インフィニット・ストラトスinアイアン…マン? 作:高橋ヒナタ
概ねあらすじ通りの作品となります。
筆者がIS×アイアンマンの作品…
中でも特にとある2作品を愛読しているので
そちらと雰囲気が似通ってしまうかもしれませんが
極力オリジナル性を出していくので
良ければ読んでいってください。
現時点で10話まで執筆が完了していますので
まずはそれらを投稿していきます。
第1話
「お父さん…!」
「おじいちゃん!がんばって!」
「教授…」
私は漁火ヒカル。趣味を追い続けたしがない科学者だ。
宇宙の果て、ブラックホールの先──生きている人間には
決して解けない謎に挑み続けてかれこれ60年以上になる。
結局その答えにはたどり着けなかったが
蓄えてきた知識のおかげで良い職にも就けたし
既に先立たれてしまったが素敵な奥さんにも出会えた。
沢山の子宝にも恵まれ、よき研究仲間も大勢いた。
だが、私はもうここまでのようだ。
迎えがすぐそこまで来ているのが分かる。
「…とても楽しい人生を送れたよ…ありがとう」
「駄目よお父さん!お父さんの夢はまだ…っ!」
私の趣味に一番理解を示してくれた娘が
行かないでと涙を流してくれる。
とても嬉しい事だ。けれど、寿命には逆らえない。
「私は…解けなかった謎を1つ、解きに行くだけだ…。
いつかまた…どこかで会えるさ…きっと、な」
「うぅ…おとうさん…っ!」
最後に私が解く謎は、死後の世界の有無だ。
まだ…やり残した事は沢山あったが───
「ご臨終です………」
「おとうさぁぁぁん!うぁぁぁっ!!」
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「………!………!」
「………!………!」
何だかとても幸せな夢を見ていた気がする。
誰かの声が聞こえてきた。
「………は大…夫な……すか!」
「…く泣か……なんて!」
そうか。ここが死後の世界か。
私は無いと思っていたのだがな。違ったらしい。
けどすごく動きにくい。声を出そうにも呂律が回らない。
確かにさっきまでヨボヨボのおじいちゃんだった訳だから
入れ歯が無いと上手く喋る事が出来ないわな。
私は研究に夢中で歯は大切にして来なかったから…。
「あうぅ〜…」
あぁ。天使さまでも地獄の獄卒さまでもいいから
私の言葉を翻訳して聞き取ってくれんか。
喋りにくくてありゃしない。
手足も何だか人形の中に入れられてしまったかのように
短くて動かしにくいんだ。手話も出来ん。
「………ちゃん、分か……お母…んよ」
(…お母…さん?…はて?私の母は──)
やっと眩しさに慣れてきて目を開くことが出来た。
耳も言葉を聞き取ることが出来るようになってくる。
私の視界に映る女性は…見たことがない。
少なくとも私の母の髪色はこんな青緑色ではなかった。
声も………母が死んでからもう十数年も経っているので
かつて母がどんな声をしていたかは朧気だが
少なくともこんな若々しい声では無い。
もしやとは思うが──
「うぅ〜あぅあ〜?」
手のひらも小さい。それこそ、赤子のように。
(そんな…馬鹿な…!)
私は、2度目の生を受けたのだった。
精神年齢80歳過ぎで女性──母親の母乳を啜るという
なんとも言えない体験をさせられながらも
私は何とか情報収集を繰り返した。
まず衝撃的な事実として、"ついていなかった"。
確かに私は若い頃は女の子になってみたくて
あれこれとやっていたものだが、まさか本当に
女の子に生まれ変わってしまうとは。
「ヒナタちゃ〜ん♪お姉ちゃんだぞ〜♪」
「こらこらヒカルノ、驚かさない」
そして名前だが、私は「
何だか姉の名前に親近感を覚えるな。
前世の名が漁火ヒカルだったせいだろうか。
(待った、篝火ヒカルノ…聞いた記憶がある)
そんな事より、だ。見た目はともかくとして
姉の名前をどこかで聞いた気がするのだ。
数日前に産まれたばかりな赤ちゃんの私ではなく
趣味全開爺さんだった私に思い当たる節があった。
確かあれはそう、ラノベだったか小説だったか…
どこかの企業でモノづくりをしていたハズ。
(モノづくり…か)
仮にその篝火ヒカルノと目の前の篝火ヒカルノが
同一人物なのだとしたら、やってみたいことがある。
というより作ってみたいものがある、だろうか。
こんな赤子の私がアレを作り上げるまでに
果たして何年掛かるかは分からないが
前世から合わせて50年近く個人的研究を続けているのだ。
この2週目の人生で意地でも完成させたい。
「ねぇ、千冬ちゃん達にも見せてきていい?」
「ええ見せていらっしゃい。束ちゃんは興味無いって
言うと思うけれどね」
「そうなんだよねー仲良くなりたいのになー」
待った。千冬に束と言ったか。
(インフィニット・ストラトスかぁ…………)
出来ればマーベル・シネマティック・ユニバースが──
あいやあの世界はいいや。何だか行ったら行ったで
私の性格的にトニーとキャプテンの仲裁役にされそう。
それにサノス相手に戦える気はしないしな。
でもインフィニット・ストラトスもそれはそれで…。
まぁ転生してしまった以上やるしかないのだが。
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次女が産まれて以降、篝火家には日々驚きが満ちていた。
「それ…何読んでるの…?」
「うあうあ〜」
長女のヒカルノも大概天才気質だったが
彼女は別格という他無かった。
なんと産まれて1週間を過ぎた頃には新聞に興味を示し
生後1ヶ月を過ぎれば言葉をほぼ理解するようになった。
まだ言葉を話す所まではいかないようだが
