どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ   作:マリーを妹にし隊

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サーヴァント・エミヤ【???】④

『幕間の物語・夢幻の早逝』

 

 

 

「…なんつーか、勝手にレイシフトされた形か?まあいい、ちょっと歩いてみるか」

 

『ここって…』

 

「マスターみたいな人間には縁のない世界だった場所だ。ほら、学校で習っただろ?戦争とか内乱とかで殺し合いが絶えないって。その中で最も私が長くいた戦場にレイシフト…っと、敵だ。気づかれてないし…マスター、指示しなくていいから一度隠れるぞ」

 

『敵前逃亡はいいの?』

 

「そんなん知ったこっちゃねえ。その前に安全確保をしないと駄目だろう?そんなこともアーチャーのエミヤから言われてないのか。

…習う必要はないってのは理解するが、もう少し自分の命を大切にしろ。ましてやレイシフトで味方は私だけなんだから、マシュがいる前提の動きはやめてくれよ。味方がいないのにいる前提の動きをするのは危険だ」

 

『ご、ごめん…』

 

「いや、私だって熱くなってる自覚もある。なんせマスターにものを教える機会なんてめったになかったからな。まったく、お兄ちゃんとかには頼ってるのにさ…」

 

『お兄ちゃん?』

 

「あ、そうそう。エミヤのアーチャーの方…に、確か拾われたのが私。その時にもらった戸籍からエミヤってなって…なんやかんやあって今みたいに現界した、ってことさ。ま、複数ある内の最初の名前、ってことだな」

 

『そ、そうなんだ…』

 

「ちょっとややこしい話だったかね。まあ知らなくても無理はない。だからこんな日本っぽい名前だけどゲームとかも知らん。他の世界線の記憶ってので軽く覚えているけどな。そこらへんも私は特殊なんだよな…」

 

『他の世界線?』

 

「あ、そうか。私は生前の記憶っていうのをオーディンに全部教えてもらったんだよ。そん時に他の世界線で自分がどうなったか、ってのを理解したからちょっと虚しかったな。お父さんがいて、お母さんが迎えに来てくれて…そんな悲しそうな顔しないでくれよ。そうじゃない世界線を選んだのは他でもないこの私なんだから。だから別に私どうしで戦闘してもなんら支障はない訳さ…おっと、敵さ。マスター、指示を」

 

 

 

 

 

 

 

「よかったよかった。マスターは生身だからねー」

 

『話し方、変わってない…?』

 

「ううん、変わってないよ?そんなことよりマスターは、危機感持った方がいいからね?お父さんがベチョベチョの狩った時も言ってたけど、強い力と意志は必ずしも合うとは限らないからね。特にマスターみたいにチートみたいな力をいきなり手に入れた人は溺れてそのまま…ってのがあるからね。よくあるラノベみたいな鈍感系主人公にはならないこと!」

 

『は、はい!』

 

「うん、よろしい。それで今気づいたけど、そういえば一応私レイシフトできるんだよね…」

 

『てことは…』

 

「うん、おうち(カルデア)に帰ろう?」

 

『うん!』

 

 

 

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