――戦争に投入されてから、一体何日が経っただろうか。
体感時間でもう一週間ほど戦っている。
体内時計では、今は午後の六時だ。
「大丈夫? マイン、バズ」
僕は今、朽ちかけた廃墟の中にいる。この二人の男女――『家族』を助けるために自分の割り当てられた班を飛び出してしまった。
もちろんラウラやイリア、ボーデヴィッヒもいたが離れてしまった。
三日前には班にいたが、もう考えるだけ無駄だ。今を生き残ることを考えよう。
「マイン、バズ、ちょっと自分の銃と僕の銃の残弾の確認をお願い」
そう言って僕は肩にかけていた銃――AK-47と数個のマガジンの入った服――タクティカルベストを渡す。
僕は敵から奪った拳銃――ブローニング・ハイパワーのマガジンを抜き、装填されている弾を取り出して弾数を確認しながら外を注意深く見る。
ここはどうやらかなり激しい戦域のようでさっきから銃声と大砲のような音が絶え間なく鳴り響いている。
速くここから離脱しないと。
その時、二人から声がかかる。
「――はいこれ」
「弾は装填されているのが18発。他のマガジンで使えるのはこの三つ」
返されたAKと使えるマガジン三つを受け取ってタクティカルベストを再び着込む。
「ありがとう――そっちは?」
お礼を言ってから質問をする。
「僕のはこれが9発と使えるマガジンは四つ」
「私は20発と使えるマガジンが二つ」
バズとマインが言う。
それくらいならいけるか?
「じゃあ行くよ、バズ、マイン、ここから動くよ」
「「うん!」」
力強く頷く二人。これが生きる力というやつだろうか。
僕たちは再び皆と合流すべく行動を開始した。
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――――――――
「バズ!」
「マイン! 良かった!」
僕たちは無事とは言えないがあの戦域を抜けることが出来た。
弾を全て使い果たしたがそれで生きているんだから御の字である。
二人は無事に仲間と合流できた。
「凛!」
「星野!」
「お兄ちゃん!」
――そして僕も。
「皆!」
「良かった、無事だったのね」
合流できた、また皆といることができる――そう思うと嬉しかった。
「さ、みんなで帰りましょう」
「――うん!」
力強く頷き、そしてみんなで帰った。
「凛! ありがとう!」
途中、バズやマイン、他の仲間達がお礼を言ってくる。
僕はむず痒くなって足早に歩いた。
――施設に帰還して数日、ある物を見せられた。
モニターに映し出された録画のようなものはミサイルなどの無数の飛来物を次々と撃墜していく様子。
それを行っているのは中世の騎士みたいな格好をした女性らしき一人の人物。
そして映像が終了したのと同時に目の前に鉄の塊らしきものが現れた。
『これから君達にはこのパワースーツ【インフィニット・ストラトス】を乗りこなしてもらう――』
―――――――――――
――この日からまさに地獄だった
――そして
――――本当の地獄をみるのは、そう遠くなかった。
(――If resistance to have, I think something has changed?)
(――抗っていたら、何かが変わったでしょうか?)