インフィニット・ストラトスinアイアン…マン? 作:高橋ヒナタ
おはようございます。第7話、投稿です。
やっとアイアンマンが本格的に動くよ!!
「そうですか…1年間ドイツへ。」
「あぁ。一夏を頼むぞ」
亡国機業による織斑一夏誘拐事件は、ほぼ私の知る通りに
終わってくれていたらしい。
決勝戦の直前に誘拐の知らせを受けた千冬さんは
誘拐犯からの要求を聞くとすぐ決勝戦を棄権し
真っ先に犯人が潜伏している場所へ急行
一夏を傷一つ無い状態で救出したとのこと。
「お前はこれを危惧していたのだな」
「黙っていてすみません…けど、千冬さんの連覇を
嫌がる人は必ずいるだろうと思ったので」
「いい。こうして一夏もお前も無事に済んだんだ」
「そう言って貰えると有り難いです」
そして、救出時にドイツ軍に借りを作ってしまったため
IS軍特殊部隊の教官として今から1年間ドイツへ滞在する
という形で手を打ったそうだ。
(──ラウラ…立ち直ってくるんだぞ)
これで、あの眼帯少女も若干いびつにではあるが
大きく成長して本編へ参入してくれることだろう。
あとの成長は一夏君に任せる形になるが…。
(これで仕込みは終わったし、スーツ制作に打ち込めるね)
この後起こるイベントと言えば鈴音ちゃん帰国だが
あれは確か両親の都合だったと思うので
私が手を出しても大きくは変わらないだろう。
「では…私はこれで」
「うむ、元気でな。一夏も」
「…おう」
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「アップからワイドで撮って。日付も入れて。
mk.3──自動着脱型スーツのテストを始めるよ」
『撮影開始』
そうして幕を閉じた第2回モンドグロッソから1年が経ち
13歳になった頃には、新たなスーツが完成した。
私の目の前に佇んでいるのは、mk.2の銀色から
ガラリと変わったホットロッド風の赤と金のスーツ。
それも、背中側がガバッと大きく開いた状態の。
「では………行きます」
スッと右足を前へ踏み出し、スーツの中へ入れると
私の体に合わせるように綺麗に装甲が装着されていく。
カチャカチャッ
キュイィィッ
各所でパーツが噛み合わさる音を立てながら
私の右足を膝下まで包み込む。
「………!」
原作であれば本来mk.7以降に採用されている機能
自動着脱機能だが、私にはトニーというお手本があるので
ナンバーをすっ飛ばしてこの機能を搭載させることは
それ程難しいものでは無かった。
一応は原作通りにmk.1でアイデアを大まかな形にし
mk.2で飛行機能を、mk.3で各種武装を──と
段階を踏むのも悪くは無いかなと考えたものだが
スーツ1着当たりの値段を考えて取りやめた。
効率化されたこれもかなりぶっ飛んだ額してるのでね。
前世の知識をフル活用して株で稼いでいるとはいえ
未成年の私にとってはとてつもない巨額であることに
変わりは無いのだから。
「さぁ後は一息に行くよ」
右足がスーツへ収まったら後は左足も前へ踏み出して
全身を一気にスーツの中へと放り込むだけだ。
ウィーーーン
ガシュッ!
「おぉ………おぉ!………おおぉっ!!」
どこもアーマーの隙間に挟まったりはしていない。
「…ディスプレイ起動」
『──起動』
「操作プログラムをインポート」
『了解』
フェイスマスク越しにも関わらずクリアな視界に
ハイテク感を醸し出す青白いHUDが展開される。
ジュピターが操作プログラムをインポートすれば
アーマーが持つ各種機能がアクティブになる。
手を握ったり開いたり。腕を曲げたり伸ばしたり。
肩を上げ下げしてみたり。首を振って左右を見たり。
私の動きに合わせてアーマーが駆動音と共に動く。
mk.2でもやった事だし見た事だが、何度体感しても
やはりアイアンマンスーツというのは素晴らしいものだ。
「リパルサー・レイ起動」
『武装システムオンライン』
そして、mk.2とは決定的に異なる点がひとつ。
自宅のアークリアクターを更にアップデートしたことで
リパルサーが撃てるようになったのだ。
「照準システムは?」
『起動しました』
「よぉし」
私は部屋のテーブルに空の日本酒のビンを3本置く。
別に私が飲んだやつじゃないよ。父さんに声をかけて
譲って貰った飲み終わった日本酒のビンだ。
キュイィィィ…ッ
「ッ!!」
バシュウッ!!!
強力な衝撃波の一種であるリパルサーが発射される。
バリィンッ!!!
