どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ   作:マリーを妹にし隊

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お兄ちゃんは妹のために、妹は妹のために頑張ってくれればそれで充分なんすよ


特異点F・炎上都市冬木⑪

「バーサーカーって凄いんすね」

 

道中の殆どの敵が倒されているみたいっすし。まあ、倒されてないところが足止めを食らうぐらいの強力な敵がいるんすけど。

 

「で、恐らく荒らされ方的にあっちの洞穴に行こうとしてここまで押されてきた、ってのが高そうっす。

 

だから行かなきゃいけないのはあっちなんすけど…」

 

「バーサーカーを拾うか否か、って話ね」

 

マリーは俺の懸念をしっかり当てましたね。

 

「乱入する前に倒せればいいんすけど…」

 

「大丈夫大丈夫!ケルが守る!」

 

ケルが後ろを守ってくれるそうっすね。なら安心して速く倒さないとっすね。

 

 

 

「……来たか」

 

お出迎えしてきたのは黒い鎧を纏って剣を持つ少女でした。恐らくキャスターさんの言っていたセイバーはこの方っすかね?

 

「こんにちはっす。この特異点の原因はあんたっすかね?」

 

会話が通じるかどうかを試みてみます。あんまり警戒させすぎるよりはこうやって話すのがいいと思ったんすよ。

 

「だとしたら?この戦場である冬木にて、そんなことは必要あるまい。私は貴様らの敵。それだけしか必要なものはあるまい」

 

 

「…その推理、嘘っすね」

 

なんか四番目の妹を思い出すんすよね。周りを近づけさせない為に暴言しか吐かなかった妹。

 

「少なくとも、キャスターさんを問答無用で殺しにかからない時点でおかしいんすよ」

 

そもそも敵対勢力を全滅させないのがおかしいんすよね。普通、圧倒的な戦力差になった時点でパワープレイした方がいいと思いますし。

それを騎士の少女たるセイバーさんが思いつかないはずがはずがないっす。

 

「セイバーさん、多分俺等を試すんすよね?」

 

「…さぁな。与太話は終わりだ、始めるぞ」

 

これ以上は喋る余地のないと言わんばかりに剣を構えてきましたね。

 

「充分っすよ。藤丸さん、指示は任せました」

「えっ?あ、うん!」

 

本当は俺自身が取った方がいいんっすけどね。せっかくセイバーさんが優しい戦闘をしてくれるんす。

今のうちに経験を積んでおいてほしいんすよ。変に育てる機会は奪っちゃいけないっすから。

 

 

 


 

 

「ふん。まさか殺されるとはな…」

 

無事に倒せたようで何より。そういう理由で私は笑みを浮かべる。そこの天海とかいう奴は気づいているみたいだがな。

 

「対戦ありがとうございました」

「…ふん。貴様に言われる筋合いはない」

 

しかし、殺し合いをした相手とは思えない気迫だな。最初の頃から底の知れない輩だった。

 

「どうせですし、髪の毛を触媒としてくれませんかね?」

「…よくそんなことを思いつくものだな」

 

とはいえ、敗者である私が異論を挟むことはしない。1本抜き取って天海に渡す。

 

「カルデアの者共─聖杯を巡る旅、グランドオーダーはまだ始まったばかりだ。精々励むことだな」

 

「…ああ、それとだが。その宝具は使いこなせるのか?」

 

私は天海が持つ木槌に目を向ける。その宝具はどのような宝具よりも恐ろしい対人宝具だ。

 

「この後使いますよ。安心して、休んでくださいね」

 

最後。

美しい笑顔の天海とやらに甘えてもよいと思ったのは業腹だった。

立花ちゃんは?

  • 妹にする
  • 妹にしない
  • そもそも男
  • 姉にする
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