【消耗品軍団】に育てられたものは日本に帰って喫茶店に努める。   作:ライダーGX

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第7話

夕日が沈んで夜になり、俺は食材を調達してリコリコに戻っていた、明日の仕込みの事もあり色々やる事があると思いながらFCを駐車場に止めて、俺が店に入ろうとした時だった…。

 

ぬぅあああああああああああああああああああ!!!

 

突如千束の雄たけびの様な悔し声が店の中から聞こえてくる。一体なんだ…?

俺は店の中に入ると、近くのお座敷の所に千束がVRゴーグルをつけて、シューティングコントローラーを持ってゲームをしている様子が見える。

 

当然近くにはたきなやクルミが居た。何してんだこいつ等…?

 

「ああ~~!悔しい!!」

 

「ムキになりすぎだろう」

 

「だってこの人名前がムカつくんだもん!!」

 

「何ですかその言い訳?」

 

その様子には俺は何とも言えなかった、こいつ…ゲーム如きにムキになってどうする?すると千束が俺に気づいた。

 

「あ、浩平君。丁度いい所に! ねえこれやって!やって!!」

 

「ゲームを? 何だかゲームするのも久々だな」

 

俺はそう言いながら千束のVRゴーグルを取って、それを装着する、するとバーチャルな画像が目の前に広がる。

 

って言うかこれもしかしてク〇ゲーのあれか?

 

俺がそう思っていると、千束がシューティングコントローラーを俺に持たせる。

 

「はいはいこれね~。仇取ってよ~!スタート!!」

 

すると俺の目の前に奇妙な猫が光線銃を持って撃って来た、ってこれマジでク〇ゲーの奴じゃねえか!!

 

「おいおいこんなのをやってたのかお前! マジで面白くねぇ奴のじゃねぇか!!」

 

「ちょいちょいちょいちょい! 面白くないって言わない!これでも女子には人気のゲームなんだよ?!」

 

千束は俺が言った言葉に反論する、何が人気のゲームだよ!これは俺でも面白くなければあんまり操作出来ないぞ!?

ってそう思っているとゲームはあっと言う間に終わってしまった。

 

こう言うゲーム俺は好きじゃねえ、シューティングゲームならもっと戦争ゲームっぽい奴のが良いんだ!

 

「ああ~もう!使えない!!」

 

「うるせぇ!こう言うのはもっとエキサイティングなゲームが良いと思うぞ俺は!」

 

「それじゃあダメダメ! 女の子が楽しめるものじゃないと!」

 

くっそ!それじゃあ俺は論外じゃねえか! たくぅ…こんなゲーム俺は向かないぜ。そう思いながら俺はゴーグルを外し、千束に渡した後、今度はたきなにかぶせる。

 

「さあたきな!今度は君の番だよ!」

 

「え?私もですか?」

 

「そうそう!それじゃあ行くよ~!スタート!!」

 

そう言ってスタートさせる千束、突如の攻撃に慌てるたきな、まったく…千束のマイペースには呆れるぜ…。

 

俺はそう思いながらカウンターに置いた荷物を取り、厨房に仕舞いに行く。それにしても千束は一体何に悔しがっていたんだ?確か名前がムカつくとか言っていたが…。

 

そう思っていると…。

 

「勝った!?しゃああああああああ!!!」

 

「喜び過ぎでしょう…」

 

どうやらたきなはゲームに勝ったようだ。俺はそこに行き千束に問う。

 

「おい千束、お前ゲーム如きに喜んでどうする?」

 

そう俺が問いかけた時だった。

 

 

 

「「だってさ!/よ! こいつ名前がムカつくんだもん!/よ!」」

 

 

 

っと誰かとシンクロしたような感じがした、…気のせいじゃないよな?

そう思った俺だった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして俺は一通りの仕事を終えて、USPを取り出して分解し始め、掃除とグリスの手入れを始める。こいつを使い始めてまだそんなに立っていないが、一応手入れはしておく。

バレル内にこべるつく汚れは射撃の妨げになるからな。

 

しかし俺と同じテーブルに座っている千束がそれを見て言う。

 

「ねえ、こんな所で手入れを始めないでよ」

 

「もう看板は下ろしているし、客も来ない。問題ないよ」

 

「そういう意味じゃなくて~…もう」

 

俺の言い分にもう呆れる千束はまた少しばかり考える。そう言えばこいつ…さっきから何か考え事している様な気もするが…どうした?

そう思っていると、千束がゲーム機を片付ているクルミに話しかける。

 

「…ねえクルミ」

 

「ん?」

 

「たきなのパンツって見た事ある?」

 

「ある訳ないだろう」

 

っとなんとも意味不明の言葉に俺は思わずこけそうになった、おい…いきなり何言ってやがるんだこいつ?

たきなのパンツって…、俺の前で言う事じゃないなおい。

 

そしてクルミは即答で答え、興味がない感じだった。

 

「ちぇ~…何でも知りたいのじゃないのかよ」

 

「その前に浩平が居る事を確認しろよ千束」

 

「え?………あ」

 

すると千束は俺が居る事に気づく、馬鹿が…気づくのおせぇよ。

 

「浩平君はあっちに行く!!!」

 

「って言うかその話し自体が可笑しいだろうが。それに俺が作業している所にお前が此処に来たんだろうが」

 

「うっ!それは…」

 

「まあいいか、それよりたきなはノーパン派か?」

 

「いやいや!」

 

「なら何履いてようとたきなの自由だろう?」

 

その事に千束は少しばかり考えた後、立ち上がってどこかに行く。どこに行くんだあいつは?

