どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ   作:マリーを妹にし隊

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カルデア・中断

─アメリカっす」

 

ガタガタ。やけに響くその音が終わった後、改めて問いかけられました。

 

「選んだ理由は?」

「単純に危険だからっすね。独立戦争の時点でかなりの流血沙汰になるでしょうし。もちろん、他のもあるんでしょうけど…アメリカの誰が味方なのかもわかりませんし、敵なのかもわかりません。

あとはシンプルに慣れた環境だからってのがあります」

 

「いろんな場所でも回ったのかね?」

「そうじゃなきゃ紛争地帯から行きませんよ」

 

最も、もしかしたら立香と同じ場所に行くんだとしたら迷わずオルレアンに行きますけどね。

中世の戦争は意外と人が死にませんから。

 

「サーヴァントは誰を連れてくつもりなんだい?」

「エミヤさんっすかね。サポートとしての役割を期待してるっすけど」

「酷い言いぐさだな。私だってやれるからな?」

 

「でもまあ…強いでしょう?」

「なんだその強いと思ってなさそうな発言は。私だって強いんだぞ?」

「なら頼りにさせてもらいたいっすね。…そういえば、隠れてますけどロマンさんいますよね?」

 

さっき風もないのにガタガタと音が鳴っていた。となると、誰かがいるはず…なんですけど。

 

「…あれ、バレちゃってた?…まあ、さっきの話を聞いてる限りOKは出せるよ。それはそれとして立香ちゃんにも行ってもらうつもりだけど」

「俺が死んだとき…ってことっすよね。まあそうなならないように気をつけますけど」

 

「君が死ぬことはないと思うけどなあ…」

 

とはいえ、ロマンさんがいるなら話は速いっすね。

 

「もう行ってもいいですか?外の世界が暗い時点でもうほぼ時間ないでしょう?」

「…その通り。もってあと…半年。最低で3ヶ月」

 

「改めて確認しますけど、人類はその期間内に助けないと死ぬ…でいいっすよね?」

「…そう、だね」

 

「じゃあ行きますか。またマリー達と逸れる訳にもいかないんで」

「…君は事を急ぎすぎじゃないか?少し落ちついてもいいじゃないか」

 

「…単に、失いたくないだけです。今なら…やればなんとかなる、って奴ですから」

 

「それ…いいセリフだけどななにゃんのパクリじゃん、義兄(おに)いちゃん…」

 

「おっと、起きちゃいましたか。ちなみにそのセリフ、俺のアドバイスで作られたのっすから」

 

起きた立香がまた眠るまでゆっくり撫でて過ごしました。

 

 

 

 

 

…やっと眠りましたね。あらかじめ脱いでおいたシャツを枕として立香さんの頭にそっと置いておきます。

 

 

「じゃ、行きましょうか。制御室は変わらないっすよね」

 

「もちろんだよ。エミヤさんもついてきてくれ」

 

そうして俺はエミヤさんを連れてアメリカにレイシフトしました。

 




一度でも失った者は、失うことを過剰に嫌がる。例え、それが破滅への道筋だとしても。

召喚したのは

  • セイバー(円卓関連)
  • アサシン(v3)
  • その他(感想で教えてほしいっす)
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