バッドエンド直行はいやなのでどうにかするオートマタ 作:kakerutakeda
しかし彼は配属されるまでの記憶がなかった
時系列はユメ先輩が生きている時期です
初投稿ですまだまだ練習中ですのでどうか温かい目で見守ってください
ヘリのブレードの風を切る音で目が覚める
「新入り、起きたか」
聞きなじみのない声に戸惑いながらコックピットの方を向く。そこには、オートマタが運転している。見たところ、カイザーPMCの兵士のようだ。
「新入り、名前は?」
寝起きの思考回路を回しながら答える。
「オルトです」
(自分の名前とこれからアビドス支部に行くことは覚えているのに…何故だろうここに来る前の記憶がない…)
「最新式だな、その感じだとアビドス支部に来るのは初めてか?」
「はい」
少年は自信なさげに答えた。
「気をつけろよ。あそこにはデカい蛇みたいなやつがいるらしいからな」
「デカい蛇ですか…?」
「ああ、大きさは鯨ぐらいらしい。まぁでも新入りは支部で訓練を受けるだろうから、まぁそこまで心配することでもないだろう」
少年はヘリの窓から外を見渡す。そこには砂漠化が進んで、人がほとんどいなくなった住宅街が広がっており、学校も見えた。
「見渡す限り砂ですね…」
「そうだな。うちのところの親会社がここの学校の会長と土地の件でもめてるらしくてな」
「それで、支部に兵が集められたってわけですね」
「まぁ、ざっとそんなところだ。アビドスの学校のやつらには悪いが契約上仕方ないからな。借金を払ってもらわなきゃ、こっちが食べていけなくなるわけだからな」
「そろそろだから準備しておけ」
「わかりました」
そういって少年は身支度を済ませた。カイザーPMCのアビドス支部は町の少し離れた場所にあり、そこは最新式の戦車や戦闘ヘリが多数配備されていた。少年はその大きさに圧倒されながらもヘリを降りる準備をする。
「これから、アビドス支部の司令官と顔合わせするから降りる準備しとけよ」
そういわれると、コックピットから降りて少し歩いた場所に連れていかれる。
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降り立った砂の上は熱く、ヘリのブレードの風が巻き上げた砂埃が視界を覆う。少年は手で顔を覆いながら進む。先導するオートマタの背中を見失わないように気をつけながら歩いていると、目の前に大きな建物が現れた。建物の入り口には、鋭い目つきをした兵士たちが立っている。
「ここがアビドス支部だ、新入り。お前の新しい家でもある」
オートマタはそう言ってドアを開けた。少年は緊張しながら一歩足を踏み入れる。内部は外観とは対照的に、非常に整然としており、最新の設備が揃っているように見えた。
「司令官はあそこにいる。お前の到着を待っているから、しっかり挨拶しろよ」
オートマタに促され、少年は長い廊下を進んだ。廊下の両側には、カイザーPMCのロゴが描かれた旗が掛かっており、厳かな雰囲気を醸し出している。
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大きな扉の前に立つと、オートマタがノックをし、扉を開けた。中には、一人の男性がデスクの前に立っていた。彼は鋭い目つきを持ち、経験豊かな軍人であることが一目で分かる風貌だった。
「君が新入りのオルトか。ようこそ、アビドス支部へ」
司令官はそう言って、少年に手を差し出した。少年は少し緊張しながらも、その手を握り返した。
「ありがとうございます。ここでの任務、しっかりと務めさせていただきます」
「うん、期待しているよ。まずは訓練だが、その前に簡単なオリエンテーションを受けてもらう。これから君の任務について説明する」
司令官はデスクの上に置かれたタブレットを手に取り、少年に示した。そこには、アビドス支部の構造図や、各部門の役割が表示されていた。
「これから君には、まずこの支部の各部門を見学し、その後で訓練に入ってもらう。そして、我々のミッションについても理解してもらう必要がある」
少年は頷きながら、タブレットに目を通した。司令官の言葉には、何か重いものが含まれているように感じた。
「新入り、もう一つだけ覚えておいてくれ。我々はここでただの兵士ではない。ここでの任務は、人々の生活と未来に大きく影響を与えるものだ。そのことを常に心に留めておくように」
司令官の言葉に、少年は強い決意を感じた。自分がここで何をするべきか、その重みを改めて理解した瞬間だった。
「はい、司令官。全力を尽くします」
司令官は微笑み、少年の肩を軽く叩いた。
「それでいい。では、オートマタが案内する。見学を始めよう」
少年はオートマタに従い、支部の各部門を見学するために部屋を後にした。これからの道のりは険しいかもしれないが、彼の心には強い決意が芽生えていた。
数話アビドス支部編が続いたのちに、ブルーアーカイブ本編とつながります
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