輝く光線はビンを綺麗に無数のガラス片へと変えた。
「はッ!」
バシュウッ!!!
バリィンッ!!!
くるりと振り向いてすぐさまロックオン。2発目。
「ふッ!」
バシュウッ!!!
バリィンッ!!!
更にもう一度振り返りロックオンして3発目。
「ふっ…決まったね!」
リパルサーレイで3本のビンを綺麗に砕いてやった。
もうたまらないよね。リパルサーだよ、リパルサー。
ユニビームはリアクター直結型武装だから
小型リアクターが完成しないと撃てないけど、それでも。
アイアンマンの特徴とも言える武器が一つ完成したのだ。
これほど嬉しいことは無いよ。
『楽しく拝見させて頂きました。…ところで
ガラス片の片付けはどうなさるおつもりですか?』
「アッ……………やるしかないかぁ」
これほど面倒くさいものは無いよ。
トニーも部屋でリパルサーをぶっぱなした後
砕いたガラス窓の破片片付けたのかな?
あ、でもなんかペッパーとかダミーに任せてそう。
更に研究を続けること約2年。
私は、やっとアレを完成させることに成功したんだ。
『パラジウム触媒を投入。反応開始』
「…よし、続けて」
『………核融合反応を確認しました』
「出力は…?」
『6GJ…12GJ…パワードスーツの安定運用ラインに
無事到達しました』
「やっと…やっと出来たんだね…?」
『おめでとうございます。アークリアクターの完成です』
「うわぁぁぁっ束さん私やったよぉぉぉっ!!!」
アイアンマンスーツを動かすに足る出力を誇る
超小型常温核融合炉──「アーク・リアクター」を。
『束様からお電話です』
「繋いでっ!」
『ひなちゃん見てたよ〜!やったねぇ!!』
「14年も掛かっちゃったけど…褒めてくれますか?!」
『もちろんだよ!さすが私が見込んだだけはあるね!』
「うわぁぁぁん今日は人生最高の日だぁぁっ!!」
感動の涙で前が全然見えないけど、リアクターが出来たら
絶対にやってみたいことがあるからそれをやりに行こう。
それのためにmk.2にリパルサーを追加しておいたし
敢えて"氷結"の対策はしていない。そう、していない。
『本当によろしいのですか?』
「勿論。手動フラップで充分間に合う」
リアクター完成から数日後、重要人物保護プログラムで
すっかり静かになってしまった篠ノ之神社にやって来た。
「本物を見るのは初めてだけど…凄いねぇ」
私の初飛行を見守ってくれるのは、束さんだ。
世界中で指名手配されているにも関わらず
その監視をしれっとすり抜けてやって来てくれた。
「じゃ、行きます」
「行ってらっしゃ〜い♪」
「J.U.P.I.T.E.R.。ミュージックスタート」
『了解。『Driving With The Top Down』を再生』
さぁカウントダウンだ。
「3、2、1!」
脚部のリパルサーに火が灯り───
「うぅ〜〜〜〜〜イエェーーーッッッ!!!」
私は夜空へと飛び立った。
ゴォォォーーーーーッ!
「はっ…ははっ…夢みたいだ!」
自らの技術で作ったもので空を飛んでいるんだ。
トニーと同じように空を飛んでいるんだよ。
これを夢みたいだと言わずしてなんと言う!
「どこまで行けるか見てやろう!最高高度の記録は?!」
『
「記録は破るためにあるッ!!」
当然こうして夜空へ飛び立ったなら向かう先は
どこまでも高く、行ける所までだろう!
私はリパルサーを最高出力まで引き上げ
もっと高く、もっと高くと飛んで行った。
そして───
『パワードスーツ、氷結の可能性があります!』
「うわぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!」
トニーの軌跡をなぞるように、墜落した。
「フラップを…出すッ!!」
ガチャッ!バキンッ!!
腰に装備したフラップの強制解放レバーを回せば
張り付いた氷が剥がれ、再びリパルサーが起動する。
地表が猛スピードで迫ってくるが、これなら行ける!
ギュインッ!!!
「うぁーーーっはははーっ!!!」
市街地の上空を掠めるように再び空中へ。
もう楽しくて楽しくて仕方ない。
けど、あんまりやりすぎると"
来てしまうので、そろそろ降りるとしよう。
キィィィ………ン
「おかえり。楽しそうだったね」
「あはは…ただいま。パワーオフ」
ズボッ!!
