クソガキが征くブルーアーカイブ   作:POTROT

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カチコミの時間だオラァ!

 昇降口へ向かって来る生徒達を見て、目の前に広がっていたウィンドウを閉じ、ほう、と息を吐く。

 無事に作戦が終了して良かった。

 あまりにも変なことさえしなければ負ける事は無いだろうと踏んではいたが、それでも下手を打って彼女達の……もっと言えば、ホシノの信頼を損ねる結果にならずに済んだのは僥倖だ。

 本当に、無事に終わって良かった。

 

「やりましたねっ、先生! 素晴らしい指揮でした!」

 

 もう一度息を吐いたところに、アヤネが喜色満面の笑みで、興奮混じりに近づいて来る。

 屈託の無い笑顔には嘘やお世辞の気配はなく、心の底からそう言っているようだ。

 こちらに来てから全くと言って良いほど聞かなくなった純粋な賞賛に、少し心が暖まった気がした。

 

「ああ、ありがとう」

 

 やはりこうして認めて貰えるのは嬉しい事だ。

 ワカモとリンちゃん以外からは、見え見えのお世辞くらいしか貰えなかったからな。

 このくらいは喜んでも、きっと罰は当たらない事だろう。

 

「…………」

 

 ただ、これで良い気になったり、慢心してはならない。

 アビドス編もメインストーリーも始まったばかりで、まだ何も終わっていないのだ。

 今後、より苦しい場面、より難しい場面はいくらでも出てくるだろう。

 それこそエデン条約編のクライマックスや最終編など、極限状態にある中で常に最適解を導き出し続ける必要がある。

 

 果たして今の俺に、そんな事ができるか?

 まぁ、まず絶対に無理だろう。きっとどこかで失敗して、それで終わりだ。

 

「…………自惚れるな

 

 俺は俺が思っている以上に馬鹿で、間抜けで、未熟なのだ。

 それを忘れてはならない。

 

「先生? どうかされましたか?」

「いや、気にするな。ただちょっと反省をな」

「成程……ストイックなのですね……!」

「……まぁ、そうだな……」

 

 コクリ、と頷いた。

 まぁ、ストイックでもなければ、こんな生活はすぐにでも逃げ出している。

 やらないと全部が終わるので渋々と残っているわけだが。

 

「ただいまぁ〜」

 

 と、そこへ四人が部屋に帰って来た。

 その表情は皆一様に晴々とした笑顔で、雰囲気は柔らかい。

 

「ん、スッキリ」

「久々にスカッとできたわ! やっぱり遠慮なく撃てるっていいわね!」

「先生の指揮のおかげです! すごかったんですね、私、びっくりしちゃいました!」

 

 喜ぶシロコとセリカをよそにノノミが銃を置いてこちらに駆け寄って来た。

 一体なんだと俺が思った瞬間、ノノミが俺の手を握る。

 

「……!?」

「先生、本当にありがとうございました! 先生のおかげで、学校は守られました〜!」

「ああ……おう……」

 

 ズイ、と。至近距離にノノミが近づいて来た。

 手を包む柔らかい感覚が心地良い。それとなんかすごい良い匂いがする。

 思わず下の方に目線がいきそうになるが、しかしこの状況で下を向けばどう思われるかなど、分からないほどに俺は愚かではない。

 意志の力で下を向こうとするのを抑えて、ノノミの顔の方に視線を固定する。

 

「…………!」

 

 と、そこでノノミの肩越しに、冷たい目でこちらを見るホシノと目が合った。

 あ、まずい、と。直感的に俺は悟る。

 ここで鼻の下を伸ばしていると見做されてしまえば、いよいよ信頼の回復が不可能な程に下落する。

 そうなれば、どんな弊害がどこで出るか、わかったものではない。

 少しでも被害は減らすに限る。

 

 一先ずノノミから離れなければ、とノノミを見るが、彼女は非常に嬉しそうな表情でこちらを見つめるばかり。

 その手は未だにギュッとかなり力強く握られて、離される気配は無い。

 しかし無理矢理振り解けば、更に被害が大きなことになるのは間違いないだろう。

 