よく父が書斎から持ってきた本をジッと眺めている。
「よ〜しお姉ちゃんが本を買ってきてあげよう!」
「ありがと〜♪」
妹の目覚しい成長ぶりに触発されたからか
ヒカルノもまたぐんぐんと成長していき
ヒナタが1歳になる頃にはヒカルノがお小遣いを使って
あれこれ本を買ってきて一緒に読むようになった。
「お?なんか面白そうな絵を描いてるね?」
「ふふふ…完成したらお父さんにも見せてあげる!」
「みせてあげる!」
それと同時に、2人はよく絵を描くようになった。
特に赤と黄色のクレヨンを多用しているらしい。
たまたま父がその絵を覗き込んだことがあったが
それもまた1歳児が描くようなものでは無かった。
力が上手く入れられないのか線自体はぐにゃぐにゃだが
よく見なくても技術者である父にはすぐ理解出来た
これは何かの「設計図」だ、と。
そういう書き方がされていたのだ。
そしてヒナタが3歳になった頃。
ヒカルノが友人を2人家へ連れてきた。
「ここがお前の家か」
「ほら上がって上がって!たばちゃんもホラ!」
「……………」
「何だ、上がらないのか?お前が来たいと──」
「私はちーちゃんに連れてこられただけ!」
クラスメイトだという
「どうもはじめまして、かがりびひなたといいます」
「ヒカルノの友人の織斑千冬だ。よろしく」
まずは千冬がヒナタと握手を交わす。
織斑千冬は綺麗な黒髪にキリッとした目付きをした
とても礼儀正しい11歳にしては少し大人びた少女。
曰くヒカルノ達のクラスの学級委員とのことで
自称変わり者の自分とも分け隔てなく接してくれた事から
友人関係になったのだと言う。
「落ち着いているんだな」
「いいえ、すごくきんちょうしてますよ」
「そうか?そうは見えんぞ」
千冬との挨拶を終えたヒナタは、壁にもたれかかっていた
もう1人の少女の方へと歩み寄る。
「しのののたばねさん、よろしくおねがいしますね」
「…………………」
ここへ来てからずっと不機嫌な表情をしていた
織斑千冬の友人だという少女篠ノ之束は
ヒナタに挨拶されると、その表情をスっと真顔に戻し
頭のてっぺんから足のつま先まで穴が空きそうなほど
ジッと眺めていく。
「おい束…相手は3歳だぞ?」
「ちーちゃん、少し静かにしてて」
まるで何かを見定めるような鋭く冷たい視線。
少なくともこんな視線、3歳児に向けるものでは無い。
「……………ふ〜ん…」
数分間に渡ってジッと目の前の幼すぎる少女を眺めた束は
千冬やヒカルノに背を向けるような位置へ移動してから
その表情を笑みに変え──
「…悪くないじゃん」
友人2人が腰を抜かすような評価を下したのだった。
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(はぁぁぁ〜〜〜…緊張した…)
正直に言っていいか。超怖かった。
あんなの3歳児に向けちゃダメでしょう束さん。
これ程緊張したのは、研究仲間との飲み会に夢中になって
結婚記念日パーティをすっぽかして朝帰りした時の
私の妻と殆ど変わらない怖さだった。
あの時はまず必死で謝り倒して、貴女が許してくれるまで
何がなんでも貴女最優先で動きますと宣言して
実際にそれを実行し、翌年に私の持てる全てをつぎ込んだ
結婚記念日パーティを開いてあげてやっと許して貰えたが
それに匹敵するとはどういうことだ。
(彼女の事を知ってるからというのもあるんだろうな)
ただ、それでも彼女に認識してもらえたというのは
とてつもなく大きな収穫だろう。
彼女はいずれISを作って宇宙を目指すはず。
そんな時に私もプロジェクトに加えて貰える確率が
グンと高まった事でもあるのだから。
「ひなちゃんは宇宙って興味あるかい?」
「はい。とても」
「へぇ〜…キミならどこを目指す?」
「『
そのさきを、いつかみてみたいですね」
「やっぱりキミ、面白いね」
「たばねさんにそういってもらえるとうれしいです」
その後も私は開いた口が塞がらない姉と千冬さんを横目に
束さんとあれこれ話を続けた。
しばらくして再起動した千冬さんが「蜻蛉切が降るぞ」と
一瞬怯えたような表情を見せたが、私にはどうでもいい。
槍など降らんよ。私が信じるのは己が見たものだけだ。
「たばねさんはパワードスーツにきょうみありますか?」
「ある…というよりは必要になる、かな。
ひなちゃん何か面白いものを考えてたりするの?」
「はい。うちゅうへいくのにひつようかはわかりませんが
おもしろいものだとはおもいますよ」
私は父には秘密にしている絵──というよりは設計図を
勉強机の引き出しから取り出して束さんへ見せる。
これは私が何がなんでも作りたい「アレ」の設計図。
「…『アイアンマン』作るの?…面白そうだね」
そう、私が作りたいのはアイアンレディでも
アイアンウーマンでもなく「アイアンマン」だ。
とりあえずプロローグ的な回なので短め。
アイアンマン登場はまだしばらく先になります。
現在執筆中の作品とのネタ被りを防ぐため
長くてもGX版8巻で一旦の完結とする予定。
…なんで筆者の名前を主人公に使ったか、だって?
誰だって物語の主人公になりたいだろう?!
実際のところは名前変えずに書き進めちゃったから。
本作に2期(GX版8巻以降のオリジナルストーリー)は要る?
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要る(時間を掛けてでも書いてくれ!)
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要らない(8巻で綺麗に終わらせてくれ)