IS~ある少年の過去と記憶   作:1056隊風見鶏少尉

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大変お待たせいたしました。
やっと書けました、色々あって遅れてしまい、申し訳ございませんでした。

この話にはミリタリー要素を盛り込んであります。なるべく分かりやすいようにしたつもりですが分からなかったらすいません。
何でだよって思うかもしれませんがあっています。

それでは、どうぞ。


二十一話 『ラビットハンティング・side凛』

 

 

 

 

――とあるフランスのホテルでの一室。

 

「――で、この面子が集まったと?」

 

そこには俺、社長の他に複数の人がいた。

 

「この面子が集まるなんて久しぶりだな」

 

「全くだな」

 

前に入学の際に荷物を届けてくれたトムとジョンもいる。

 

「そうね、PMCの時以来じゃないかしら?」

 

「ふふっ、『Red Eye's Eagle』の再結成ね」

 

女性のサラとエリスが口々に感想を言う。

 

前部隊『Red Eye's Eagle』全員が揃ったのだった。

「さて、全員が集まったのはいうまでもなく任務だ。今回はデュノア社の社長および夫人の確保だ」

 

社長が皆に説明する。

 

「社員はどうするんですか?」

 

トムが質問する。

 

「危害は加えるな。私たちの目的はあくまで社長、夫人両名だけだ」

 

「危害を加えてくる奴がいたら?」

 

今度はサラが聞く。

 

「出来るだけ殺すな、テーザーを使え。ただ相手がその気なら許可する」

 

「Roger(了解)」

 

「さあ、取りかかるぞ、準備しろ」

 

その言葉を合図に一斉に装備を取り付けにかかる俺たち。

 

全員闇に紛れやすいように、しかし怪しまれないように自然な感じの色を基調とした服を着ている。

 

「ほらよ、Japan(日本)にいたお前にクリスマスプレゼントだ」

 

ジョンが大きめのボストンバックを滑らせてくる。ジッパーを下ろすと中には一通りの『仕事道具が入っていた』

 

「サンキュ、クリスマスにしちゃ、早すぎだがな」

 

荷物を確認し全員でホテルを出る。そして車でデュノア社の見える位置まで移動する。

 

「ここか――」

 

夜のなので当然明かりがビルを照らしている。見たところ普通の高層ビルとIS用の施設があるだけで普通だ――

 

「見てみろ、警備員(ガードマン)がいるぜ」

 

と思ったが普通では無いようだ。

何故かというとその二人の警備員(ガードマン)は手にサブマシンガン(MP5)を持ち、周囲を警戒していたからである。

 

「あっちにもいるな」

 

IS用の施設の前にもいるらしい。

これは面倒だな。

 

「――雇ったか」

 

「間違いなくそうね」

 

しばらく見ていた社長がおもむろに口を開く。

 

「少々計画を変更しよう」

 

そう言って車を少し離れた所に停める。

 

「計画を変更って、どうするんだよ?」

 

聞いてみると社長は話始めた。

 

「トムとサラは近いビルの屋上に行って車に積んである者を使え。ジョンとエリスはISの施設を制圧しろ。私と凛で正面から入る」

 

「「「「「Roger」」」」」

 

五人の声が重なり、作戦に移る。

 

 

 

俺と社長はまだ装備を着けていない、真正面から入るのだから着けていると怪しまれるので外した。しかし無線機とナイフ、テーザーだけは隠し持っている。

 

『こちらレイ1-2、屋上に到達した。しかしよくこんなの積んでましたね』

 

トムとサラのチームから連絡が入る。二人のコールサインは『レイ1』。トムが1-2、サラが1-1

 

『道具は一通り持っているからな』

 

『っと、こちらレイ1-1、屋上に到達したわ』

 

『了解だレイ1。こちらは歩哨(ほしょう)を眠らせてから潜入(はい)る。それまで待機しろ、カズ2-1アウト』

 

社長がレイ1と通信を切り、移動を開始する。

ちなみに俺とキーファー社長のコールサインは『カズ2』。社長が2-1、俺が2-2

 

『こちらアール3-1、位置についた。指示を』

 

『了解だアール3-1、合わせろ』

 

普通に歩きながら二人いる歩哨に近付く俺とキーファー社長、少し警戒しているのがみてとれる。

 

「何者だ」

 

「いや~、道に迷ってしまいまして。何分、フランスに来たのは初めてだったもので」

 

よろしかったら教えてくれませんか? と教えを乞う社長。

 

「……父さん、眠いよ」

 

甚(はなは)だ不本意だがしょうがない。ここは演技に合わせるしかない。

 

「おお、少し待ってくれなリン」

 

「…………何でもない、只の道に迷った旅行者だ」

 

警戒を少し緩め、仲間内に連絡を入れてこちらに話しかけてくる。

 

