どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
弱い奴は死ぬ。狼を混ぜたとしたら狼が勝つ。至極当然の摂理として。
だが、そこに餓狼がいたら?
騎士足り得る幻想の存在がいたら?
もしそんなことがあったとしたら、それは─
─きっと、素敵な悪夢になるだろう。
「…っと。大分安定した足場でしたね」
「大丈夫かい…と言いたいところだったのだがね。君にはどうやら地形を使うことに慣れているらしい」
「そこまでなんすけどねぇ…」
とりあえず、結構近くから戦争の音が聞こえますね。ここから大体…まあ、50メートルちょっとっすかね?
一応危険なので近づきつつ後ろから確認します。
「槍、か。よく使えるものだな」
「一体多数なら尚更きついんですけどねえ」
見つけたのは防戦中の一人とそれを囲んで戦う小隊。
周りを見ながら戦ってますけど、よく一人で戦えてますね。普通なら死んでると思いますし。
「野良のサーヴァントの可能性が高そうだな。マスター、どうする?助けるか?」
多分、助けるのはサーヴァントの方でしょう。どうみても理性のない小隊に手助けはしたくないっすから。
「…助けましょう。幸いこちらには奇襲が出来ます」
「私は突っ込んだ方がいいだろうか?」
「もうそこらへんは任せます。俺は相手方にどうするか聞いておくんで」
グングニルの槍を後ろから臨戦の構えに持ち直します。本来ならしっかり動きを確認しておかなきゃいけないんすけど…余裕はなさそうですね。
間髪入れずにつっこみ、一人を突き殺します。すぐに死体から槍を引き抜いて臨戦に戻ります。
「ん?…救援か。しかし逃げなければ駄目じゃ…っ!」
刹那、持ってた槍を取られて周囲の小隊が片付けられました。その槍さばきには、見覚えしかなくて。
マリー達と同じぐらい懐かしくて。
「…おいこら、てめえか。久しぶりに会うじゃねーか」
「…久しぶりどころじゃないっすよ。ねぼすけさんっすねえ」
この変な会話も久しぶりっす。
多分、俺とこいつだと間隔が違うんでしょうけど。
「で、どんな用だ?前回みたいな依頼は断るぜ?自分の命が大切だからな」
「あんたが勝手に死んだだけじゃないっすか。あんなん槍で腹縫い留めときゃよかったんすから」
「お?やんのか?」
槍を突きつけられながら意外と会話は成立するもんなんすね。
からからと笑って槍を返してきました。こういうところはしっかりしてるんすよね。
「…やめだやめ!私に対してこのあたりの話題禁止な!そこの兄貴も攻撃はやめてくれよ?」
もともと攻撃の機会がなくなったエミヤさんは、呆けていました。中々しなさそうな顔っすね。
「…君は、誰だい?」
「サーヴァントの兄貴ともあろうものが気づかないとは残念だな!…あんたよか普通の死に方をしたからかね?だからなんか他人事には思えんのよ!
名乗り忘れて申し訳ねえ。…サーヴァント、ランサー。真名はエミヤ。そこにいる蘭太郎のあー…悪友、か?
ともかくよろしくな、エミヤの兄貴!」
エミヤ参戦させたかった感はある。正直槍についても詳しくしらないままやってる感はある。
…誰がリストラされたんでしょうね?
『第三の選択肢、ど〜れだ?』
52とv3、救われないとしたら?
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52
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v3