どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ   作:マリーを妹にし隊

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邪竜百年戦争オルレアン・④

「……待て」

 

ふと、アサシンさんが足を止めました。

 

「ここが中継点だ」

 

ぐさり。

いっそ美しいとさえ感じられる技の冴えを見た時には、アサシンさんは光となって消えていきました。

 

『!?敵のサーヴァントの反応が…目の前の中継点だったのか!逃げて、皆!』

 

目の前にいた謎のサーヴァントは逃がしてくれる気配などなかづた。確実に殺す意思があった。

 

「ははっ、そういうことか?そうだよなぁ…そうだよなぁ…中継点のふりしてたら来るよな…それに、この通信は喋れないようにしないとなぁ…

あいつの速さ的にこっちに来るのに6分かかるよな…調整めんど…」

 

独り言をぶつぶつと呟くとこちらを煽るように槍を動かした。

 

 

「来いよ、敗北者。一撃で仕留めてみろ」

 

 

その人は槍を放り投げて、クーさんの目の前に立った。あろうことか、ご丁寧に心臓を指さして。信じられない行動だったけれど、私達がやることは一つしかない。

 

逃げないと。

 

「おっと、鬼ごっこするのはちょっと待ってくれよ。オレだってあんたらを殺したくて殺したくて堪らないんだからよ…!」

 

放り投げられていた槍は私の足元に刺さっていました。嘘でしょ…?どうやって投げたの?

 

「…逃げない方が得策だと思います」

「そうだね、マシュ」

「ん〜?見たことある槍…?」

 

ともかく、私達は今動けない。

 

「どうした?バフがかけられないならかけてやろうか?デハフが足りないからやれないのか?自然体の相手だから躊躇しているのか?」

 

「…野郎、覚悟しろよ」

 

「ん?欲しいのなら少し待ってくれ。始めてデバフをかけるからな。これで貴様に令呪でブーストをかけて…よし、これで問題なく強化されたはずだ。ほれ、どこからでもかかってこい」

 

「死ねよ…まじで…」

 

とはいえ、どう考えてもクーさんに有利な状況だった。

 

 

「じゃあ死ね─

 

 

刺し穿つ死棘の槍(ゲイボルグ)!」

 

渾身の槍の一突きなのだろう。火力など本来のそれとは比べるまでもなく、とてつもない一撃だった。

 

 

その、はずなのに。

 

 

「ん?何かやったか?」

 

謎のサーヴァントは何もなかったかのように首を捻りからからと笑い出す。

完全に、遊ばれている。

 

「コロシアイじゃ通用しねーじゃんか、馬鹿たれ。そんなんで散々煽ってたのか?雑魚がよぉ…」

 

あっさりと突きで殺されるクーさん。

 

「ん〜…じゃ、次はそこのお前。魔術師なんだから勝負しようぜ?」

「ちっ、やるっきゃ…」

 

杖を構えたもう一人のクーさんには、下から地面に飲み込まれる。

 

「油断したなぁ、クー・フーリン。さっきの動きを注意深く見とけばわかったはずじゃないか?あんた、スカサハに習ったとか言ってたけど嘘にしか聞こえねぇよ。…弱すぎる」

 

2人が倒れたなら、次は。

 

「ちゃっちゃっとやりたいけどよ〜…オレはできる限り痛めつけたいからな。

 

 

鬼ごっこしようか。ここから本当の中継点まで逃げれたらおまえらの勝ち、無理なら殺す。3分間だけ待ってやるから早く逃げろよ〜?」

 

無邪気な狂気に触れても、恐怖で走り出すのに時間はかからなかった。

私は迷うことなく、マシュとケルちゃんに手を繋いで緑の樹海に身を投げだした。

52とv3、救われないとしたら?

  • 52
  • v3
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