どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
「……待て」
ふと、アサシンさんが足を止めました。
「ここが中継点だ」
ぐさり。
いっそ美しいとさえ感じられる技の冴えを見た時には、アサシンさんは光となって消えていきました。
『!?敵のサーヴァントの反応が…目の前の中継点だったのか!逃げて、皆!』
目の前にいた謎のサーヴァントは逃がしてくれる気配などなかづた。確実に殺す意思があった。
「ははっ、そういうことか?そうだよなぁ…そうだよなぁ…中継点のふりしてたら来るよな…それに、この通信は喋れないようにしないとなぁ…
あいつの速さ的にこっちに来るのに6分かかるよな…調整めんど…」
独り言をぶつぶつと呟くとこちらを煽るように槍を動かした。
「来いよ、敗北者。一撃で仕留めてみろ」
その人は槍を放り投げて、クーさんの目の前に立った。あろうことか、ご丁寧に心臓を指さして。信じられない行動だったけれど、私達がやることは一つしかない。
逃げないと。
「おっと、鬼ごっこするのはちょっと待ってくれよ。オレだってあんたらを殺したくて殺したくて堪らないんだからよ…!」
放り投げられていた槍は私の足元に刺さっていました。嘘でしょ…?どうやって投げたの?
「…逃げない方が得策だと思います」
「そうだね、マシュ」
「ん〜?見たことある槍…?」
ともかく、私達は今動けない。
「どうした?バフがかけられないならかけてやろうか?デハフが足りないからやれないのか?自然体の相手だから躊躇しているのか?」
「…野郎、覚悟しろよ」
「ん?欲しいのなら少し待ってくれ。始めてデバフをかけるからな。これで貴様に令呪でブーストをかけて…よし、これで問題なく強化されたはずだ。ほれ、どこからでもかかってこい」
「死ねよ…まじで…」
とはいえ、どう考えてもクーさんに有利な状況だった。
「じゃあ死ね─
渾身の槍の一突きなのだろう。火力など本来のそれとは比べるまでもなく、とてつもない一撃だった。
その、はずなのに。
「ん?何かやったか?」
謎のサーヴァントは何もなかったかのように首を捻りからからと笑い出す。
完全に、遊ばれている。
「コロシアイじゃ通用しねーじゃんか、馬鹿たれ。そんなんで散々煽ってたのか?雑魚がよぉ…」
あっさりと突きで殺されるクーさん。
「ん〜…じゃ、次はそこのお前。魔術師なんだから勝負しようぜ?」
「ちっ、やるっきゃ…」
杖を構えたもう一人のクーさんには、下から地面に飲み込まれる。
「油断したなぁ、クー・フーリン。さっきの動きを注意深く見とけばわかったはずじゃないか?あんた、スカサハに習ったとか言ってたけど嘘にしか聞こえねぇよ。…弱すぎる」
2人が倒れたなら、次は。
「ちゃっちゃっとやりたいけどよ〜…オレはできる限り痛めつけたいからな。
鬼ごっこしようか。ここから本当の中継点まで逃げれたらおまえらの勝ち、無理なら殺す。3分間だけ待ってやるから早く逃げろよ〜?」
無邪気な狂気に触れても、恐怖で走り出すのに時間はかからなかった。
私は迷うことなく、マシュとケルちゃんに手を繋いで緑の樹海に身を投げだした。
52とv3、救われないとしたら?
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52
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v3