どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
夜になると焚き火をしてキャンプになりました。久しぶりに皆で囲みますねえ。
「そうですわね…折角ですし、恋バナでもしませんか?やはり恋バナ、恋バナこそ人の親睦を深めるものだと思うのですが」
「覚えとけ、キャロライン。それは百歩譲って女子の間でしか通用しないんだぜ?」
「なんなら恋バナなんて殺人事件のアリバイ工作に利用されますからね、止めておいた方がいいっす」
「実際それで
「生き残ってましたよ。濡れ衣めっちゃ着せられてましたもん」
最後らへんは狙われることもほぼない無害な存在でしたからねえ…
「寧ろマスターの、その経験こそ知りたいのだが」
「私が語れることの範囲で?それとも蘭太郎が語れる範囲?」
「…どちらでも構わないぞ。マスターの口から語ってくれた方がありがたいがな」
「そんな大層なもんじゃないっすけどねえ」
「…私の気分が悪くなるからやめてくれ」
「…ならやめておきましょう。また今度の機会に教えていただけたらありがたいですわ」
あっさりと引いてくださいましたが…それでも怪しいっすね。
「あら、失礼。少しお客様が現れたご様子です」
「…へえ。招かれざるお客様か」
よくそんなの見つけられるっすね。わざわざこっちに見つかるような気配の出し方でしたし、敵対はしていないのでしょうけど。
敵意の視線から限界を感じたのか、血塗れのフードを被った男の人が現れます。ご丁寧に手を上げている辺り抵抗する気はないのでしょう。
「ひっでえなあおい。エミヤを助けたのは俺なんだぜ?」
「…どういうことでしょうか。私が助けたはずですわよ」
「そりゃそうだ。俺は単に時間稼ぎをしただけだ」
最もらしく頷く彼ですが、幾つかの疑問が湧きました。とはいえ、嘘でもなさそうですね。
「で、あんたの名前は?少なくとも名乗り位はして欲しいっすね」
「いやいや!オレなんかみたいな超高校級のお二人には遠く及ばない人物の名前なんて覚えなくてもいいだろう?…っと!」
名乗る気がないことは理解しましたが、それよりも超高校級を知ってるなら殺さないと駄目っすね。しかしあっさりとナイフも槍も避けられました。
「…確かに俺のことを知ってる人物のようですね」
「まあ殺しとかないといけなさそうだな」
「血の気たっか…ま、どうだっていいんだけどよ。オレだって許せないだよ、そこの騙してる嬢ちゃんガフッ!」
後ろから衛宮が刺したようでした。実際に危険なのでやってもらって構いませんでしたけど。
「……!……、……!」
なんて言われたかわかりませんけど、衛宮には聞こえたようでした。明らかに舌打ちした音が響きます。
そのまま赤い光で崩壊が始まり、消えました。
「…ちっ、気にすんなよ。こいつの言葉は嘘だ。キャロラインは少なくとも仲間だ。そうだろう?」
「…仲間思いなのは変わらないんすね、サキミヤさん」
前に俺が言ったセリフを殆ど使ってましたけど。そんなことを指摘するのも野暮なんでやめときます。
「うるさい、蘭太郎。…それに半分は自分の為だっての」
「素直じゃないっすねえ」
「黙って寝ててくれ。見張りはやっとくから」
「お言葉に甘えて寝させてもらいます。おやすみなさい…」
「ああ、おやすみ」
52とv3、救われないとしたら?
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52
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v3