どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ   作:マリーを妹にし隊

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今回シリアスっすね…読みにくいので注意っす。


邪竜百年戦争オルレアン・⑯

 

「鼓膜に浸透のルーン文字を入れた。不快なノイズは全部消えるから安心して交渉しにいくぞ」

 

「…それにしても、よくそんなに色んなルーン文字使えますね。普通そんなん覚えているのはないと思ってましたよ。しかも、それ原初のルーンっすよね?」

 

露骨にサキは顔を歪めました。ルーン文字…なにか関係はあるんでしょうか?

 

「…いや、まあ蘭ならわかるのか?そもそも原初かどうかどう見分けたんだよ?」

「俺が知らないルーン文字なら絶対に違うってわかりますから。

これでも俺、世界中を回ったんで全部の言語を書けるし読めるし喋れるんすよ」

「蘭はなんで…って無駄か。そこいらについては痛いほどよくわかるからな」

「そうですね。サキならよくわかってると思うんですが…」

「まあそうなんだけどさぁ…だからといって執念のかけ方が凄いんだよな?普通そんなに生き別れた妹にかけられないだろ」

 

確かにサキの言う通りなんでしょうね。妹にかけている時間がおかしい。その為に世界を回ることは異常。

実際どうしようもなく事実でしかないんですよ。

 

「そうなんでしょうね。別に日本語が通じればそれでいいんですけど…ま、正直わからないこと前提で探していましたから」

「言ってて悲しくならないかそれ?」

「だって殆どの妹が5歳とかそれくらいの小さい時期ですよ?そんなの覚えてる訳ないじゃないですか」

 

「…まあ、そうだな」

「俺の方は妹のことをずっと覚えられてますけど、妹の方は俺のことを忘れているか恨んでるはずです。もし覚えてたのなら、俺は妹がどうしたいか…で、決めますかね」

「例えそれが…お前が死ぬことだとしても、か?」

「そうっすね。妹の手にかかって死ぬなら本望です」

 

どうせ、俺は妹の為に生きているだけですから。…そうやって生きることを強制させられている、とも言えますけど。

死ねないままなのも考えものなんですけどね。

 

「蘭…一応忠告だけはしておく。あくまでお前の妹としての視点とかじゃなく、クラスメイトとして、な。

オレは死んだ後、お前がどうやってあいつに勝ったのかは知らない。そんでどんなことを…いや、この言い方は違うか。お前の願いは『どうやって』叶えられたかは知らない。ただ、オレは少なくとも、お前が()()になっていることだけは…変わっていないことはわかる。だからコロシアイから変わっていない同じお前だってことだけはわかるんだ。孤独に、死んだか生きたかわからない妹達を探すことをし続ける旅は、確実に人理修復にて終わりを迎える。オレ達のあのコロシアイと同じように、な。

終わった後、お前はどちらかはわからないが崩壊する。他ならない妹達によって、だ。これについては、あんたの妹のケルと立香を見て確信した。どうなのかはわからないが、殆ど狂っている人生を送ってなきゃああはならないだろうな。

正直、お前は休んでもいいだろう。中の趙雲子龍(サーヴァント)も言ってんだ、狂った人間は踏みとどまらなせなきゃ後悔しかしない、ってな。そこらへんはオレ達のエゴになるんだろうが。

ただ、まだ死ねはしないのなら。生き残ることを妹に捧げるのなら。

少しでも妹以外に目を向けとけ、ってことだ」

 

…きっと、サキじゃなくて中の人だったんでしょうけど。

ひどく深く、事実を俺は突きつけられた気がしました。

52とv3、救われないとしたら?

  • 52
  • v3
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