【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。   作:ライダーGX

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第5話

あの事件の後、俺達はいつも通りの仕事をしている、あの港の連中は千束が【クリーナー】と呼ばれる者達を呼んで、後始末をしてくれたんだ。

銃撃の後や薬莢、証人の隠蔽とかをしてくれる連中だ。そんな仕事をする連中が日本にいるなんてな…。

 

どおりでDAが表に出ずに隠される筈だ…。

 

そんな事があってか、俺は仕事を終えて、今日はFCで来た為、それで自宅に戻ろうとした時だった。

 

「はい浩平君! 今日はあのスポーツカーで来たんだよね? 乗せて帰らせて?後たきなも一緒に!」

 

「千束…あまりにも浩平さんに失礼です」

 

「大丈夫大丈夫! ねえ行けるでしょ?」

 

千束の満面の表情が俺を捉える。お前な…少しは遠慮ってのはないのか?

 

まあ別に良いけど、俺は否定もしないからな。

 

「…取り合えずたきなのマンションに向かうとするか」

 

「ほらね!ほらね! さあ~たきなさん!帰りましょ~う!」

 

「…浩平さん、申し訳ございません」

 

「いいさ」

 

全く千束のマイペースには頭に参るよ、俺は千束とたきなを乗せてリコリコを後にした。するとその後に一台のバイクが俺のFCの後を追いかけていた。

 

 

俺はFCを運転し、街中を走り回っていた。その中で千束がある事を言う。

 

「ねえ浩平君。たきなのマンションはこっちじゃないよ?何してんの?」

 

「浩平さん?」

 

2人がその事を言ってくると、俺はずっと考えていた事を言う。

 

「…2人共、少しだけ遠回りするぞ」

 

「え?なんで? あっ!もしかして私とたきなにいやらしい事をするの!? やだ~浩平君ったら!いくら18歳だからって私とたきなはまだ未成年だよ!」

 

「千束、恐らく違います」

 

「え?たきな?」

 

たきなの言葉に千束は振り向き、たきながバックミラーを見つめていた。それに千束はバックミラーを見ると、背後から一台のバイクが追いかけていたのだ。

それにはようやく千束も気づいた。

 

「へぇー…あれか」

 

「店を出てからずっとついて来てます。どうしますか」

 

「…一応港の方に行く。誰もいない港だ」

 

俺はそう言ってFCを走らせるのだった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして港に付いた俺達、FCを一度止めて、俺は降りてやって来るバイクの方を見る。それは千束とたきなも同じだった。

 

バイクは一度俺達の周りを一周すると、俺の前に止まって、ヘルメットを取るのであった。

その人物は中国系のセミロング女性で、まだ若い人だった。

 

俺はその人物を見ながら言う。

 

「俺に付いて回っていたのってアンタ?」

 

「ええそうよ、私は【マギー・チャン】、CIAの者よ」

 

そのマギーの一言に千束とたきなは驚き、俺はそのマギーに少しばかり睨みを効かせながら言う。

 

「…まさかアンタ、チャーチの部下の奴か?」

 

「ええそう…、…チャーチが余計な事をしてごめんなさい」

 

「…はぁ?」

 

マギーの一言に俺は思わず言葉がこぼれる。千束とたきなも同じように顔を見合わせる。どうしてアンタが謝る必要があるんだ?

 

「どうしてアンタが謝罪するんだ?」

 

「実は私、一度バーニー達と仕事をした事があるの。その時バーニーにはとても申し訳ない事をしてしまった…、私達の仕事のせいで彼の若い仲間を殺された…。その責任を私は感じている、それなのにチャーチが貴方を使ってこの国で起きた武器の密輸を探ろうとしている。本当にごめんなさい…」

 

「そう言う事かよ…」

 

チャーチは武器の密輸の事で俺を利用したって事かよ。あの野郎…。

 

「でも心配しないで。貴方を刑務所なんかには行かせない。私がそうさせないから」

 

「どうしてそうまで…、俺はアンタに借りを作った覚えはない」

 

「バーニーの養子の貴方を危険な事に巻き込んでしまった…、だから私が何とか裏を合わせて動くつもり。もしバーニーに連絡するのなら私に言って、私が何とかするわ」

 

マギーは真剣な表情で俺を見ながらそう言う、…CIAの中にも善人な奴が居るものだな。

すると千束がマギーの方を見て言う。

 

「それじゃあさあ! 定期的にうちの店に顔を出してよ、裏切らないって言う証拠が欲しい」

 

「…それだけでいいの?」

 