「でどこに行きたいんだ?」

 

「そうですな、もう夜なのでどこか近いホテルはありますか? 場所を書いて教えてくれるとありがたいんですが……」

 

申し訳なさそうに紙とペンを警備員(ガードマン)に差し出すとしょうがないといった様子で手に取り書き始めた。

俺は目をこすったり、欠伸をしたりいかにも眠そうにしている。あとは社長の指示を待つだけだ。

 

「しかし、えらく物騒ですな。ここら辺は治安が良いと聞きましたが?」

 

「ああ、何だか知らないがデュノア社(ここ)の社長を殺そうとしてるイカレ野郎がいるってんで警備員(俺達)が雇われたんだ。ま、イカレ野郎には変わりねぇが仕事が入ったのは嬉しいことだ」

 

気に入らねえツラした雇い主だったがな、と書きながら呟く。

一人は手持ちぶさたなのか銃を確認したりグリップを握り直したりしている。

「アンタら見たところそんな風には見えねぇが親子か?」

 

「えぇ、少々変わった事情でして」

 

気まずそうに後頭部を掻く。俺はその手に注目する。

 

「そうか、ま、親子なら観光を楽しみな。せっかくの旅行だ。ほらよ、出来たぜ」

 

書き終えたようで目線を上げ、紙とペンを社長に渡すように差し出す。

その時、後頭部にまわしていた指が動く。親指を下にし他の指を握り上下に動かす――サインだ。

 

「ありがとうございます――では良い夢を」

 

社長は受け取った腕とは反対の腕で隠し持っていたテーザー銃を相手に向けて撃つ。

俺もほぼ同じタイミングでテーザー銃を取り出し相手が反応する前に撃つ。

 

「ッッッ!!」

 

テーザー銃はワイヤーを伴った電極を発射し、電極が相手の体に吸着した後にワイヤーを通して電撃を加える電極発射型のスタンガンだ、なので無闇に人を殺さずに制圧できることからアメリカなど、外国の警察の多くが使用している。

俺達が使用しているM26モデルテーザー銃は、2本の針が約6m先まで到達することができ、到達した電極の針は、約5cmまでの衣服を突き抜けて体内に電流を流す事ができる。このモデルのテーザー銃は約5万Vの電圧を使用し、26wの出力を持っている。

 

二人の警備員(ガードマン)はすぐに痺れて倒れる。

すぐさま俺と社長は二人を担ぎ、人目につかない所まで持ってきて身動きが取れないように縛り、口を塞ぐ。

テーザー銃は効果が瞬時に表れるが、攻撃を受けた人は数分で完全に回復してしまうのだ。

なのでこうして縛り動けなくする。睡眠薬も持ってきてはいるが数が少ないので節約したい。

 

『こちらカズ2-1、制圧完了。アール3そちらの状況は?』

 

社長がコールサイン、『アール3』――ジョンとエリスに聞く。ちなみにジョンが3-1エリスが3-2

 

『こちらも制圧完了だカズ2-2。それにしても、フフッ、父さんはねぇだろ。フハハハッ!』

 

無線越しにジョンとエリスとトムとサラの笑い声が聞こえてくる。

 

『アール3、こちらカズ2-2。父さんのむ・す・こだ。合流したら覚えとけよ。レイ1、てめぇらもだ、何笑ってんだ』

 

『クフフッ……ん゛ん゛ん゛っ、すまんすまん。ついもらい笑いがな』

 

『まあ、良いじゃない、似合ってるわよ。フフッ』

 

『カズ2-2ッ! 俺を笑い殺す気かっ、フフッ、クフフッ……』

 

…………よーし、決めた決めたわ。合流したら一発殴るだけにしてやろうと思ったが気が変わった。テーザー食らわしてやる。

 

『和気藹々(わきあいあい)なのは構わんが早くするぞ、数分ロスしている。レイ1、アール3、各自の判断で行動しろ、連絡も任せる。行動開始、カズ2-1アウト』

 

『了解よカズ2-1、さ、さっさと合流しにいくわよレイ1-1アウト』

 

『分かった、レイ1-2アウト』

 

『了解だ。アール3-2、間違って社員まで撃つなよ?』

 

『はっ、弾撃ちすぎる早漏野郎が何言ってんだか』

『ヤりすぎるビッチよりはマシだろうよ』

 

『あ?』

 

『は?』

 

『アール3-1、3-2、お前らの痴話喧嘩を止めるために俺がいるわけじゃねえんだよ、やるんだったら帰ってからしこたまやれ、カズ2-2アウト』

 

アイツら、仲が良いんだか悪いんだか……

 

『だれが夫婦だカズ2-2!』

 

『私はすでに既婚者よ!』

 

