【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。 作:ライダーGX
とある港の建物、その建物の中に密輸された銃があるとの事、そこに俺達が到着して、車から降りる。
車の方はミズキが運転して、俺達はそれに便乗させてもらう事にしたのだ。
そしてインカムで通信状態を確認する。
「こちら浩平、聞こえるか?」
『ああ、感度は良好、十分聞こえるぞ。目的地には付いたな、じゃあ再確認だ』
俺はインカムでクルミと通信をし、目の前の港を見る。
『DAからの情報では密輸された銃がそこにあるとの情報で、それを確保するとの事だ、だがお前はDAに見つかると厄介だ。とにかくDAの監視を避ける方法を探る、気を付けて入れよ』
「了解だ」
「クルミ、DAのリコリスは来てる?」
千束が万が一の事を考え、クルミにDAのリコリスの警戒しながら問う。
『いや、今の所リコリスは来ていないな。だがDAの事だ、ボクたちの動きを探るに違いない』
「常時状況報告してくれクルミ、もしかしたらCIAの連中も見ている可能性もある」
『なるほどな、了解だ、常に見ておく』
クルミとの連絡を終えて、俺は千束達の方を向く、千束とたきなの赤と蒼の制服、一般の奴等から見たら普通の女子高生の制服だ。まさかこんなJKが殺し屋とは思わないだろう。
そして俺は茶色の服装を着て、ブーツを履きながらホルスターバックのUSPを取って弾の確認をする。
弾は数は問題ない、もし無くなったら敵のを奪えばいい。そう思った俺はUSPにサプレッサーを装着して、千束とたきなも銃を持つ。
「それじゃあ、ミッションスタート♪」
「後方はたきなだ。先頭は俺、千束は中心だ」
俺の言葉に千束は思わず振り向く。
「え?駄目だよ! いきなり浩平君に任せるなんて…」
「平気だ、狙撃なら俺はたきなよりは上だ。昨日の射撃の腕前見たろう?」
「それはそうだけど…」
「でもいきなりあなたに任せるのも、ちょっと気が引けます」
たきながそう言うのも無理はない。何より俺の実力をまだ完全には知らないからだ、だからこそ俺の実力を2人に見せる必要がある。
危険だけども俺はあえて言うんだ。
「千束、たきな。信じてくれ、俺が俺を示す為に…」
「…ああ~!! 分かったよ!でも危険と判断したら私が止めるからね!」
「それでいい」
千束は納得してないようだが、それでも証明する為ならそれでいい。
そして俺達は慎重に進みながら中に入り、中では今まさに密輸された銃が置かれていて、そこに男達が数名いた。
「おい見ろよこれ。ベレッタがこんなにあるぞ!」
「しかもG3もあるぜ、これ程の銃は滅多にないぞ!」
ご丁寧に銃を見せびらかしてる様だ、銃を見ると【ベレッタ M92F】【H&K G36C】と【H&K G36K】【H&K G3A3】が大量にある。それだけの銃を一体何処で手に入れたんだ…?
「あれか…」
「よーし…それじゃあ「お前達動くな!」えっ!?ちょっと!」
千束が何か言おうとしたが、俺はすぐに動いてUSPを構える。それにより男達は驚いて銃を構える。
「な!何だお前!!?」
「一体何処から来た!!?」
「今すぐ銃を捨ててこっちに渡せ!!」
俺は奴等に銃を捨てて、武器の引き渡しを要求する。だがあいつ等は血が頭に上っているのか、逆に怒りが込み上がりながら言う。
「うるせぇ!!こいつは俺等のだ!!!」
「そっちもさっさと銃を捨てろ!!!」
チッ、こう言う場面は正直好きじゃない。そう思いながら俺は奴等に最後通告をする。
「黙って捨てて寄こせ!! ラストチャンスだ!」
「何がラストチャンスだ!! 殺せ!!!」
男達は俺に向けて銃を乱射し始めた。それを見た千束とたきなが思わず叫ぼうとした時、俺はその弾を目で追いかけ、そして僅かな動きで躱す。
それと同時にUSPを構え、素早い連射で相手の手足を撃つ。
バババババババン!!!!
45口径の弾が相手の手足に当たり、それにより男達は倒れる。
「ぐあああああああああ!!」
「いっでえええええええええ!!!!」
「手が!手がああああああああ!!!!」
「足を撃たれたああああああああああ!!」
男達は倒れながら手足を抑えながら叫び、俺は弾切れになったUSPのマガジンを交換する。
それを見た千束とたきなは思わず目を見開いた。
「今…躱した?」
「ええ、今の…千束と同じです…」
「ん? ああ~…さっきのは弾を追いかけた時の応用さ、射撃場で撃った際に的に当たる弾を追いかけ、それを逆の応用でしたのさ」
「い!いやいやいやいや!! それすっごくヤバいよそれ! 私と同じ事をするんだから!!?」
ん?千束も弾を避ける事が出来るのか? それは凄いな…これ出来るの俺だけだと思っていなのに、世の中広いな…。
すると背後に残っていた男が俺に向けて銃を撃っていた。それに気づいた俺はそれを難なく躱し、俺が撃とうしたが、それをたきなが銃で撃って、肩に直撃させる。
「ぐあああああああ!!」
「残っていましたね」
「…その様だな」
チッ…残っていた奴が居るとは…、俺もまだまだだな。まあバーニー達は協力し合いながらカバーリングしているから、当然だろうな。
そして俺達は武器を回収し、その場を離れる事にした。
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リコリコへと戻って来た俺達、今回回収した銃をミカに見せると、ミカはそれを見て少し眉間を寄せていた。
それを見た俺と千束が言う。
「どうした?」
「先生、眉間を寄せてどうしたの?」
「…この銃、我々が探している銃とはまた別物だ。1000丁の銃の一部じゃない…」
「そうなんですか!?」
その事を聞いてたきなは驚きを隠せないでいた。1000丁の銃の一部じゃない…偽情報を掴まされたか? いや…クルミの情報に間違いはない筈、俺は思わずクルミの方を見ると、クルミは少しだけ困った様子で言う。
「おいおい、ボクを疑うなよ。ボクはちゃんと調べたんだ、恐らく別の銃だったんだろう」
「…まあクルミを責めても仕方ないか。だが銃を回収したんだ、これをDAに渡すのか?」
「いや、DAに渡したとしても間違いである事を責めるだろう。これは地下の保管室に置いておく、もし使う必要がある時は、浩平君…その時は君に任せる」
ミカの言葉に俺は少しばかり耳を疑った、おいおい…俺に任せるってのは場違いじゃないか…? まあ確かにこれを連中に使わせるのは勿体ないな。
この銃をどう使うか俺が見極めるか…。
「ええ~…お店の地下にこれを置いておくの? もう~…」
「仕方ありませんよ千束…」
っと千束はその事に愚痴っていた事に、言うまでもなかったな。