「うん!先生のコーヒーを飲んで、それで情報交換をするの。その方が良いと思って!」

 

「ははは…」

 

全く…千束の脳天気の考えには呆れるな。まあそれでいいとするか。

 

「…まあ、そう言う事にしよう。バーニー達にはまだ言わないでほしい」

 

「どうして?」

 

「帰って来ていきなり事件に巻き込まれたなんて知ったら、あいつはすぐに飛んでくる。そんな心配はもうかけたくない、だからある程度たったら連絡する」

 

「その方が余計心配だと思うわ」

 

「分かってるよ」

 

その方がとても心配する可能性が高い、だから合えてこうするんだ。

 

バーニー達には申し訳ないが、チャーチは何処かで見ている可能性が高い、その対策だ…。

 

「…じゃあ私は行くわ。これ以上一緒にいると返ってチャーチに気づかれるかも知れない」

 

「分かった。ありがとうマギー」

 

「ええ、これ私の連絡先、何かあったら連絡して」

 

そう言って俺に紙を渡し、ヘルメットを被って、その場から去るのだった。

俺達はそれを見届け、千束は俺の方を向いて言う。

 

「良かったじゃん! 刑務所に行かなくて済むよ!」

 

「…ああ、この事は一度ミカ達にも話そう、店に戻ろう」

 

「そうしましょう」

 

「え?!また戻るの!? ちょっと!」

 

俺達がFCに乗り込む様子を見て、慌てて乗り込む千束。そして俺達はリコリコへとまた舞い戻る。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして再びリコリコに戻って来た俺達、マギーの事をミカ達に話し、それを聞いたミカ達は少しばかり考える。

 

「…う~ん、となると浩平君。そのマギーの言葉通りなら刑務所行きの心配はないんじゃないか? 彼女が裏合わせをしてくれるなら安心だ」

 

「まあな、だがチャーチの事だ。あいつは俺を利用する為に動いてるならまだ安心は出来ない。全てが終わるまではこの仕事をする必要もある」

 

「避けられない運命…、まさにその通りだな。分かった浩平君、今の仕事…続けるとしよう」

 

「全く困ったものね…」

 

ミカは納得する一方、ミズキは呆れた状態でビールが入ったジョッキを飲む。っておいおいテメェ、何店ん中で酒飲んでんだ、家で飲め家で…。

 

俺が呆れた様子に千束が気づいて言う。

 

「ああ~浩平君、ミズキのは言っても仕方ない。ミズキの完全な独占状態だから」

 

「分かってるが、出来れば家で飲めってんだ」

 

「口にするな!」

 

ミズキは怒鳴りながらビールを飲む、やれやれ…駄目だこいつ。

呆れながらも俺は千束とたきなを連れて店を出て、たきなを送り、俺達はマンションへと戻って行った。

 

 

そしてマンションに戻って来た俺達、俺は千束と別れる。

 

「それじゃあ浩平君、お疲れ~♪」

 

「ああ」

 

そう言って千束は自分の部屋に戻っていき、俺も自分の部屋へと向かう。

部屋に入って、玄関の外に置いてあった置き配達の箱を開ける。中には可変式のダンベル30㎏が2つ入っていた。

 

これを使って俺はトレーニングの範囲を広げる。

 

いつも通りの腕立て伏せを15回5セット、懸垂を20回6セット、ダンベル20㎏のスクワットを15回を5セット、勿論ワイドスクワットを含めたのを5セット。ダンベル10㎏のふくらはぎを20回を6セット、16㎏のショルダープレスを20回を5セット、11.5㎏のダンベルカールと13.5㎏のダンベルフレンチプレスを25回を6セット、最後にドラゴンフラッグを15回を5セットでして終わる。

 

「ふぅ…、一応これでまた強くなれるかな」

 

そう呟く俺、まあいつもの日課って感じかな、シーザーの筋トレ…あいつの様になりたいってこっそり思ったことがある、あいつマジでマッチョだから。

そう考えるなら安物のトレーニングベンチとかを買ったらいいかな、それくらいのこれを空いている部屋に置いておけばいい、ジムだと金がかかるからな。

 

「…皆、元気にやってるかね~」

 

俺はアメリカにいるバーニー達の事を考える、今日あったマギーが何とか裏合わせしてくれる…そう思うとやはり気になる。彼女の前でああは言ったけどは、やはり心配させてしまう自覚がある…。

申し訳ない事をしたってな、まあそんな事を考えても仕方ない。

 

今日はもう休もう…、そう思った俺は身体をシャワーで浴びて、身体を拭いた後就寝するのであった。

 

 

 

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