ちなみにカズ2-2は聞こえていたがこの会話を無視した。だが余りにもうるさかったので口を出したり無線を切ったりしたのはまったくの余談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

凛達がフランスにいく数日前――

 

 

 

「何? 欠席にさせてくださいだと?」

 

俺、星野凛はただいま職員室にて織斑千冬先生と話していた。幸いにも人は殆どいない。

 

「はい、少々会社の方で仕事が入りまして、会長には話をしたんですが担任である織斑先生にも許可をいただきたくて」

 

 

 

 

「会社…………PMCの方か」

「えぇ、まあ……そんな所です。それで織斑先生に折り入って頼みたいことが――」

 

「あれ? 星野君じゃない」

 

 

どこかで聞き覚えのある声に振り返ると案の定、そこには更識楯無がいた。

 

「どうも、楯無さん。あ携帯ありがとうございました」

 

忘れていた携帯を返す。

「それで頼みたいことなんですが、一夏とデュノアの両名の身辺警護(しんぺんけいご)を頼みたいんです」

 

織斑先生に向き直り、そう告げると僅かに顔をしかめる。

 

「何故だ。一夏とデュノアがどうしたというのだ」

 

「それについては私から話します」

 

楯無がおおまかに説明をしてくれた。

 

デュノアのこと、一夏に任せたこと、そして警戒レベルを上げて欲しいといったことを。

 

「なるほどな…………大体は理解した。ならば私は担任として二人を守るだけだ」

 

楯無を見て告げる。

 

「楯無、詳しく話を聞かせろ、場合によるが警戒レベルを上げるのは職員全員の承諾と理事長の許可がいる」

 

そういって二人は話始めたので俺はまだやることがあるので職員室を去ろうとすると声をかけられた。

 

「星野」

 

「ん、何ですか織斑先生?」

 

「何があるかは聞かん、だがお前はここの生徒だ。それを忘れるなよ」

 

「分かりました」

 

 

先生なりの気遣いだろうか? 何にしてもそのつもりははなから無いから安心してほしい。

そうして職員室をでた俺は自室に向かった……んだが、前に誰かいた。

よく見ると更識簪と布仏本音だった。

 

「あれ~、何で開いてないんだろー?」

 

「本音? 開いてないんだったら寝てるか、いないんじゃ……というかここ、星野君の部屋で私達の部屋じゃないのよ?」

 

もっともなことを言う簪だが、のほほんさんは聞いていないようでがちゃがちゃとドアノブを動かしていた。

 

「どうしたんだ簪さんにのほほんさん?」

 

「ひゃっ!」

 

「わひゃあっ!!」

 

……普通に声をかけたのにすごく驚かれた件について。

 

「星野君じゃない、びっくりした」

 

「どうしたんだ二人とも? 俺の部屋に用か?」

 

「私じゃなくて本音があるみたい」

 

「のほほんさんが?」

 

簪に聞くとこくりと頷いたのでのほほんさんの方を見る。

 

「立ち話もなんだしおへやにはいろ~!」

 

「いや、俺は別に構わないんだが……」

 

「ごーごー!」

 

といってまたがちゃがちゃとドアノブを弄るので仕方がなく鍵を使って開け、二人を中に招いた。

 

「はいこれ」

 

とりあえず日本の作法? に従って何か飲み物を用意する。

早く用意できたのはコーヒーだった。

もちろん砂糖ミルクはお好みで入れられるように用意した。

 

「あ、ありがとう。なんかごめんね、私までごちそうになって……」

 

俺は気にしてない、と言う。

 

「おー! ありがとうーほっし~!」

 

「それで、話って何だのほほんさん」

 

砂糖とミルクをガンガンいれた物を飲んでいるのほほんさんに聞く。するとのほほんさんはこちらに顔を向けいつものペースで話始めた。

 

「特に無いよ~?」

 

――……は?

 

「……すまないのほほんさん、もう一回言ってくれないか?」

 

聞き間違いだろう、口をぽかんと空けている簪は見間違いだと信じたい。

 

「だーかーらー、特に用はないよ~」

 

……マジか、じゃあ何で来たんだ。

 

「そ、そうか、ならゆっくりしてってくれ……」

 

辛うじてでた言葉が当たり障りのない言葉だったことに自分を褒めたい。

 

 

ふと腕時計を見ると12:28分を向かえていた。

 

「二人は昼食は摂ったのか?」

 

「うん」

 

「食べたよ~」

 

……マジか、本当に何しに来たんだ?

