【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。 作:ライダーGX
翌朝、俺は何時もの時間より一時間以上早く起きて、身体を伸ばしていた。
昨日マギーとの接触で、彼女からの援助を受けられるようになった。彼女が何とか裏を取り、俺が刑務所に行かない様にしてくれた。
彼女には感謝だ…。そうだ、起きたついでに柔軟体操でもしておくか、筋トレばっかじゃヤンとガンナーから教えてくれた武術も柔軟性が失ったら台無しになる。
俺は少しばかり身体を伸ばし、深く身体の筋を伸ばす、そうする事によって筋がある程度伸ばされ、怪我を防止する事が出来るからな。
30分程度は柔軟し、身体が温まって、俺は一度シャワーを浴びる事とする。
そして朝食を済ませ、俺は着替えを済ませて外に出ると、目の前に千束が居た…。
「…何してんだ?」
「浩平君、リコリコまでどうかお願いします!」
っと満面な表情で言う。たくぅ…こいつは、とことん利用しやがるな?まあいいけどさ。
俺はFCに乗り、助手席に千束が乗り込んで、一緒にリコリコへと向かうのだった。
そしてリコリコに到着する俺と千束、丁度そこにたきなが来て、たきなは呆れながら千束を見る。
「千束、浩平さんに便乗するのは遠慮した方が良いのでは?」
「大丈夫! 浩平君はそんな事気にしなさそうだし」
「馬鹿野郎、ちょっとは気にするわ」
俺はそう言って千束を放っておいて、俺は中に入り、千束は慌てて追いかけ、たきなは呆れながらその後を付いていくのであった。
♦♢♦♢
場所は変わってアメリカ、そこに消耗品軍団…エクスペンダブルズの本拠地である、ツールの店でバーニー達が仕事から帰って来た。
それを迎えるツール
「よう相棒、今日も安全に戻って来たな」
「ああ、その様だ」
バーニーはツールとハグをする中で、クリスマスは少しだけ上の空だった。
それを見ている仲間『ドクター・“ドク”・デス』がバーニーに問う。
「おいバーニー、何故クリスマスは上の空なんだ?」
「ああ、多分だが浩平の事を考えているんだろう」
「ああ~それなら納得だ、俺もちっとばかり考えてる」
バーニーの言葉にトールは納得する。
「え?バーニー達が言っていたあいつの事?」
それを言ったのは別の仲間の『ルナ』、チームの中での紅一点で、近接格闘が得意として、ヤンやガンナーとトールに引けを取らない実力を持つ。
「フッ、あんな奴どうでもいいだろう」
浩平の事を聞いて、不機嫌そうな感じになる男『ジョン・スマイリー』、元米海兵隊で銃器や格闘術の他にもバイクの運転はかなりの物、スマイリーは浩平の事があまり気に入らない様子だった。
それを聞いた『ソーン』と『マーズ』は若干呆れる。
「また始まったぞ」
「スマイリーはそいつの事になると何時も不機嫌だ」
ソーンは凄腕のハッカーでハイテク機器に精通していて、更にロッククライミングも趣味としているため、身体能力は高い。
マーズは元DARPAの関係者で、シーザーと引けを取らない武器のスペシャリスト、ボクシングも得意としている。
「成程!よし!クリスマス、今後俺がお前のその不満をケアするとして「お前のケアはいらない」…そ、そうか」
クリスマスの言葉に言葉が止まる男『ガルゴ』、元スペイン軍の傭兵で、常に喋り続ける性格でメンバーからは煙たがられている。
そんな中でツールはバーニーに言う。
「バーニー、浩平がもう日本に帰って数週間も立つ。ちっとは連絡しても良いと思うけどな」
「…そんなに過保護になってしまう程、俺はまだ落ちぶれてない」
「はっ、強がってよ…」
そう言う中でバーニーのスマホに連絡は入り、それにバーニーは出る。
「なんだ?」