「うっ?!」
「…こんな所まで再現する気は無かったんだがな」
「ふふっ…かわいいひなちゃん♪」
…パワーを切った瞬間地面に埋まって抜けなくなった。
着地地点の地面が意外と柔らかかったのもそうだが
mk.2がめちゃくちゃ重量あるのをすっかり忘れていたよ。
まさか着地に失敗する所までトニーの真似をする羽目に
なってしまうとはね。
え?アークリアクターを胸に?嫌だよ流石に。
ヴィブラニウムなんてどこにあんねん。
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で、小型アークリアクター完成以外にも驚く事があった。
そう、一夏君にIS適性がある事が判明したんだ。
女性にしか動かせなかったところへ突然現れた彼の存在は
IS業界を大きく震撼させる。
「で、一夏君はIS学園へ?」
『あぁ。まさか
分かるよ千冬さん。確かに名前は似ているとは思うし
その2つの学校の受験が同じ施設で行われていたとはいえ
受験生が女の子しか居ないIS学園の受験会場へ
何をどうやったら紛れ込んでISまで動かすんだろうね。
あまりにも特殊すぎるケースだった事もあって
一夏君は特例的に女子校であるIS学園へ入学させられ
そして彼の専用機を倉持で作る事も決まった。
『まぁお前が学園に来るのなら心配はないだろう。
すまないが色々と助けてやってくれ』
「えっ?私IS学園は受けてませんよ?」
『受験生リストにお前の名前が入っていたが…
何か聞いてないのか?』
「……えぇ?…お姉ちゃんの呼び出しがそれかなぁ」
そしてそう、何故か私もIS学園へ入学する事になった。
高校はマサチューセッツ工科大学へ進学するために
色々と考えて進学先選んでたんだけどなぁ…。
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「やぁやぁ久しぶりだねヒナタちゃん」
「………姉さん…なに?その格好」
「ちょっと社員用のジムで泳いでてね」
私がIS学園へ強制入学させられる謎を解くべく
姉からの呼び出しに応えて倉持へ出向いてみたら
なぜか競泳水着に白衣という意味のわからない格好で
出迎えてくれやがった。
確かいましたよね、ハイレグ競泳水着×白衣とかいう
ありえない格好でアニメに出てきた博士が2人ほど。
で、今姉が着ている水着もかなりのハイレグ。
「さすが私の妹だねぇ〜」
モミモミモミモミ…
「ひゃんっ?!ちょっ…やめて…ください!」
手つきがいやらしいぞこの姉ェ…。
確かにここ1~2年でバストサイズもぐんぐん成長して
シャルロット以上セシリア未満といったくらいには
素敵なモノになったけど、だからといって
好き勝手にモミモミするのは辞めてください。
「ヒカルノ所長………その方が…?」
「あ………あーうん、そう。妹の」
「私にお話ですか?早く始めてしまいましょう」
「うわーんヒナタちゃんが冷たいよー」
とりあえず面倒くさい姉は放っておいて
倉持技研の事情を聞くことにしよう。
「織斑一夏君の専用機をうちで製造する事になったのは
ヒナタさんは知っていますよね?」
「はい。でもそれだと──」
「えぇ…
これは原作にもあった流れだ。
世界唯一の男性操縦者のデータが採れるというのは
凄まじく絶大な利益を産む可能性があるので
それを逃したくないという気持ちは分かるが
既に受注していた依頼をすっぽかしてしまうのは
良くない対応だと私も思う。
「…で、肝心なのはここからなんですが
打鉄弐式の製造が、本来の担当だった第一研究所から
ここ第二研究所の方へ回される事になったんです」
「なるほど。そこの所長の妹が丁度15歳だから
学園へ放り込んでメンテさせよう、って?」
「そんなところですね」
「元々第二研究所が受けてた業務は?」
「ほとんどがキャンセルです」
「…これって倉持上層部の判断?」
「いいえ、日本政府です」
「…スゥ〜………はぁあ゙ぁ〜~〜政治屋どもめぇ…」
要するに「今後を見越して一夏君の機体は作りたい!
でも打鉄弐式も諦めたくない!せや、所長の妹が15歳だし
政府の権限で学園へ放り込んでメカニックさせたろ!」
ということらしい。
まあつまりだ。私はIS学園へ行かなくちゃならん。
そういうことだ。
初飛行は銀色のスーツでしたいよね、って事で
Mk.3も完成しましたが初飛行はmk.2で。
IS世界での最高高度記録がいくつなのかは
分からないので、記録はSR-71のままで。
とりあえず今回も8話をセットで投稿するよ。
え?白衣×水着の博士が誰か知りたいって?
「ウチキド博士」と「赤木リツコ」で検索検索ゥ!
特に前者は…色々な意味で"スゴイ"ですよ。
本作に2期(GX版8巻以降のオリジナルストーリー)は要る?
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要る(時間を掛けてでも書いてくれ!)
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要らない(8巻で綺麗に終わらせてくれ)