というか俺この後も色々と用事や準備があるから早くしないといけないんだが……だが……あーもうしょうがない。

 

二人がいるが俺は準備を始めた。

ボストンバックを取りだし、その中に私服やら使いそうなものを積めていく。もちろん『ガンケース』も入れる。がその前に片方を開けてあるものを取り出す。

 

 

「……それは?」

 

疑問に思ったようで簪が聞いてくる。

 

「これか? これは、まぁお守りみたいなものだよ」

 

「んー? でもそれってロケット(写真入れ)だよねー?」

 

のほほんさんのまさかの答えに驚いたのが顔に出たのかたたみかけるように聞いてくる。

 

「何入れてるのー、みせてみせてー!」

 

こちらに来るのですぐさま『ガンケース』を閉じ、ロケット(写真入れ)を握り込んで見られないようにする。

 

「これは封がしてあるから見せられないんだ、すまないな」

 

嘘だが流石にこれは見せられない。

 

「いーじゃん、けちー」

 

「本音、わがままいわないの」

 

「あいたー! いたいよかんちゃーん!」

 

簪が制するように軽くのほほんさんの頭にチョップをいれる。

それからのほほんさんをつかんで部屋から退散しようとする。

 

「ごめんね、無理いって。邪魔みたいだからもう帰るわ。行くわよ本音」

 

「えぇー! 待ってよーかんちゃんー!」

 

ずるずると押されていくのほほんさん。

 

「別にいいぞ? もう荷物はほとんどまとめたし」

 

「そういえば、ほっし~は何してるのー?」

 

「俺?俺は、旅行の準備って所か?」

 

「そうなんだー――とぉっ!」

 

「あっ、本音!」

 

のほほんさんは簪の隙をついて部屋から出されようとしているところを逆走し、ベッドにダイブした。

ボフン、と音がするのと簪が声を上げるのはほぼ同時だった。

 

「もう……ごめんね星野君」

 

「いや、いいってゆっくりしていっていいよ」

 

それから一、二分足らずで積め終わった。これからどうしようかと考えていると声をかけられた。

 

「ほっし~」

 

「ん、何だ?」

 

それはのほほんさんだった。

 

「帰ってくる?」

 

その声はいつもながらにマイペースだったが真剣さとどこか悲壮さが含まれていた。

 

「ほっし~はいつもふらふら~って感じで危なっかしいんだよね。いつかいつの間にかいなくなってそうで」

 

「あ、確かに。星野君ってなんか猫みたい」

 

猫みたいって……というかのほほんさんにふらふらしてるとか言われるって相当だな俺。

 

「帰ってくるもなにも、観光みたいなものだから心配するなって、な?」

 

俺は気持ちをなだめさせるために近付いて頭を撫でてやる。

 

「――そうだな、良いことを教えてやるよ」

 

――まぁ、このくらいはいいか。

 

「……何?」

 

「これのことだ」

 

そう言って俺は首にかけていたロケット(写真入れ)を出す。

するとのほほんさんと簪までも興味津々、といった様子でこちらを見てくる。

「これにはな、二枚の写真が入っているんだ。蓋の裏側に一枚、正面に一枚。大切な、大切な『家族』だ」

 

家族、その単語に二人は反応したようだがあえて気づかないふりをした。

 

「誰か教えてっていうのはNGな」

 

知りたそうにしていた二人にこれ以上は言わないことをいうと渋々諦めてくれた。

そろそろ行かなきゃな。どうせなら渡しておくか。

「のほほんさん、簪さんのどちらかに頼みたいんだがいいか?」

 

二人が疑問を浮かべた顔になる。

俺はこの部屋の鍵――『1057号室の鍵』を出す。

 

「この鍵を預かっていてほしい。旅行中ちょっと邪魔だし、それにさっきのほほんさんが言ったことも実行できる」

 

帰ってきたら真っ先に鍵を取りに来ないといけないからな凛は笑う。

 

「分かったよ~」

 

そういって鍵を手に取るのほほんさん、だが目線は凛を見たままだ。

 

「帰ってきてね?」

 

まるでこれから俺がいなくなるみたいでちょっと縁起が悪いな。ま、ちょっと前まではそういった職業をしてたんだ。いつまたそうなるかは誰も分からない。明日は我が身かもしれない。だが――

 

「あぁ、猫は猫でも必ず帰ってくる主人思いな猫だからな俺は」

 

――約束しちゃったしな、必ず帰ってくるって。

 

 

そう言って二人に別れを告げて俺はIS学園を去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――

 

俺は今、ダクトの中を通っていた。

あれから社内に潜入した所、地下まであることを知り、俺が地上担当、社長が地下担当になった。

 

『こちらカズ2-1、そちらの状況は?』

 

『カズ2-1、後でにしてくれ声が響く。順調だよ』

 

声を抑えて無線に答える。しかし広いな。

 

『分かった、また後でかけなおす。カズ2-1アウト』

 

無線が切れたことを確認してから移動を確認する。

ダクトでは外の様子が分かりずらいので音だけが頼りだ、それに少しの音も外には大きく聞こえてしまうので注意が必要だ。

 

(――ん?)