 どうすれば良いんだと俺は焦る。

 こうしている間にも、ホシノの視線はどんどん厳しいものになってゆく。

 いよいよ諦めるしか無いか。と、そう思った時。

 

「ちょっ、ノノミ先輩!」

「わっ!?」

「男の人にいきなり触っちゃダメですよ……! でも、先生が凄かったってのは本当ね!」

 

 セリカが俺とノノミの間に割って入り、ノノミを俺から引き剥がした。

 

「いやぁ〜、すっごい楽だったよ〜。ヘルメット団もいつもより多いはずだったけど、まさかこんなに楽に片づいちゃうなんてね。改めてごめんね〜? あんな事しちゃって」

 

 助かった、と内心で安堵の息を吐く俺に、すかさずホシノが謝罪する風に近づいて来る。

 位置の取り方から考えて、ノノミとセリカを庇っている事は明白だった。

 

「いや、もう気にしてないぞ。さっきも言ったが、仕方のない事だからな」

「そう言ってもらえるとありがたいけど、まぁ、そうもいかないからね。ほら、シロコちゃん」

「……ん。また銃を突き付けてしまってごめんなさい。でも、もう先生は私達のことを騙してなんかいないって事はわかった。これからはもう二度と先生を疑わないと約束する」

 

 ホシノがシロコを隣に引っ張って来て、シロコが頭を下げる。

 シロコはどうやら誠心誠意謝っているようだったが、やはりホシノにはノノミとセリカを庇うような意図があった事は明白だ。

 既に分かりきっていた事ではあるが、やはり俺に対するホシノの信頼度は全くないようだ。

 

 上げて落とすとはこの事だろうか。いや、彼女にはそんな意図は無いのだろうとはわかっている。ホシノは信頼の置けない存在である俺から、大切な仲間を守ろうとしただけだ。

 しかし、そうとは分かっていても、折角良い方向に向いていたはずの気持ちが、一気にガクンと落ち込んでゆく。

 

 帰りたい、と言う気持ちが沸々と湧いて来る。

 無論、シャーレにではなく、俺の『家』にだ。

 しかしそんな事が出来るわけもないし、それを態度に出すことは決してあってはならない事だ。

 

「いや、流石に疑う心は持ってくれ……」

 

 そんな事を言いながら、心の中で「これは仕方のない事なのだ」と繰り返し唱える。

 俺はどうしようもないクソガキなのだ。ホシノが表面上だけでもフレンドリーに接してくれていると言うだけで奇跡なのだ。本来はすぐにでも追い出されて当然なのだ。

 そう心に言い聞かせて行けば、心は段々と落ち着いてゆく。

 しかし、これだけでは足りない。まずはどうにかして意識を切り替えねば。

 

「何はともあれ、皆お疲れ様だ。そして有難う。よく初対面の俺に従ってくれた」

 

 パン、と手を鳴らし、皆を見回すように言う。

 いえいえ、と謙遜するノノミとアヤネに、何を言うでもなくコクリと頷きシロコ、フンと鼻を鳴らすセリカ。そしてじぃとこちらを見つめるホシノ。

 そんな彼女達を見渡しながら、言葉を続ける。

 

「さて、ここで改めて自己紹介をしようと思う。俺は■■■■。連邦捜査部シャーレの顧問で、今回は手紙を受け取り、ここまで来させて貰った。歳は16。学年で換算すれば高二だな」

「あっ、はい! では、私達も改めて自己紹介を!」

 

 慌てたように動き出したアヤネに合わせて、少女達は俺の目の前に一列に並んだ。

 

「私達はアビドス対策委員会。そして私がそのオペレーターを担当する、一年生の奥空アヤネです」

黒見(くろみ)セリカ。同じく一年生よ!」

「改めまして、十六夜ノノミです〜⭐︎」

「砂狼シロコ。シロコで構わない。突撃が得意」

小鳥遊(たかなし)ホシノだよ〜。気軽におじさんって呼んでね〜」

「ん?」

 

