どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
レイシフトした先はオルレアン。前回の冬木の時は荒れた都会で心が折られかけたのだが、今回はとても綺麗な景色だ。
「うわぁ…!凄いね、マシュ!」
「はい、一面の大草原です!」
「わふぅ…ひなたぼっこぉ…」
私たちは中々見ない景色に圧倒されているけど、その奥にはちらほら飛んでる物体がぽつぽつ見える。あれが今回の特異点なのかな?
「…ったくよぉ…なんであんたまでついてきてんだ?」
「マスターの命令だからな」
「肩ひじはりすぎじゃねぇか?」
クーさん達はありがたいことに周囲を警戒してくれている。前は
気をつけて動かないとね。
「ロマンさん、中継点の場所は?」
『ここから約2km先の森の中かな。そこまでの道のりにサーヴァントの魔力反応もないから、野生動物だけだと思うよ』
「…じゃあ僕が先導する。北であってるか?」
『そうだね。よろしく頼むよ』
スタスタと歩き出したアサシンさん。慌てて後について行く。
幸いにも私に歩調を合わせてくれてるみたいで、私がちょっと見つけられる範囲で動いてくれてる。
「そういえば、マシュ」
「はい、なんでしょうか?」
「
アルトリアさんの戦いはその後がショックで記憶が残ってない。
マリーさんが言うような『単独行動』のようなのとはどんなものなのだろうか?
「お兄ちゃんの話?ケルも混ぜて!」
「ケルさんの方こそよろしくお願いします。
その、センパイに言えるほど戦闘の記憶が曖昧でして…」
「そーなの?」
「はい、そうです。なんでかわからないんですけど、戦いやすかったってことだけですね…」
「そうでしょそうでしょ!ケルのお兄ちゃんは凄いんだよ!」
嬉しそうに尻尾を振るケルちゃん。
「ケルちゃんは見たことがあるの?」
「うん!雪山で見たよ!はんたー?って集団をやっつけてた!
銃弾もビュンってよけてたし!あっという間に全員すやすやさせてたよ!」
「一般的には銃弾って避けれないものじゃないのかな…」
もちろん矢の可能性もあるけど、それにしたっておかしいよ。
「センパイ、考えごとの最中すみませんが敵です!」
マシュの言葉を聞いて慌てて前を向くと、眼の前にキマイラが。
「行くよ、マシュ!」
「はい!」
とはいえ、そんな身構えることもおきずに。
その前にケルちゃんが飛び出してデフォルメしたぬいぐるみにしちゃった。
「…???」
「ぬいぐるみ、かわいいのできたー!」
「…嬢ちゃん、つっこむのは諦めな。そういうもんだと諦めるんだ」
無邪気に喜んでいるケルちゃんをジトッと見つつ、無言で進むアサシンさんの後をついていった。
52とv3、救われないとしたら?
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52
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v3