 

動きを止め、耳をすます。すると足音がかすかに聞こえた。歩幅のあっていない足音から数は二人、これはやり過ごそう。

 

足音が遠ざかっていく、どうやら気付かれなかったようだ。

俺はバックポーチから小型の端末を取り出す。

起動させてデュノア社の見取り図をダウンロードする。

地図でも見ないと迷いかねん。

 

(ここは――資料室か)

 

地図と見合わせるとどうやらそのようである。

 

(ここでいいか)

 

降りるために換気窓を外す。見たところなかには誰もいない。

 

(よっ、と)

 

音をなるべくたてないように着地し、すぐに死角に移動する。

 

(さて、これからどうするか)

 

降りたはいいものの、具体的な行動は決めていなかった。取りあえず無線で連絡でもとるかと思ったとき、誰かが入ってくる音がした。

 

「はーっ、疲れた。自分で取ってこいってんだよ、めんどくさいなぁ……」

 

ぶつぶつと不満を漏らしながら入ってきた女性。

俺は気付かれないように後ろから近付きナイフを抜く。

 

「えーっと、これか? いや違うわね」

 

そして喋れないように口に指をねじ込み、首筋にナイフを添える。

 

「ッ! ん~ん~ん~っ!!」

 

 

突然のことに理解が追い付かず暴れようとするがそれを抑えて話しかける。

 

「黙れ暴れるな、次に暴れたりわめけば掻き切るぞ?」

 

首に当てているナイフをさらに強く当てると大人しくなった。

 

「別に殺す気はない。ただこっちの質問にいくつか答えてもらうだけだ。いいか? これから口に入れてる指をとるがわめくなよ? わめけば切るからな」

 

こくこくとかなりの速さで頷く。

 

「よし、ならまず一つだ、デュノア社社長ランスロット・デュノアとスノウ・デュノア夫人はどこにいる?」

女性は次第に話始めた。

 

 

「しゃ、社長と夫人は28F(階)の第三事務室にいる……しゅ、襲撃者を警戒して……」

 

なんだあんがいと低い階にいるんだな。

今いるのは二階。だがここからそこまで行くのはダクトだとどうしても時間がかかってしまう、だから通常のルートを使うしかないな。

 

「OK、助かったよ。おやすみ」

 

「ひっ、ま、待って助けて――ぐえっ!」

 

騒がれてもあれなので睡眠薬で眠らすことにした。

規則的に呼吸をしていることを確認し、隠す。

 

『こちらカズ2-2、パッケージ(社長と夫人)の居場所が判明した。カズ2-1、レイ1、聞こえるか?』

 

『あぁ、聞こえてるぜカズ2-2』

 

『えぇ、聞こえているわ』

 

『問題ないぞカズ2-2』

 

『場所は28F(階)の第三事務室にいるらしい』

 

『今どこにいるんだカズ2-2、2-1』

 

『俺は二階の資料室だ』

 

『私は地下だ。どうやらここはISの実験室らしい』

 

『てことは俺達が一番近いな……今32F(階)の給湯室にいる』

 

『なら先に行ってくれ。可能なら確保も頼む。俺は後から合流する』

 

『了解、カズ2-2、レイ1-2アウト』

 

『レイ1-1アウト』

 

『了解した。こちらも合流する、カズ2-1アウト』

 

さてこちらも動くとしよう。少し悪いがこの女性の上着を貸してもらおう。$500で足りるだろうか?まぁいいか。

女性から拝借したスーツに袖を通す。

幸いなことに色は黒色で大きさも丁度良い。

怪しさを少なくするためにレッグホルスターを外して銃とサプレッサー(減音器)を腰のベルトに挟み、マガジンとナイフをカーゴパンツのポケットに突っ込んでおく。テーザーは……一応持っておくか。

後はここにある書類を適当に持ってそれっぽくみせる。

 

資料室を出てエレベーターに乗り込み28F階を目指す。

途中乗り込んでくる人がいたので怪しまれないように軽く挨拶をする。

怪訝な表情をしたが挨拶をしかえしてきた。

 

目標の階に着いた時、それは起こった。

フロア全体に響く爆発音と振動、歩いていた社員とおぼしき人達は状況が分からずに狼狽えていた。

俺すぐに第三事務室に向かった。すぐにさきほどの起きたことが理解できた。

扉が吹っ飛び、壁が砕けていた。中に入るとその凄惨さが理解できた。

 

窓際に置かれている頑丈そうな見た目の机以外、どれも壊れていた。その机もさきほどの爆発でかなり傷付いていた。

その部屋の中心にレイ1-1、1-2――サラとトムがいた。

 

「大丈夫か!?」

 