 ホシノのおじさん発言を聞いて、ギョッとしてしまう。

 

「あ、ホシノ先輩の一人称みたいなものなので、あんまり気にしないで貰えると……」

「おじさんはおじさんだよぉ〜」

「そう……なのか……うん……」

 

 …………そう言えばそうだった。

 確かコイツ、ユメ先輩の影響で自分の事をおじさんって呼んでるんだったか。

 普通にこうして会って話していて、猜疑心マシマシ殺意高い系無気力美少女でしか無かったから、いきなりおじさんが出てきてついビックリしてしまった。

 だが、自然な反応にはなったので良しとしよう。

 

「あー……まぁ、何はともあれ、改めてよろしく」

「はい、よろしくお願いします!」

 

 気を取り直して、と言う風に俺がそう言えば、アヤネが元気に返事を返してくれる。

 

「いいねぇ、青春だねぇ〜。若いって眩しいなぁ〜……」

 

 と、そこへホシノがおじさん発言で割り込んでくる。

 ほんの一瞬、「……これは俺が未熟って事を詰っているのか……?」と思ってしまったが、それはあまりにも自意識過剰と言うものだろう。

 ……いかんな。意識を切り替えたはずなのに、また思考がネガティブな方向に寄ってきている。

 良い加減、この辺のコントロールを上手くできるようにしなければ……

 

「もう、ホシノ先輩も私達と変わらないじゃないですか!」

「ありゃ? そうだっけ?」

「そうですよ! ホシノ先輩も今が青春真っ盛りなんですから!」

「うへぇ〜……おじさんにはよく分からないかな〜」

 

 少女達の会話を聞き流しながら、恐らくそこにいるであろうワカモの方を向き、考える。

 どうするか……またワカモに感情のコントロールの練習に付き合ってもらうか……?

 だがアレ、かなりワカモの精神にダメージが入ってそうなんだよな……違う方法にするか……

 とは言ってもこんな事頼めるのはアイツくらいのものだしな……

 

「そんな事よりもさ」

 

 と、俺がそんな事を考えていると、ホシノが何か話を切り出した。

 

「こうして先生が来たわけだし、物資もいっぱい貰っちゃったでしょ? だから、今度はこっちからヘルメット団の方に襲撃に行かな〜い?」

 

 その提案に、皆はギョッとした表情になった。

 普段の面倒くさがりで、ぐーたらしている彼女からそのような提案が出るとは、思いもしなかったのだろう。

 しかし、その驚愕も一瞬。

 彼女達の纏う雰囲気が、すぐに好戦的ものへと変わる。

 

「そう言われてみれば、そうね……もしかして、今が絶好の機会なんじゃない!?」

「……確かに、叩くなら今」

「良いですね〜、やっちゃいましょうか〜♧」

 

 彼女達の浮かべる表情はそれぞれ異なっていたものの、しかし皆一様に爛々と光る瞳は、『確実に潰す』と言う強い意志に満ち満ちていた。

 その瞳が次々と、期待するようにこちらの方へと寄せられて来る。

 

「……まぁ、合理的ではあるな。それに、元々俺がここに来たのも暴力組織による学校の危機の解決……良いだろう。行こうじゃあないか」

 

 俺の宣言に、少女達の纏う雰囲気がより一層強くなる。

 まぁ、合理的でなくても依頼されてなくても、メインストーリーを進めるためにはヘルメット団のアジト襲撃は必須事項だったから、どっちにしろ行くとは言っていたのだが。

 しかし、そんな事はどうでも良い。

 

「さて、それじゃあヘルメット団のアジトにカチコミに行くとして……アジトの位置はわかっているのか?」

「あっ、はっ、はい! 失礼します!」

 

 俺の質問にアヤネはゴソゴソとその辺を漁り、取ってきたアビドス周辺の地図を机に広げる。

 年季のこもった、使い込まれた形跡のある地図だ。

 地図には広大な都市部が描かれ、当時は栄華を誇ったと言うアビドスの影を残しているが、今はこれがどれだけ残っているだろう。

 少なくとも、半分以上が砂に埋まっている事は確かだ。

 

