どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ   作:マリーを妹にし隊

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邪竜百年戦争オルレアン・⑤

必死に走りはしたけど、戦士のサーヴァントであるクーさんを退けた人に私達が逃げ切れる訳もなく。

 

「ほら、早く逃げないと死んじゃうぜ?頼むから逃げてくれよ…!」

 

現在、私だけが追い回されていた。槍を向けて全力で殺されかけている。

 

絶妙な槍さばきで掠らせるだけ掠らされて傷ばかり増える。もし足を止めたなら絶対に殺される。

 

「仲間なんてこない!

 

こんな場所で希望なんてない!

 

生きたところで守られることなんて何一つない!

 

助けられても報えやしない!

 

特異点の修正なんてできるわけ無いだろう?たかだか献血に参加しようとしただけの単なる女子高校生が!

 

千の敵の中から赤子を主君のところに届けたわけでもない。

知見を得るために文字通りに腹を貫いたわけでもない。

自らの運勢を変えるために必死に足掻いたわけでもない。

 

そんな小娘があいつと同じことができるわけがない!覚悟も足りず、状況に流され修学旅行気分でここに来たやつが!

 

邪竜と偽りのジャンヌの復讐に耐えられるとでも思っていたのか!?

狂っている青ひげから手に入れられるとでも思っていたのか!?

 

頼れる仲間だってオレ一人に殺されるような弱さだってのに!

遊び半分で壊滅させられた弱さで来ていたのに!

 

 

誰にも言われなかったのか?いいぜ、オレが言ってやろうじゃねえか。

 

 

 

 

─お前に、

 

 

 

 

 

 

 

──ただの幸運に恵まれただけの人物に

 

 

 

 

 

 

 

 

────生き残れる道理なんて

 

 

 

 

 

 

 

───────ある訳ないんだよ

 

 

聞いていけはいけなかったのに。

どうしても耳に残ってしまって。

 

泣き崩れちゃいけない。はやくまえにすすまないと。

 

思いとは裏腹に、前が見えない。

足が竦んで動けない。

 

「やっぱりお前はあいつに相応しくない…そもそも義兄(おに)いちゃんだのなんだのと馬鹿の一つ覚えみたいにぴーちくぱーちくさえずりやがって。大方妹にでもなればあいつに気に入られると思っていたのか?

 

そうやって妻にでもなるつもりかよ。いいか?あいつと妹達は血が繋がってないんだよ。それにあいつは鈍感で恋情なんてわかりっこないんだよ─妹を見つけるためにそうなってしまったんだ。

 

だから大人しくここで死んじまえよ?一生あいつの記憶に残るぜ?『死んじまって救えなかった妹』ってな!」

 

笑いながらこちらを追い詰めてる彼には一欠片も慈悲がない。

でも、なんでこんな喋るんだろうか?

 

「まあ、喋るのも飽きてきたしもういいぜ。最後に死に方ぐらいは選ばせてやるよ。よかったよな、死に方が選べて」

 

弱い奴は死に方も選べないもんな。

 

そういいながら迫ってくる槍をぼんやりと見つめていた。

 





ツンデレにしては言葉に悪意しかないです。
さて、このサーヴァントは誰だ?(すっとぼけ)

52とv3、救われないとしたら?

  • 52
  • v3
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