どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
「サーヴァント、セイバー。…ああ、貴様か。よろしく頼むぞ、マスター」
出てきたのはあのセイバーさんでした。
「ああ、お兄ちゃんが髪の毛を集めてたサーヴァント?もしかしてお兄ちゃんはそういうのが好みなのかしら?」
「ケルのもいる?ほら、すべすべだよ!」
言い返す隙すらなく、マリーとケルから髪の毛をもらいました。…う〜ん…どうすればいいんすかね。
「ありがとうっすね。それと、セイバーさんの真名は?」
「…アーサー王だ」
まさかのアーサー王ですか。それにしても…
「なんで女なんですかね?確か、アーサー王は男であると記載された資料が多かったので男の可能性が高いと思ってたんですが」
「…待て」
深刻な顔でこちらを睨んでくるアーサーさん。なんか変なことは言ってないと思うんすけどね。
「なぜそのような資料をお前が持っている?」
「なぜ…ですか」
「そうだ。資料について作っている人は…少なくともカムランの丘の戦いまでに廃棄したはずだ」
「ベティヴィエールさんが遺してくれた日記を訳したらありましたよ。『王は一介の人間としての幸せである結婚や恋をすることはなかった』…これがまだ政略結婚ってのならまだ理解できたんすけど、それに加えてもう一つ『私達円卓の騎士はランスロット卿を責められない。王を責めることもできない。悪いのは、王という責務をアルトリアに任せた私達やグィネヴィアなのだ』…これ、文脈から考えればアルトリアは貴方しかいないんすよ、アーサーさん」
「…はぁ。まさかベティヴィエールがそんなものを残していたとはな」
呆れたのか若干疲れているようです。
「そこらへんはサーヴァントなのだから気にしても些事か。よろしく頼むぞ、マスター?」
「やっぱりアーサー王って凄い暴君なんすかね?」
「私がオルタだからな、別の側面を切り出しているだけだ。まあ、だから…
…こうやって貴様に甘えるのも別の側面、というわけだ」
こちら側に倒れ込もうとしたのをエミヤさんが支えます。
「…どうしてここまで君に女誑しの性質があるのか問いたいな、マスター」
「それは…俺も聞きたいっすよ」
前なんて殺されかけましたし…もちろん、今となっては懐かしい出来事っすけど。
にしても、エミヤさんは至って普通みたいで何よりです。
「お兄ちゃん…詳しく聞かせてもらってもいいかしら?もちろん…なでなでするのだけじゃ物足りないから」
「わふ〜…わふ〜…食べてもいいよね、お兄ちゃん?聞きたい聞きたい!」
…一難去ってまた一難、というべきなんすかねえ。妹達の目を向けられながら、俺はぽりぽりと頬をかきました。
召喚したのは
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セイバー(円卓関連)
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アサシン(v3)
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その他(感想で教えてほしいっす)