どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ   作:マリーを妹にし隊

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…だから、私は、お兄ちゃんを、義兄(おに)いちゃんとは呼べないんだ。

注:ここから先は『ダンガンロンパ系列』の話が増えます。加えて、オリジナル鯖が暴れることが増えます。
もちろんダンガンロンパを知らなくても楽しめるように書いていきますのでご安心ください。
もしここから読みたくないのでしたらブラウザバック推奨です。

前置きが長くなり申し訳ありません。


カルデア⑬(Side:藤丸立香)

 

私は夢を見た。

起きたら監視カメラのいる部屋で、目の前にはナイフがあって。

怖くなって、わからなくなってそのまま逃げ出してきた。

 

一際大きい扉を見つけた私は、迷うことなく扉を開けた。

 

「…どうしたんすか?」

義兄(おに)いちゃん…」

 

そこにはやけに覚悟した…それはもうかっこいい義兄(おに)いちゃんがいました。

 

「…こんな夜にどうしたんすか?もうそろそろ閉まっちゃいますし…」

「……」

 

悩んだけど、こんなことで迷惑をかけない方が…

だから無言で変な笑いをするしかありませんでした。

 

「…昨日あんなことがありましたし…おおかた悪夢でも見たんでしょう?ちょっとまっててください」

 

「あ、あの…」

「手伝わなくて大丈夫っすよ。強いてお願いするなら…味わって欲しいです」

「…ありがとう、義兄(おに)いちゃん」

 

そのまま無言で取り残されます。

 

(結局、あのナイフはなんだったんだろう…)

 

思い出すとあのナイフには血がたくさんあった。もしかして、あれって…

 

「そんな悩んだ顔しなくていいっすよ。ほら、ハーブティーでも飲んでリラックスしましょう」

 

ふわりと香る優しい匂い。前を向くと、こっちに笑いかけてくれる義兄(おに)いちゃんが。

 

「出来が悪いっすけど…」

「いやいや!そもそも私なんか作れないし!」

 

恐縮しながら飲んだお茶は、とても優しい味がした。

 

「おいしい、です…」

「なら嬉しいっす。…もしよかったらなんですけど、俺のハーブティーの練習を手伝ってくれませんか?」

 

「!」

 

「いやいや、『超高校級の冒険家』の人の練習台になんてなれませんよ…私、一般人ですよ?」

 

……なんでだろうか。その時の私が言った言葉は全然馴染みのない。『超高校級』ってなに?

 

「別に気にしなくていいっすよ。俺は、貴方に頼んだんすよ」

 

にっこり笑ってくる義兄(おに)いちゃん。

 

「じゃあ…ふつつか者ですけど」

 

「大丈夫っすよ。俺の方が分不相応なんで」

 

そうやって笑って。

 

「じゃあ、また明日」

 

「ええ。また明日」

 

そう言ったら、視界がぐるりと変わる。

 

 

 

朝の光景。変わらない笑顔。ほのかに温かいハーブティー。遠くから聞こえる朝のチャイム。

 

 

でも、でも。

違う。

私が見たかった朝は、こんな悲しいものじゃなくて、もっと明るくて。

私に幸せ(希望)を運んでくるはずなのに。

現実は非情だと、呆気なく死んでいくものなのだと。

そんなげんじつ(絶望)を私に見せるかのように──

 

 

 

 

 

 

 

『超高校級の冒険家』、義兄(おに)いちゃんの死体が見つかった。

 

 

 

喉から出たのは、少し掠れた悲鳴だけ。

残ったのは、ぽっかりとした喪失感と途方もない後悔。






やっと曇らせタグの仕事が始まりましたよ。

召喚したのは

  • セイバー(円卓関連)
  • アサシン(v3)
  • その他(感想で教えてほしいっす)
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