「古い地図ですみませんが……カタカタヘルメット団のアジトがあると思われる場所は、ここです」

 

 アヤネが指したのは、アビドス自治区の境界と学校のちょうど中間程に位置する都市部。

 ……ふむ、成程。片道7、8時間……移動手段があれば2、3時間程度で学校まで到達できて、道路が整備されていて自治区の外からもアクセスが比較的容易……と。

 

「…………証拠は?」

 

 喋りながらスマホで地図の写真を撮り、ワカモへ送信する。

 チラリ、とワカモのいる方を見れば、コクリと頷いたワカモが飛び出していくところが見えた。

 

「カタカタヘルメット団の目撃情報が上がってきているのがこの辺りからで、他に無いので、まず間違い無いかと」

「良し、それじゃあ善は急げだ。早急に出発しよう」

『了解!』

 

 

 ■

 

 

 そうして俺達はバックパックを用意したりと、テキパキと準備を進め、すぐにアビドスを出発した。

 ちなみに移動手段はワカモの運転する軽トラだ。

 俺が指示を出した後、その辺に捨てられていたものを拾ってきたらしい。

 いきなりスマホに『迎えに来る』と連絡が来て、軽トラで待っていた時は驚いた。

 俺としてはアジトの正確な位置を調べて来い的なニュアンスであの指示を出したつもりだったのだが、まぁ、このまま徒歩で行ったら向こうで一泊することになっていたと思うと有難い。

 運転免許に関しては知らん。だがまぁアイツ戦車とか艦船とか余裕で操作してたし、大丈夫だろう。

 

 尚、座る位置は俺が助手席、他の四人が荷台であり、ワカモは正体がバレないように変装している。あの横長ロボヘッドを装着済みだ。

 

「すまんな、急にこんなこと任せて」

 

 車窓に広がる砂に埋まった市街地の光景を眺めつつ、ふと言う。

 

「いえ、あなた様のためでございますので。このワカモ、あなた様のためならばバイクから戦艦、果ては飛行船やヘリコプターまで乗りこなしてご覧に入れましょう♡」

「まぁ、お前なら出来るだろうな」

 

 実際、コイツ艦船は動かしてたし、ってか何ならカルバノグ2章のスチルで変なロボットみたいなのも動かしてたし。

 あんなもの動かせるんなら逆にヘリコプターとかが操縦できない理屈が無いんだよなぁ……

 

「嗚呼、何と嬉しい……! これが『信頼』なので御座いますね……!」

「……そうだな。俺は今の所お前の事を一番信頼してるよ」

 

 まぁ、コイツは最も明確な『俺の味方』だからな。

 初期組の4人に関しては人格的には問題ないが学校的に怪しいし、リンちゃんは連邦生徒会長代行としてあくまで中立を貫く立場。アロナはまぁ……何で俺が呼ばれたのかってことがわからないと、申し訳ないが完全に疑いを晴らす事は出来そうに無い。

 何が起きても絶対に俺の味方でいてくれると言う絶対的な信頼がおけるのは、コイツ以外には居ない。

 

「〜〜〜〜〜ッ!! 歓喜の限りでございます……っ!!」

 

 片手を頬に当てて、俺の言葉を噛み締めるワカモ。

 

「あー……喜んでくれるのはこちらとしても嬉しい限りだが、くれぐれも安全運転で頼む……俺は事故られたら普通に死ぬんだ……」

 

 いや本当に。

 嬉しいことは伝わるんだが、見てるこっちとしては気が気じゃ無い。

 喜ぶだろうな、とわかってやった俺も俺だが、しかし場合は考えて欲しい。

 

「お任せ下さいませ、御身に一切の傷をつける事なく目的地までお届けすると約束いたしましょう!」

「いやそうじゃなくて安全運転をだな……」

 

