どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
『天海蘭太郎
とある目的の為に世界各国を回り続けていた少年。その中で得た知識の中には一子相伝である呪術や魔術についても入っており、極秘に殺害対象とするか派閥に取り込もうとする動きが活発である。特に多かったのはアニムスフィアの派閥であり、妹を誘拐する暴挙にもでた。
その特殊性故か【私立希望ヶ峰学園】に『超高校級の冒険家』としてスカウトされており、【衛宮防人】と同期の期生である。希望ヶ峰学園に自身の才能を使って入り込もうとする魔術師も多くいたが、【衛宮防人】によって全て殺害。
唯一同級生だった少女は見逃されたが、それでもこの時期の殺害人数は常軌を逸していたことは確かだろう。
天海蘭太郎は二度はっきりと消息が絶たれており、最初は2年に進級するまでの春休み。この時はヤルタまでの動きから消息不明。
この時帰ってきた時には青の指輪と祈りの指輪と呼ばれる聖遺物をつけていたことから、聖杯戦争に巻き込まれていた可能性が高い。
その後のデータでは身長・体重その他一切のデータは変更されることがなかった。育ち盛りであることを鑑みても有り得ない数値であることもその可能性を高くしている。
後に希望ヶ峰学園を卒業後、殆ど間を置かずに失踪する。
1年たった後に帰還、そのままレイシフトに配属。
一般人の藤丸立香をより安全にレイシフトさせる為の予備。』
…なるほど。お兄ちゃんは色んなことをやってきたのね。資料が少ないのは予備として集めたからでしょう。
「…お兄ちゃんが何なのかは結局わからなかったわね。あ、今ってレイシフトしてるのよね…?」
「うん。さっきの衛宮防人のジャミングで映像は来ないけどね。音声は充分届いてるようだよ」
「…聞いてみましょう。お兄ちゃんの声も聞きたいし」
あつちに行ってから何にもみてないしね。お兄ちゃんの同行は把握しておかないとね。
「…繋ぎました」
『「だーかーらー!姉の方が甘えやすくていいつってんでしょうがー!」
「そんなんはな、年下の異性から甘えられるのに比べりゃ些事なんだよばぁーか!わかるか?あの上目遣いの表情はたまんねぇんだよ!」』
「はぁ?お兄ちゃんの声よね、これ…」
…あのお兄ちゃんが妹のことを嫌うなんてことは有り得ない。
「…映像があればまだ判断しようがあったんだけどね」
「何がおきてるの?」
「僕にもわからないよ…一体彼らは何をやってるんだい?」
『「つーかよ、頼られる時の甘え方は可愛すぎるってのはお前だってわかるだろ!?」
「…なんか包容感ある女性の方が………好き………でしょう!?」』
「へえ」
私からでた声は冷え冷えとしていた。
「やっぱりお兄ちゃんもそういうところは駄目なのね私達が離れちゃったのも悪いけどお兄ちゃんの性癖が間違っているのも原因でしょお兄ちゃんの性癖は妹にとことん依存してでろでろに甘やかさないと駄目じゃないなんでそんなたかだか1年速く産まれた程度の年増のババアに心奪われちゃってるのよそんなババアよりも私みたいな可愛い可愛い妹の方が全然いいじゃない本当に意味わかんないああ私達がついてないと本当にお兄ちゃんは人として成り立ってないだから帰ってきたらすぐにそういうところ一緒に勉強しなきゃ嫌になるくらい教え込んであげるから大丈夫お兄ちゃんが勉強イヤになっても私がつきっきりでずっとやってあげるからそれに勉強終わった後はご褒美をあげればまた一緒にいてくれるよねああもうさっさと聖杯とって来なくてもいいから帰ってこないかしらそうして速く離れてた時間をすぐに埋めないとババアに取られちゃうお兄ちゃんは私達のものなのに」
やけに静かな部屋の中で、お兄ちゃんの通信する声が響いた。
52とv3、救われないとしたら?
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52
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v3