どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ   作:マリーを妹にし隊

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邪竜百年戦争オルレアン・⑱(Side:エミヤ)

「よ…聖杯を奪いに来たぜ」

 

軽い調子で私はジャンヌ・ダルクを殺しに来た。さっさとやらないと嫁が困るからな。

 

「うるさいわね…あんたはマスターにすら従わないの…!?」

「生憎ご主人様は一人なんでな!不義理なんぞ誰がすると思ってんだ!」

 

なんなら嫁ももういるしな。あーもう、さっさと炎如きつっきりたいんだけどな…

 

「おお、ジャンヌよ!異教徒に死の救済を!」

 

ジルやらなんやらからの妨害がきつい。あんにゃろう、死の覚悟で特攻する海魔のせいで近づけない。一人で戦うのに最も厄介なのは状態異常と物量だからな。

 

「元々あんたらのせいでまともに頭働かないんだよ…!バーサークって本当に素敵な技だな!」

 

とはいえ、これで本来より強い力で戦えるのが魅力だからいいんだけどな。本来の戦い方は片割れが持ってるし、私は気にせずに狂って戦えるのがいいところだ。

本当、サーヴァントって便利だよな。

 

「うるさいわね…!なんで令呪も効かないのよ!」

「こちとらあんたらより場数が違うんだよなぁ?一度見てるからそんなの対処は簡単だろ?」

 

そもそも自己崩壊のおかげで令呪がバラバラに作用するから効かないんだよな。

嫁の命令以外効かないようにしてるんだけど。

 

「さっさと聖杯をよこせよ!いい加減手に入れないと…受肉できないんだからよ!」

「お断りよ!」

 

旗からの炎を避け、海魔の特攻を上から叩き潰す。この程度なら余裕なんだけど、いい加減嫁に会いたいから本気出した方がいいのかね?

 

「嫁に会いたいんだよ…速く死ね!」

 

とはいえ、ここまで馬鹿な突撃を繰り返してきた訳じゃあない。特攻は海魔だけの専売特許でもない、つまりは私も特攻ができる。

 

「聖杯の所持者は死んでくれ…!」

 

無音での宝具発動。本来ならできないが、この才能なら問題はない。

効果は必中貫通。風穴をあけるのは海魔を呼び出すジルとかいうゴミ。避けるためなら少し歩けば充分。その思い込みで殺せる。

 

戻ってきた血塗れの槍を片手にジャンヌに特攻。

 

「死ね、一人じゃ何にもできない駄々っ子が…!」

 

しっかりとやった感触を片手に、聖杯をもう片方の手に。

 

「さて、これを嫁のところに届けないとな…あれ、どこいたっけ…?」

 

正直もうよくわからない。この聖杯は嫁が欲しがってるから持ってきたもので、確かこれを使っちゃだめ。

魂の形は覚えているから飛んでいけばいいけど、聖杯をおとすからダメ。

同じような理由で片割れと交代するのもダメ。

 

「あ、妹のところに届ければいいじゃん」

 

ケルならきっとやってくれるし適任だな。よしよし、さっさと預けに行こう。

どこにいんのかね、()は。

 




聖杯終了のお知らせ

52とv3、救われないとしたら?

  • 52
  • v3
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