どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
必死に走りはしたけど、戦士のサーヴァントであるクーさんを退けた人に私達が逃げ切れる訳もなく。
「ほら、早く逃げないと死んじゃうぜ?頼むから逃げてくれよ…!」
現在、私だけが追い回されていた。槍を向けて全力で殺されかけている。
絶妙な槍さばきで掠らせるだけ掠らされて傷ばかり増える。もし足を止めたなら絶対に殺される。
「仲間なんてこない!
こんな場所で希望なんてない!
生きたところで守られることなんて何一つない!
助けられても報えやしない!
特異点の修正なんてできるわけ無いだろう?たかだか献血に参加しようとしただけの単なる女子高校生が!
千の敵の中から赤子を主君のところに届けたわけでもない。
知見を得るために文字通りに腹を貫いたわけでもない。
自らの運勢を変えるために必死に足掻いたわけでもない。
そんな小娘があいつと同じことができるわけがない!覚悟も足りず、状況に流され修学旅行気分でここに来たやつが!
邪竜と偽りのジャンヌの復讐に耐えられるとでも思っていたのか!?
狂っている青ひげから手に入れられるとでも思っていたのか!?
頼れる仲間だってオレ一人に殺されるような弱さだってのに!
遊び半分で壊滅させられた弱さで来ていたのに!
誰にも言われなかったのか?いいぜ、オレが言ってやろうじゃねえか。
─お前に、
──ただの幸運に恵まれただけの人物に
────生き残れる道理なんて
───────ある訳ないんだよ」
聞いていけはいけなかったのに。
どうしても耳に残ってしまって。
泣き崩れちゃいけない。はやくまえにすすまないと。
思いとは裏腹に、前が見えない。
足が竦んで動けない。
「やっぱりお前はあいつに相応しくない…そもそも
そうやって妻にでもなるつもりかよ。いいか?あいつと妹達は血が繋がってないんだよ。それにあいつは鈍感で恋情なんてわかりっこないんだよ─妹を見つけるためにそうなってしまったんだ。
だから大人しくここで死んじまえよ?一生あいつの記憶に残るぜ?『死んじまって救えなかった妹』ってな!」
笑いながらこちらを追い詰めてる彼には一欠片も慈悲がない。
でも、なんでこんな喋るんだろうか?
「まあ、喋るのも飽きてきたしもういいぜ。最後に死に方ぐらいは選ばせてやるよ。よかったよな、死に方が選べて」
弱い奴は死に方も選べないもんな。
そういいながら迫ってくる槍をぼんやりと見つめていた。
ツンデレにしては言葉に悪意しかないです。
さて、このサーヴァントは誰だ?(すっとぼけ)
52とv3、救われないとしたら?
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52
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v3