どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
「…終わりましたか」
屋上からドンキーコングと同じような攫い方をしてきた衛宮は、俺に聖杯を見せてきました。
「ああ、そうだ。お前が求めてたのがこの杯で合ってるんだよな?」
「そうっすね。もらえますか?」
「もちろん渡してやるよ」
ひょいっと投げてきた聖杯。
「そういや、よ…お前はこの後も聖杯を探しに行くんだろう?オレもついて行っていいか?」
「…寧ろこちらこそ頼みたかったんですけど、いいんですか?」
戦力が増えるのもありがたいですし、ちゃんと知ってる人なら安心できますしね。
「…別に、折角拾えた二度目の人生なんだから好きに生きようと思ってるだけさ。悪いか?」
「いや、全然。よろしく、衛宮」
「よろしく、蘭太郎。…つーかよ、俺のこと未だに衛宮って呼ぶのやめてくれないか?いい加減長い付き合いになんだから名前で呼んでくれねーか?あ、俺は蘭って呼ぶわ」
さっぱりしてますね。確かに、死線を越えてきた仲ですしこれくらいにはなるんでしょうか。
「…じゃあ、サキ」
「なんだ、蘭」
「これから、頼むっすね?」
「…もちろんだよ、蘭。よろしくな」
段々体の線が薄くなってきてます。もうそろそろレイシフト先から帰るんすね。
「ああ、そうだ。お前にこれやるよ」
渡されたのは小箱でした。
「これは…?」
「ほら、プレゼントだよ、プレゼント。いつも俺とかに渡してくれただろう?」
「眼帯とか落雁とか渡しましたよね…」
結構歴史に関係するものは大好きでしたよね。
「そうそう。思い出してみると昔からずっともらってばっかで返せてなかったろ?」
「別に返さなくてもよかったすよ?俺の善意なんすから」
「だからといって返さないのも失礼だろ?ほれ、こっから先は死ぬまで一緒なんだからよ」
「それもそうっすよね…」
確かに特異点修復中に死んだらそうなりますしね。可能なら普通に死にたいんすけど…それももう、無理でしょうからね。
「…そういやそうじゃねえか。ま、蘭より先にくたばらないようにしてやんよ」
「それならありがたいっすよ。死なない理由もできましたしね」
マリーやケルを残して死ねませんし。特異点修復もまだまだ残ってます。兄として妹に何にも出来てないことも多いですから。
「へへっ、お前らしい回答だな…とはいえ、浮気は駄目だぞ?」
「…?どういうことっすか?」
「だーかーらー!変に危険人物を拾ってくるなってことだよ!執着されると面倒なんだからな…」
「それ、あんたが言いますか?とっくのとうに危険人物っすよ?」
「言えてんな、それ」
そうやって笑いながら、俺達はカルデアまでの時間を潰しました。
結局なんか謎ばっか残りましたねえ…
ちょっとしたお話をば。
次、衛宮防人の今の時点で見せられる範囲だけでサーヴァント紹介をしておきます。最後の方に真名があるのでこの後の展開を察してるorネタバレばっちこいって人だけ読んでください。
52とv3、救われないとしたら?
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52
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v3