どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
「…ダーサ、『超高校級のドラマー』っすか」
このお世辞にも上手とは言えない歌声ととんでもない狂気で噛み合う天才と十人中十人が認めるドラムの精密性。
こんななんとも言えないものを持っているのは一人だけでしょう。
「蘭がそう言うなら確定だな。面白いことにこっちに近づいてきてるからもう何分かしたら止まるぜ」
「…聞くだけでどうなるか、ってのは知りませんね」
「知らんのか?あいつのライブ、半分がヤクザの暗殺に使われてるんだぜ?」
「…へえ?」
それが本当ならさっさと止めにいかないとやばいですね。ケル達を巻き込むのはごめんっすよ。
「あ、都市伝説だよね!ななにゃんもそういうの聞いたことある!」
「オレ達にとっちゃ事実なんだよな。しかも当の本人は無自覚でこれをやるからバレにくいっつー最悪の輩だよ。あいつ路上ライブしてたからまさか犯人とは思われることはねーしよ…」
「…というか、なんで都市伝説を知ってるんですかね?そんなんサキが知ってるとは思えないんすけど」
確か記憶が正しかったらサキは海外から来たはずなんですが。
「そりゃスカウトされた先の治安ぐらい調べて当然だろ?そもそも日本は色々と狂っている国だしよ…なんだよ同音異句って。英語よりも意味不明な文が出来上がるんだよ」
「…?先輩、言っている意味がわかりません!」
「わからせるつもりで言われてないんじゃないかな…」
「さて、耳を塞ぐことをお願いするぜ。ケルとななにゃんをみればわかるが、こいつらはガチで耳を死なせてる…てな訳で俺は先行して交渉してくるよ」
そういってわけのわからない速度で走り始めるサキさん。最初っから飛ばしますね。
「いや、いいっすよ。俺もお供するんで…」
「そんな、そもそもオレについていけ…って嘘だろおい」
本当はギリギリなんですけどね。
「…しょうがないな。できりゃ蘭には家でよしよししてくれるだけで充分なんだけどな…」
「俺はサキのおかんじゃないっすから」
「え?ま、そういうもんだったらおかしいんだけどよ」
軽口を叩いても速さは半端じゃないっすね。本当に人間やめて…あ、サーヴァントでしたね。
「さて、来るぞ。…にしてもよ、変な話だよな。ダーサのライブ、歌声を聞いた死ぬ感じがしたんだよな。今の歌声って単なるハウリングだと思うんだが…」
「もしかしたら誰かに合わせて演奏してるのかもしれないっすね。それならまだはた迷惑なだけで済むでしょう?」
「充分凶器に近いと思うんだけどな…」
52とv3、救われないとしたら?
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52
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v3