どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ   作:マリーを妹にし隊

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…結局、私は全部受動的だった。
それが、間違った方に進むとしても。


カルデア⑭(Side:藤丸立香)

 

「…夢…だよね…?」

 

起きた私は、嫌でも夢と現実を重ねてしまう。

知らない天井。見覚えのない部屋。妙に快適な部屋。

頭がぐるぐる混乱する。吐き気がこみ上げてくる。

 

(どうすれば…)

 

目の先にあったのはトイレ…じゃなくて窓。遠くの景色でも見ればきっと、心が落ち着くはずだ。カーテンを一思いに開け、外の景色が目に入る。

 

 

 

 

 

 

 

…外の景色は、私が予想していたものとは違ったけど、吐き気を抑えてくれた。

 

その代わり、私は誰かに問いたださなければならないと思った。

義兄(おに)いちゃんでも。

マシュでも。

マリーさんでも。

とりあえず話せれば、不安を少なくできれば、誰でもよかった。

 

扉を開け、部屋の外へと走り出した。

 

(皆、どこにいるんだろうか…)

 

ふと、思ってしまった。これが夢で、現実があっちだったら。

義兄(おに)いちゃんが死んだのが現実だとしたら。

背筋が寒くなるのを無視して、永遠にも思える廊下を走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…どうしたんすか?」

 

そして、走って見つけた、さっき嗅いだような匂いが漂う食堂に。

さっき慰めてくれた時と同じように笑いかけてくれて。

心配なんか気にしないでいいと笑っていて。

あれもこれもそれも。

ぜんぶぜんぶ、さっきの現実(絶望)に似ていて。

私が泣いてしまうのには、充分な理由だった。

 

「…大丈夫っすよ。きっと、なんとかなりますから」

 

…やっぱり、頼れる大人の人ってこういう人のことを言うのかな。

義兄(おに)いちゃんの胸元で、泣きじゃくりながらそう思った。

 

 

 

 

 

「…おちつきましたか?」

 

もちろん、そこまでおちつけた訳じゃなかった。結局、他の謎がどんどんと出てきただけだった。

ただ、それは今から義兄(おに)いちゃんに相談すればいいだけなのだ。

 

 

 

あの…なんで外が暗いんですか?

 

さっき、部屋の窓を開けて外を確認したんです。そうしたら、何も見えなかったんです

 

どうなってるのか、教えてくれないですか?」

 

もちろん、地下にあるとか、窓を黒く覆っているとか、何かしらの事情があるのかも知れない。

それよりも、誰かからの情報がほしかった。

 

「…マスター、ハーブティーに合うスコーンでも作っておこう。それに、どうやら君には女難というのがぴったりだろう」

 

後ろにいた赤い髪の人─多分、義兄(おに)いちゃんをマスターと呼んでいるからサーヴァントの人。

 

 

そう言って厨房に戻っていったサーヴァントの人を見送り…いつになく真剣な表情でこっちを見つめる義兄(おに)いちゃん。

 

「おちついて聞いてくださいね…」

 

そういって、私に語り始めたことは、到底信じられるものではなかった。

召喚したのは

  • セイバー(円卓関連)
  • アサシン(v3)
  • その他(感想で教えてほしいっす)
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