 

ちょっとばかし気になった俺はクルミに問う。

 

「なあ、あいつどうしたんだ?」

 

「僕が知る訳ないだろう、それにパンツなんてこう言うのは男の方が興味あるんじゃないか?女の下着に」

 

「まあ興味はあるがな、俺も男だし18歳だしな」

 

「ほらな、興味が無い訳がない」

 

そんなバカな話をしていると、更衣室から何やら声が聞こえてくる。

 

『…何ですか?』

 

何…これ?

 

『下着です』

 

『そうじゃなくて男物じゃん!!』

 

…今、何やらとんでもない言葉が聞こえたような気がするが、このせいだよな…?

 

すると千束が強張った表情で俺の所に来て、俺を少しばかり見下ろしながら言う。

 

「もしかして浩平君じゃないよね…?、たきなに変な噂を吹き込んだの」

 

「馬鹿抜かせ、俺がいつたきなに変な事を吹き込んだと思い込むんだよ。それに俺はまだ此処に来て日が浅いぞ」

 

「じゃあ誰よ一体!? あ、まさか…」

 

すると千束がその事を呟きながらどこかに行き、俺はそれに呆れながら銃の手入れをし直す。

後は銃を元に戻すだけだ。スライドをフレームに装着し、スライドストップを装着したら完成、よし、あとはスライドを引いて確認だな。

 

そうした後、千束はある人物を連れて来た。

 

その人物は意外な事にミカだった。

 

 

 

バンッ!!

 

 

 

「聞かせて貰いましょうか!」

 

千束はカウンターに勢いよく手を叩いてミカに問い掛け始めた。っておいまさか…ミカ、犯人はお前なのか?

 

「“店の服は支給するから下着だけ持参して来い”っと」

 

「どうしたらいいか分からなかったので、店長に相談を…」

 

っとミカがそう答えた後にたきながそれを付け加えで言ってきた。おいおい…マジかよ。

 

「だからって何でトランクスなの~?」

 

「いえ、店長が…」

 

「好みを聞かれてな…」

 

「アホかッ!!」

 

ミカの言葉に千束はミカに怒鳴る。これは俺も流石に同意だ、ミカよ…お前馬鹿なのか?

 

「おいミカ、普通そんな事言わないだろう、これバーニー達が聞いたらもの凄く呆れられるぞ? それにたきなもだ、そういう時は千束に聞け、もしくはミズキにもだ」

 

「そうなんですか?」

 

「むっ、そうだな…」

 

ミカはそれに少しばかり反省する、全く…そのせいで俺は少し千束に冷たい目線を向けられたんだぞ。とんだとばっちりだよ。

 

だがそんな感じをたきなが崩す。

 

「でもこれ穿いて見ると、結構解放的で…」

 

「もう~!そうじゃない!! たきな!明日12時駅に集合ね!」

 

「仕事ですか?」

 

入り口に向かう千束にたきながその事を聞くと、千束は大声で言う。

 

「ちゃうわ!!パーンーツ!!買いに行くの! あっ、制服着てくんなよ?私服ね私服♪」

 

そう言って千束はお店を出て行った。俺達がそれを見届け後、たきながミカに向く。

 

「指定の私服ってあります?」

 

「ん~…」 

 

たきなの問いに考え込むミカ、ってこらたきな、私服に指定は無いから…。

 

「全く…、ミカ、俺はあがるぜ」

 

「ん?あ、ああ…ご苦労さん」

 

「浩平さんは来ないんですか?」

 

っとたきながそれを言い出して、その事に俺は振り向く。

 

「…俺が行って、メリットがあるのか?」

 

「いえ、どうせなら浩平さんにも確かめて貰おうと…」

 

「馬鹿言え、そんな事で俺が行くわけないだろう」

 

「そうなんですか?」

 

たきながそう首を傾げながら言う、…たきな、お前本当に日常的な事は分からずなんだな。いや…むしろそれが当たり前か…。

 

DAは孤児を引き取り、ただ普通に育てるのじゃなく、暗殺者として育て、その後は使い捨てにする場合があると、ミカから聞いた事あるな。むしろ必要以外な所は教えない…それがそうなんだろうな。

以前たきなは此処に来る前はDAに戻りたいばかりで、あまり乗り気じゃなかったらしい、…でも今は千束のお陰でこのリコリコに馴染んだそうだが…。

 

これは大変そうだな。

 

「千束には私が言いますので、どうかお願いします」

 

そう言ってたきなは頭を下げて来やがった。

 

「だからたきな、そこはお願いする所じゃないだろうに…」

 

全く…そんな風に頭を下げられちゃ、断れないだろう。

 

「…分かったよ。千束には俺が言っておく」

 

「ありがとうございます」

 

それにたきなは少しばかり表情を明るくする、全く…これは千束に睨まれても仕方ないぞ。

 

俺はそう言って店の外に出る。

 

すると外には千束が何やら壁にもたれながら俺を見ていた。なんだ…?

 

「どうした?」

 

「浩平君…、実はさ…浩平君はこの日本に帰って来てそんなに経ってないでしょ?」

 

「まあな、…その事でちょっと話があるんだ」

 

「うん、さっきの会話聞いてた。全くたきなったら…下着はこっちが見るから、それ以外だったらその…出来たら一緒に回らない?」

 

っと少しばかり恥ずかしながら千束は言う、…参ったな、それを聞いたら断れない。

 

「…OK、じゃあ明日な?」

 

「よし!決まり!」

 

そう言って俺達は明日に備えるのであった。

 

 

 

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