 ……と、そんな具合でワカモと話しつつ目的地へ進んでいると、通信機に連絡が入ってきた。

 

『目的地まで後もう少しです! ここからはどこから敵が現れてもおかしくは無い領域になりますので、警戒を怠らないようにしてください!』

 

 そうか、もうそんなに近づいたのか。

 しかし言われてみれば、段々と背の高い建物が増えてきた気がする。

 

「……あー、あー、聞こえたな? 総員、警戒だ。特に爆発物系には気をつけろ。一網打尽になるからな。もう少し進んだら降りて移動する。準備しておけ」

『ん。わかった』

「良し……アロナ」

『はい!』

 

 ヴン、とウィンドウが目の前に現れるので、それを操作してヘルメット団が集まっている場所を探す。

 すると、大体10キロほど先にヘルメット団員達が密集している地点を見つけた。

 その周囲にもヘルメット団員は散らばっているようだが、しかしそこまで広がっているわけではなさそうだ。

 ……ふむ、この分だと、残り5キロくらいの地点までは車で接近して大丈夫そうだな。

 

「ワカモ、後3分したら停めてくれ」

「畏まりました」

 

 ワカモにそう命令すると、丁度3分後、キュッとブレーキ音を上げて軽トラは停車する。

 うん、丁度いい位置だ。

 

「降りるぞ。……お前はここで待機していてくれ」

『りょうか〜い』

「ええ、お帰りをお待ちしております」

 

 ガチャリと扉を開き、道路へと飛び降りる。

 

「よし、全員居るな?」

「はい! 荷台に乗って移動、初めての経験でとっても楽しかったです〜!」

「ん。同感。楽しかった」

「揺れるかと思ったら思ったよりいい感じだったよね〜」

「せ、先輩方はどうして平気なのよ……お尻すっごく痛いんだけど……」

 

 ……まぁ、防御力の差じゃ無いですかね、と内心でセリカの疑問に答えつつ、周囲の状況を確認する。

 中々に大きな都市だ。日本で言うと……仙台のスケールを少し縮めたくらいだろうか。

 店にはどれもシャッターが降り、そこかしこには積もった砂が見えるが、元々はかなり発展していたことが見て取れる。

 

「う〜ん……こっちの方はあんまり来てなかったけど、やっぱり閉まってるお店が増えてるね」

「まぁ、ヘルメット団がアジトにするくらいですからね……あ、あのお店まだ開いてますね。何のお店でしょう?」

『皆さん、気を付けてくださいね? そこはもう敵地ですので……』

「ん。問題はない。警戒はバッチリ」

「心配ないわ。通信越しじゃわからないでしょうけど、先輩方、一切油断してないわよ」

 

 実際、ノノミとホシノはそれぞれの愛銃を握り締め、いつでも応戦できるように準備している。

 と言うか、街を見回しているのも恐らくヘルメット団を探しているのだろう。目がマジだ。

 しかし、この辺りにヘルメット団員はいない。彼女らがいるのはもう少し先になる。

 

「お前ら、こっちの方だ。アイツらはこっちの方にアジトを構えてる」

「分かるんですか? えーと、その……それで?」

「ああ。これで分かる。ついて来い」

 

 殺気立つ生徒達を引き連れて、砂に塗れた街を征く。

 申し訳ないが、ヘルメット団の諸君にはメインストーリー進行のための礎となってもらう。

 さて、カチコミだ。




 ────何? 給料とか要らないから仕事を辞めたい? お前は一体、何を言っているんだ? 
 馬鹿で間抜けで未熟なお前は『働かせて貰っている』んだぞ。
 働ける事に感謝しろ。辞めるなんて世迷言は抜かすな。
 全く……社長のコネで入ったってだけの若輩者め。
 お前のせいで皆にも迷惑がかかって……それで辞めたいなど、一体何様のつもりなんだ?
 そんな厚かましい事を言っている暇があったら、とっととあくせく働け。
 お前が働かないと、会社が倒産するんだぞ。わかってるな?
  



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 もっとくれ(強欲)
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