしてCIA…チャーチが此処に?
「…何でチャーチがこんな所にいるんだよ?」
「意外か? まあそんな事はいい、君がバーニー達と別れたと聞いてな、丁度いい仕事をお前に紹介しようと思ったんだ」
「…丁度いい仕事? 生憎だがもう仕事をしているんだが」
「そんなママ事をしている様な仕事じゃない。君にとって縁のある仕事だ」
俺にとって縁のある仕事…? どう言う意味…っ! そうか…そう言う事か。
「…チャーチ、俺に裏の仕事をしろって言う意味かよ?」
「ああそうだ。君はあの消耗品等と共に訓練をした。そして己の特殊な能力も開花させた男だ…それを何もしないまま過ごすのは勿体ない」
「冗談じゃない!!俺はもうそういう関係とは絶ったんだ!! 日本で平和に暮らしてもいいだろうが!!」
「今君が居る店も裏の関係上の所であってもか」
チャーチの言葉に俺は思わず言葉が止まる。チャーチめ…どうやってそれを、まさか調べたんじゃないだろうな。
でも一応聞いておこう。
「…仮に断ったらどうなんだよ?」
俺がそう言うと、チャーチは俺の目の前まで来て、少しばかり圧を賭けながら言う。
「もし断ったら、君を逮捕し、罪状を山ほど君に背をわせて、世界一質の悪い刑務所に送る事にしょう。もう二度と外の世界は拝めず、永遠とそこで暮らすことになる。折角故郷で暮らす羽目になったばかりで嫌だろう?」
その言葉に俺は少しばかり歯をかみしめる。くっ!チャーチの事だ…冗談でもない言葉は絶対言わない。この男は必ずやる…!
「どの道君は私の依頼を受けて貰わなくてはならない、それが吉と出るか凶が出たとしてもだ…。さて…どうする?」
「……依頼内容は何だ?」
俺の言葉を聞いたチャーチは笑みを浮かばせる。
「フッ…、今この日本である事件が起こっている。その事件は密輸された銃が大量に送られた事。その銃の数は約1000丁だ」
「1000丁…? どうしてまたそんな銃が大量に?」
「そこまでの事は知らん。だがこの日本で犯罪を未然に防ぐ秘密組織、DAがそれを追っている。当然君の所の店の支部の方も協力はしているがな、是非君にもそれに参加して貰いたいのだよ」
「…期限は何時までだ?」
「そんなに焦る必要はない、時間をかけて探す事をお勧めするよ。武器についてはそちらの方で任せる事にする、それとバーニー達には言わない方がいい…私は常にあいつ等を見ているからな。では健闘を祈るよ」
そう言ってチャーチは俺の部屋から出ていき、俺はそれに少しばかり黙り込んだと、テーブルの上に置いてあるガラスコップを壁ぶつけて壊す。
パリンッ!!!
「クソッ!!!!あのクズ野郎が!!!」
俺は怒り任せに拳を握りしめる。折角故郷の日本に帰って来た挙句、平和な人生を歩めると思ったのに!
チャーチめ…本当にろくでもない事をする!
俺がそう思っていると、突然ドアが開いて、千束が慌てた様子で来る。
「ちょいちょいちょい!さっきガラスの割れる音がしたよ! 何があったのさ?!」
どうやら千束はさっき俺が投げたガラスコップが隣にも聞こえたんだろう。って言うか千束…お前よく聞こえた…仮にもコンクリのマンションなのに。
でもこの事は千束だけじゃなくたきなやミカ達にも伝えておいた方が良いかも知れない…。
「…千束、ミカ達はまだ店にいるよな?」
「え?うん、先生たちならまだいると思うけど…」
「…じゃあ行こう。話がある」
「え?ちょ!どうしたの!?」
千束は慌てた様子で、俺を追いかけ、俺は連絡先を貰ったたきなに連絡し、その後ミカに連絡をする。
俺の報告に千束とたきな勿論の事、ミカ達も衝撃は走る事は言うまでもないだろうな…。