「大丈夫に見えるかよクソッタレ……痛ってぇ」

 

「右腕をやったみたいだわ……くそ……」

 

二人とも命に別状は無いようだが少なからず負傷している。

 

「パッケージは?」

 

「いたよ、だが罠だった。野郎……部屋にC4を仕掛けてやがった」

 

「爆発に紛れて逃げられたわ」

 

C4――C-4またはコンポジション C-4と呼ばれ、アメリカ軍を始め世界的に使用されている軍用プラスチック爆薬の一種である。

また、粘土状であるため、固形爆弾では難しい隙間に詰め込むことができる。更に、耐久性、信頼性、化学的安全性が高い。衝撃による暴発はまず無く、火に投げ込まれても単に燃えるだけであり、確実に起爆させるには起爆装置や雷管を要する。

 

それでこの部屋がこの有り様なのも頷ける。

 

「それで、そいつはどこにいった?」

 

「パッケージは……その机に隠れた後、起爆してそっちにいった……」

 

トムが指差す方向には恐らく隣の部屋に続くドアだった。

 

「追わねぇと――」

 

「……その前にお客さんよ」

 

サラが左手でサプレッサーの付いたM9を握り、発砲。

直後後ろから悲鳴が上がる。

振り返ると警備員のような男が呻き声をあげて倒れていた。

 

「くそっ、こんなときに……!」

 

俺も腰に挟んでいたUSP.45を抜き、撃ちながら二人を机の後ろに移動させる。今さらサプレッサーを付けたところであまり意味はない。そして移動させ終えてから無線をかける。

 

『カズ2-2から全分隊! パッケージに逃げられた! 今パッケージは逃走中、どこにいったかは不明。レイ1-1、1-2両名が負傷! 襲撃に遭ってる!』

 

直ぐ様応答があった。

 

『カズ2-2、カズ2-1だ、二人は無事か』

 

『無事だ、よ!』

 

壊れたドアからくる警備員と銃撃戦をしながら答える。

 

『アール3へ、持ち場を制圧次第、外で警戒しろ。レイ1、カズ2-2、その場を切り抜け次第パッケージを追え、私もパッケージを追う、カズ2-1アウト』

 

「だとよぉっ! 二人とも!!」

 

「無茶苦茶いってくれるわね!」

 

俺とサラで銃を撃つ。 サラの持っているM9の、9x19mmパラベラム弾の弾丸と俺の持つUSP.45の45ACP弾の弾丸が次々と警備員を沈めていく。

 

「星野……パッケージを追いに行け……」

 

トムがバックパックからM870ソードオフショットガンを取り出し、弾を込めながら言う。

 

「このままじゃ、逃げられるかもしれねぇ……だからここはおれらに任せろ」

 

一度、リロードして不敵に笑うトム。

 

「……信じて良いんだな?」

 

「おぉ、任せろ」

 

「任せなさい」

 

「あぁ……分かった」

 

「なら、俺らで牽制射撃をするからその間に隣に駆け込め。いくぞ――」

 

「ちょっと待ってくれ、一つ確認させてくれ」

 

俺は話を中断させて二人にあることを聞く。

 

「屋上に何か不審なものはあったか? それとあいつは俺らが来ることに気付いてたか?」

 

「――いいや、逃避行(エスケープ)に使えそうなものは何もなかったし、多分薄々は気付いてじゃないか……? 現に罠だって仕掛けられてたしな」

 

なら普通に下か? いや上も確認した方が良いのか? だが、そうすれば時間がない――

様々な選択肢が浮かぶなか、凛は下の階に降りることを選択した。

二人の情報を信じる。

 

「ありがとよ。ほらクリスマスプレゼントだ」

 

俺はニヤリと笑ってポケットから二つの物体を取り出す。

取り出した物はM84スタングレネード。他にも閃光音響手榴弾、フラッシュバンなど呼ばれる代物である。

この手榴弾は、爆発時の爆音と閃光により、付近の人間に一時的な失明、眩暈、難聴、耳鳴りなどの症状と、それらに伴うパニックや見当識失調を発生させて無力化することを狙って設計されており、この手榴弾の場合は、約100万カンデラ以上の閃光と、1.5m以内に160~180デシベルの爆音を発する。

 

「こいつはぁ良いもんだな! ありがとよ!」

 

「私たちにも食らうけど、ね!」

 

会話をしながらも時折撃って相手の侵入を阻む。

 

「それじゃいくぞ、3、2、1――」

 

数が減っていくなか、USP.45の残弾数を確認し扉を見る。

 

「――Go! Go! Go! (行け行け行け!)」

 

合図とともに一目散に走り、ドアな体ごと思いっきりぶつかる。

助走をつけたのが良かったのか、ドアが壊れ、中に侵入することが出来た。

すぐに体制を立て直し確認するが誰もいない。だが外に続くであろうドアが開いているのが目にはいる。

 

