どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
「…ふむふむ。これなら充分に殺せますわね。もう仕掛けてもよろしい頃合いかと」
「…君は一体何を企んでいるのかい?」
…あらあら。エミヤ様にはもう気づかれてしまいましたかね。
「何がですか?私は単なるキャロライン・ペンドラゴンですわ。それ以下でも以上でもありませんわ」
「…オルタの
「なるほど。逆説的に、私が何者かを判断しかねる─と言ったところでしょうか。しかし、どうでもいいことなのてはなくて?」
エミヤ様が納得されるのであれば─誰かにバラされてなければ隠匿できますわね。
「円卓の騎士でなかろうと今は聖杯を手に入れ、奪還するための共通目的を持った運命共同体。少なくとも私はその様に考えてましてよ。ここで戦力を削るよりは、私を前線にたたせて潰し合いさせた方が得ではなくて?」
「その発想がでる時点で危険だな。…せめて目的だけは教えてもらえないか?」
「…頭の回る方ですこと。そうですわね…幻想の騎士、と言えばわかりますかね。私の目的は…
騎士足り得る存在となること」
「…!?」
「そんな驚かなくてもいいでしょうに。私はただ彼ら彼女らの想いを受け継いだだけの単なる騎士ですわ。貴方の父上についても同様に、ですけどね」
「そうか。君は、そういうことか。…確かにそれなら納得のいく」
「ええ。私はシロですわよ?できれば疑ったことを詫びて口外しないでくださる?」
「…まあ、それくらいなら構わんよ。こちらこそ疑って悪かった」
「…ということで、皆さんで奇襲をかけるに値するタイミングが訪れましたわ」
戻ってきたタイミングでの会議でいきなりそんなことを言われました。
「私の放った使い魔によると、どうやら2日後にパレードが行われるそうです。今から張り込みをかければ充分に辿りつける範囲なのですが…もし何か今のうちに聞いておきたいことはありますか?」
「相手の情報。真名までわかってんだよな?」
「ええ。
アイルランドの光の御子─クー・フーリン様の反転した姿。
加えてそのクー・フーリン当人を殺す引き金となった女王メイヴ様。彼らと関わりが深く、カラドボルグの所持者であるフェルグス・マック・ロイ様。またインドの英雄カルナ様の宿敵であるアルジュナ様。
以上4名が聖杯陣営に属していますサーヴァントです。本来ならばアメリカ陣営に確認されたカルナ様に助攻していただく予定でしたが…」
「この感じだと無理だったのか?」
「いえ、先ほどのサキミヤ様の暴走によって殆どのケルト兵の領地を奪還されたため本格的な討伐隊を明日から編成して戦うそうです。こちらでまともに使える手札のフィン様とディルムッド様を倒せたので、恐らくはアルジュナ様を切るかと」
「なるほどな…しかし暗殺はどうするつもりだ?パレードの日が動かない確証はないだろう?」
「籠もっているのが城ですから炙り出せばいい話ですわ。もちろんパレードの日が動かないのが一番いいのですが…」
「警戒するに越したことはない、か。まあ無防備な瞬間を狙わないといけないからねー。燃えた後に逃げ道作って最後に総力戦ってのは?」
「それはやめた方がいいだろう。私達が未だに互いの手札を詳しく知らない以上、全員で挑むと却って阻害する恐れがある」
「ならゲリラ戦にしましょうか。そっちの方がなんとかなるし…あ、それだと連絡役が欲しいな」
「…そっちは俺がやっときますぜ」
「ではすぐにここから出発しましょう。今から動けば…まあ、1日後にはつくでしょう」
「そこで潜伏して待つ。いいじゃあないか。物資は?」
「そこはご心配なく。カルナ様から食糧と水など必要な物資を4日分もらいましたわ。それにカルデアからの物資も届いていますので気にすることはないでしょう」
「…そうか。ならいい」
「さて、準備ができたのなら速く行きましょう?」
…久しぶりのピクニックすね。
52とv3、救われないとしたら?
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v3