『久しぶりだなバーニー・ロス』
「お前か…チャーチ」
テレビ通話でバーニーが話しているのはチャーチだった。連絡相手がチャーチで少しばかり嫌そうな表情をするバーニー。
「一体何の用だ?」
『なーに…少しばかり仕事を紹介しようと思ってな、今度はこの場所に向かってほしいのだ』
すると近くのPCにあるメールが届き、それにソーンが向かい確認すると、依頼の場所がメキシコの場所だった。
『詳しい内容はメールで送ってある、報酬もしっかりと払うから安心しろ』
「…そうかい」
バーニーはそう言ってチャーチとの連絡を切り、バーニーは少しばかり考える。それにクリスマスが問う。
「どうしたんだバーニー?」
「…チャーチの依頼はどうも裏を感じていてな、俺達が浩平に連絡をしようとしたら、突如依頼の連絡が来る、これは少しばかり何かあると俺は思う。トール、シーザー。お前等2人は別の仕事を頼む」
「どうした?」
「どんな仕事だ?」
トールとシーザーはバーニーからの仕事内容を聞き、バーニーは言う。
「お前等2人で、浩平が居る日本に行き、あいつの状況を見てきてほしい。チャーチには気づかれないようにな」
♦♢♦♢
そして仕事終わりの時間、俺と千束とたきなは店の地下に居た。
俺達は互いに銃を撃っては的に当てて……いや、かなり外れてしまっている。
理由は千束が使っている弾だった。
たきなは弾頭が赤い弾を取り、それを見て呟く。
「何ですかこれ?」
「私も当たんない」
「…ミカが作った弾か」
俺はたきなの所に来て、その弾を取って呟く、確かプラスチックの粉末と金属粉末を混合した弾…【フランジブル弾】だったか。
非殺傷弾の一種で、千束が殺しをしないための弾と聞く。まあこいつならどんなに至近距離で撃っても死なないだろう。
だがこいつには欠点がある、見ての通り中距離と遠距離には不向き、しかもかなり接近しないと当たらないのだ。
俺もそれを取って弾を詰める確かめてみる、そんな中でたきなが呟く。
「だからあんなに近くで撃つのですか?」
「そう!近づけば絶対に当たる!」
「私には無理ですね…、この弾では自分の命を守れない」
たきなはそう言いながら実弾が入ったマガジンを自分の銃に装填して撃つ、その弾は全てど真ん中に当たり、それを見た千束が呟く。
「すっごいねたきな…機械みたい。実弾でそれだけ上手なら、無理して先生の弾撃つことないよ?急所を狙わずに出来るしね…」
「急所を狙うのが、仕事だったんですけど?」
「でももう違うでしょう?【バン!バン!】おっ?」
千束とたきなが俺が非殺傷弾を撃っている様子に気づき、俺はそれを的に目掛けて撃っていた。だが1発目と2発目は外れてしまっている。
それを見た千束が俺に言う。
「浩平君、無理して撃たなくても良いよ。これは本当に特殊過ぎて「千束…見てください」え?」
たきなの言葉で千束は言葉を止めてみる、俺が撃った弾は徐々に的に近づきつつあり、最後に撃った弾は的の中心に当たる。
それを見た千束とたきなは唖然としてしまう。
「ふぅ…、こんなもんか」
「ちょいちょいちょい!何!?浩平君何で真ん中に当たるのさ!?」
千束が信じられない表情で俺を見ていて、俺はそれに答える。
「なーに、何回か撃てばそれなりに感覚も掴んで、それを修正すれば良いだけの事」
「無理無理! そんな事出来るのは君だけだからね!?」
「私もそう思います」
2人の言葉に俺は少しばかり頭をかく。
同時にそれを見ていたミカとクルミは少しばかり驚いていた。
「ミカ…、浩平のあれって…」
「…ああ、まさしく“才能”だ…。これ程の物とはな…」
っとそう言うミカとクルミであった。
アンケートを出しているので、どうか気楽にどうぞ。