「逃がすかよ!」

 

後を追うように走って室内を出た。

 

 

 

「――行ったか」

 

「えぇ、行ったわ」

 

凛が行ったのを確認して机に体を引っ込めて銃をリロードする。

 

「傷、大丈夫?」

 

サラがトムに聞く。

 

「応急措置は今してる……っ、痛ってえ」

 

体と足に服の上から包帯とガーゼを巻き、止血剤の入った小型の注射器を射す。

 

 

一瞬苦悶の表情を浮かべたが、次にはショットガンの弾を込めていた。

 

「……こういう時くらい男をみせなさいよ」

 

軽くトムの肩を叩いて言うサラ。叩かれたトムは痛がるがニヤリとした顔でサラに告げる。

 

「痛っ…………まぁ、まかせてくれよ。こういう時こそ、俺の出番だ」

 

そう言って手にしているショットガンとスタングレネードを見せる。

 

「なるほどね」

 

「あぁ――いくぞ!」

 

それを聞いてサラはすぐに両耳を手で塞いだ。気休めかもしれないが無いよりはマシだ。そして顔を隠して目をつぶる。

 

トムもグレネードについているピンを抜き、相手側に投げてから同じことをする。

 

瞬間、スタングレネードが爆ぜ、まばゆい光と音が支配する。

キーンッといつまでも耳に残るような音が聞こえるが今はそれを気にしていられない。

トムは体を出してショットガンを構える。相手は倒れているもの、絶叫しているもの、目をおさえているものと様々だった。

M870ソードオフショットガンはそれらを容赦なく蹂躙していった。

 

 

 

 

 

「いたぞ! 殺せ!」

 

警備員達が俺を殺そうとやってくるが銃を構える前に撃って行動不能にする。

「っ! くっ!」

 

撃っても撃ってもキリがない。

弾もあと少ししかない。

ISを使いたくても狭すぎる。こんなところで使えば確実にハチの巣にされるのがオチだ。

 

だがまだ手がないわけではない。

 

それを可能にすべく行動を開始する。

 

パンパンッ、パンパンッ、パンパンッ、とダブルタップで牽制、攻撃しながら移動する。

 

――カチッ。

 

全弾撃ち尽くし、ホールドオープンの状態になる。

身を隠して弾の入っていないマガジンを落とし素早くマグチェンジ。

 

最後のマガジンを叩き込み、スライドストップを下げて弾を薬室(チャンバー)に送り込み発砲可能にする。

 

その時、無線に連絡が入った。

 

『こちらカズ2-1、パッケージを発見した』

 

『場所は!』

 

『さきほど13F(階)の第一会議室に入ったところだ。だが警備員が固めていてなかなか確保出来ん』

 

俺はすぐ端末で場所を確認する。

位置は丁度、窓際に面していた。

 

『了解した、任せろ!』

無線に告げてから手に嵌めていたグローブを脱ぎ捨てる。すると中から黒で覆われた手が出てきた。もしもの時にISの携帯用手袋を嵌めていたのだ。

足にももちろんつけている。

 

そして牽制射撃をし終えると窓に向かって走り、さきほどの要領で叩き割った。

 

もちろん全力でやったため、体は外に投げ出され、重力にしたがって落ちていく。しかし凛はそれが狙いだった。

 

「――来い、『弐式』」

 

狭いなら広い場所で使えば良いのだ。

 

展開してすぐにパッケージを見つけた。

相手もこちらに気付いたようだが遅い。

俺はアサルトライフル『レッドパレット』を取り出し、中にいた警備員を撃っていくが突然の警告音に少々驚きながらもそれを避ける。

攻撃した相手を見るとラファール・リヴァイブが四機飛んでいた。

敵を確認したのと同時に無線が入った。

 

『アール3から全隊へ! ISがそっちに向かったぞ!』

 

『アール3、確認してる、そっちは大丈夫か?』

 

『正直、厳しい。ISを使えるのはアール3-2しかいないからな。それに、ここには大量のISがある、大勢で来られたら流石に無理だ』

 

小さな音だが射撃音が聞こえる。エリスが戦っているのだろう。

 

『了解したアール3-1、なるべくすぐに終わらせてそちらに向かう』

 

無線を切って戦闘体制に入る。換装装備(パッケージ)は『空母』。

右手に『レッドパレット』、左手に『オクトパス』、そしてグレネードスカート『コールザムーン』を展開する。

 

「お前らにかまっている暇は無いんだ。さっさと墜ちろ」

 

「なによ! たかが男性操縦者が偉そうに!」

 

「私たちの邪魔しないでよ!」

 

