どいてくれませんかね…?俺、お兄ちゃんなんですよ 作:マリーを妹にし隊
『幕間の物語・夢幻の早逝』
「…なんつーか、勝手にレイシフトされた形か?まあいい、ちょっと歩いてみるか」
『ここって…』
「マスターみたいな人間には縁のない世界だった場所だ。ほら、学校で習っただろ?戦争とか内乱とかで殺し合いが絶えないって。その中で最も私が長くいた戦場にレイシフト…っと、敵だ。気づかれてないし…マスター、指示しなくていいから一度隠れるぞ」
『敵前逃亡はいいの?』
「そんなん知ったこっちゃねえ。その前に安全確保をしないと駄目だろう?そんなこともアーチャーのエミヤから言われてないのか。
…習う必要はないってのは理解するが、もう少し自分の命を大切にしろ。ましてやレイシフトで味方は私だけなんだから、マシュがいる前提の動きはやめてくれよ。味方がいないのにいる前提の動きをするのは危険だ」
『ご、ごめん…』
「いや、私だって熱くなってる自覚もある。なんせマスターにものを教える機会なんてめったになかったからな。まったく、お兄ちゃんとかには頼ってるのにさ…」
『お兄ちゃん?』
「あ、そうそう。エミヤのアーチャーの方…に、確か拾われたのが私。その時にもらった戸籍からエミヤってなって…なんやかんやあって今みたいに現界した、ってことさ。ま、複数ある内の最初の名前、ってことだな」
『そ、そうなんだ…』
「ちょっとややこしい話だったかね。まあ知らなくても無理はない。だからこんな日本っぽい名前だけどゲームとかも知らん。他の世界線の記憶ってので軽く覚えているけどな。そこらへんも私は特殊なんだよな…」
『他の世界線?』
「あ、そうか。私は生前の記憶っていうのをオーディンに全部教えてもらったんだよ。そん時に他の世界線で自分がどうなったか、ってのを理解したからちょっと虚しかったな。お父さんがいて、お母さんが迎えに来てくれて…そんな悲しそうな顔しないでくれよ。そうじゃない世界線を選んだのは他でもないこの私なんだから。だから別に私どうしで戦闘してもなんら支障はない訳さ…おっと、敵さ。マスター、指示を」
「よかったよかった。マスターは生身だからねー」
『話し方、変わってない…?』
「ううん、変わってないよ?そんなことよりマスターは、危機感持った方がいいからね?お父さんがベチョベチョの狩った時も言ってたけど、強い力と意志は必ずしも合うとは限らないからね。特にマスターみたいにチートみたいな力をいきなり手に入れた人は溺れてそのまま…ってのがあるからね。よくあるラノベみたいな鈍感系主人公にはならないこと!」
『は、はい!』
「うん、よろしい。それで今気づいたけど、そういえば一応私レイシフトできるんだよね…」
『てことは…』
「うん、
『うん!』
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52とv3、救われないとしたら?
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