どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
「…で、ケルちゃんはいつ起きるのかな?犬と猫だと猫のほうが耳はいいからね、にゃん」
「がふぅ〜…わざわざとってつけなくてもいいでしょ?立香も怖がるんだから」
「ふぇ…どういう状況なの?」
起き抜けのふらふらする頭じゃ、全くもってよくわからない。
なんで二人とも、衛宮さんがいるのにそんな余裕そうに笑っているのかもわからないし、ましてや衛宮さんの顔が笑ってるのもわからないよ。
「あ、バレた?ってか、よかったよかった。こちとら今なんとかなってるけど急がないとやばそうだしな」
「「!?」」
気づかれたのにすごく余裕そう。槍も投げ捨てたし、戦いたくなさそうなのはなんでだろう。
「あーあー、ちげぇよ。戦いたくないじゃなくて戦えない。今の自己崩壊の都合上、蘭が妹とか大切だって判断したのは襲えないんだよ。まあややこしいけど今は絶対にセーフゾーンになってるってことだけわかればいい」
「…ふーん、証拠は?」
「オルガマリー・アニムスフィア。あいつにかけた安定のルーン文字の影響と私の方であんたらの障害を取り除いた時の自己崩壊の仕方が原因でこうなった。安定の時に『兄の為に行動する』、『カルデアの為に行動する』って制約をつけたのも効いただろうな。これで攻撃なんてしようと思えねぇよ」
「…先輩、多分この方の言ってることは本当だと思われます。その、所長の名前を言い当てましたし…」
「まあ警戒してもらうに越したことはねぇよ。私だって信じてもらえるとは全く思ってないからな」
「で、何のよう?アサシンの衛宮の用は?」
「私はバーサーカーだよ…ほい、お土産に聖杯」
ぽんっと気軽に渡されたのは聖杯。…えぇ?
『あのね…私にも限度ってものがあるのよ。なんで本当に特異点の聖杯があるのよ…』
「そりゃ元凶殺してきたからな。人理修復の為に働くのは仕事人として当然だろ?」
あのアルトリアさんと同じレベルのを一人で?
「つっても私だってやりたいことがあるからね。蘭の話、聞きたくない?…といっても、だいたいのところはななにゃんから聞いてんだろ?どこまで話した?」
「えっ、コロシアイしたよ〜位だけど…」
「そうかそうか、つまりそこまでしか蘭のことを知らないんだな」
「エイミーみたいなこと言わない!」
「それを言うならエーミール、な?少年の日の思い出の名言の方」
ただ、一回それで衛宮さんは言葉をきりました。
「私が言えるのはもう片方だよ。あいつの八番目の妹に関係するって聞いた、『もう一つの異種聖杯戦争』─
─天海ルカと蘭のことだ」
誰も知らない、嘘みたいな話。
そう前置きして、衛宮さんは話し始めた。
もうそろそろ終わりますね…あ、ここの話はどこかの特異点で明かされるので乞うご期待くださいな。
52とv3、救われないとしたら?
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52
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v3