二機が撃ちながら突っ込んできたのでそれを避けながら『コールザムーン』を六つ切り離し、二機めがけて投げる。

当たる寸前で爆破し相手のシールドエネルギーを削り取る。

 

「きゃああああっ!」

 

続けて一人づつ『レッドパレット』を至近距離で浴びせシールドエネルギーがゼロになり墜ちていく。

さっきのもう一人も同じやり方で墜とした。

 

「何よ、こ、来ないで!?」

 

先ほどの余裕さはどこへいったのかこちらに恐怖し照準などかまわずに撃っている。

それを避けて接近し、『オクトパス』を連続であてる。

 

五回あてたところで相手が気絶して墜ちる。

 

「さて、残りはお前だけだ」

 

「お、男のくせに男のくせに男のくせにっ!」

 

理不尽な怒りを俺にぶつけるように撃ってくる。狙ってはいるが単調で避けるのは簡単だった。

俺は相手のISの真上に飛んで『コールザムーン』を五つ切り離した。

落下していき、丁度目の前でグレネードが爆破した。

連続で爆発した衝撃で気絶したのか墜ちていった。

四機を落とし、すぐにパッケージを捕まえようと身を翻した時、再び警告音。正体は目の前に集まっている警備員達の放つ銃弾だった。

 

「くそ、ちまちまとうざったいな……」

 

警備員が邪魔でどこにパッケージがいるか分からないために撃てない。

こちらが攻めあぐねていると無線が入った。

 

『――待たせたな』

 

無線からそんな言葉が聞こえたと思えば警備員達が次々と倒れていく。

 

原因は言うまでもなく社長のキーファー・アイスランドである。

社長は流れるような動作でCQC(近接格闘)を極めていき、最後の一人を倒した。

 

『全隊へ、パッケージの確保、完了だ』

 

ハイパーセンサーで見るとランスロット社長、スノウ夫人両名は殴られたようで気絶しているようだ。

 

『カズ2-1、これからアール3の支援に向かう』

 

『了解した、こちらはパッケージを確保しつつ戻る』

 

ISの施設に向かって飛ぶ。

上空から見るとエリスがラファールに乗り、三機のラファールと交戦していた。

 

『こちらカズ2-2、アール3-2そこから離れてくれ』

 

エリスに避難を促し、敵ラファールに向かって降下しグレネードを切り離す。

「キャッ!」

 

二機は爆発を食らって少し怯んだ隙に『オクトパス』を撃ちまくる。

 

「くっ! 一旦退け!」

 

食らいながらも指示を出す一機のラファールがいる。

その指示に従って大きく距離を取る二機。

 

「増援ね、助かったわ。聞いたわよパッケージを確保したんでしょ?」

 

「あぁ、だからここにもう用はない。帰るぞ」

 

その時、無線が入った。

 

『こちらレイ1-1、レイ1-2とともにカズ2-1に合流したわ』

 

 

『了解した、アール3を先に戦線から離脱させる』

 

『アール3、先に合流しててくれ、すぐに向かう』

 

 

『分かったわ』

 

『さっさと来いよカズ2-2』

 

二人とも無線を切り、エリスはISを解除して走っていった。

 

「逃がすか!」

 

エリスを狙っていたISに取り出したスナイパーライフル『サテライトレイ』で攻撃し、吹っ飛ばす。

 

 

「お前らの相手は俺だ」

 

「くっ……邪魔だ、やれっ!」

 

向かって来る二機の機体。俺はそれに『サテライトレイ』を撃ち込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「久々に、ドンパチやって疲れたわ」

 

あの後、全部倒して皆と合流し、今は車で絶賛ドライブ中である。

 

パッケージはちゃんと縛って眠ってもらっている。

 

「――っておいくせぇ、煙草吸うんなら窓開けてくれ」

 

喫煙者が6人中4人という多さ。

 

「良いだろ? 一服くらいさせてくれよ。ってか星野、お前そのバッグ持ってきたは良いがまったく使ってねぇじゃねえか」

 

「だから窓開けろっつてんだよトム。服とあと『お守り』だからいいんだよ」

 

「私のは葉巻だ煙草じゃない」

 

「俺にとってはどっちも変わらねぇよ社長」

 

「まぁ、細かいことは気にすんなって、リン」

 

「頼むから窓開けてくれエリス……」

 

仕事が終われば賑やか、嫌ではないしむしろ好きだ。

この匂いも仕事が終わった時の証である。

 

――悪くない。そう思った。

 

それとは別にもうひとつ思うことがあった。

 

――約束は守れそうだ、のほほんさん。

 

車内が煙るなか、凛はやわらかな笑みを浮かべていた。




次回は逆に一夏、デュノアの学園sideを書きたいと思っています。

銃撃戦って楽しい。

次回も少し遅れるかもしれません。
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