とある鬼畜の禁書目録   作:綿棒の棒の10円

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これまだ一巻何ですよね


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「じゃ、俺は補習に行くから変なことするなよ?」

 

「「大丈夫だって。カズマ(君)の私物を拝借するだけだから」」

 

「それが変なことだけどな!...はぁもう時間が押してるから、行ってくる!」

 

「「「はーい、行ってらっしゃい」」」

 

 

 

「はーい。それじゃ先生プリント作ってきたのでまずは配るですー。それを見ながら今日は補習こ授業を始めますよー?」

 

もうこのクラスになって一学期が経つが、未だにあり得ないとカズマは思った。一年七組の担任、月詠小萌は教卓の前に立つと首しか見えなくなると言うとんでもない教師だった。身長は一三五センチで、安全面の理由からジェットコースターの利用をお断りされたと言う伝説を持つ、誰がどう見ても黄色い安全帽に真っ赤なランドセル、ソプラノリコーダーを標準装備している一二歳にしか見えない、学園七不思議に指摘されるほどの幼女先生である。ちなみにカズマはロリコンと評されている。可哀想に

 

「おしゃべりは止めないですけど先生の話は聞いてもらわないと困るですー。先生、気合を入れて小テストも作ってきたので点が悪かったら罰ゲームはすけすけ見る見るですー。カズマちゃん寝ないですよー」

 

「ちゃん呼びしないでくださいっすよ!ってかそれ目隠しでポーカーしろってやつでしょう?10回連続で勝つまで帰っちゃダメなやつ。早く帰りたいのでそれやりません?」

 

「だめですー。カズマちゃんは運だけでやるのでだめですー。それにしてもカズマちゃんは真面目にすれば良い成績取れるのになんでしまいのですー?」

 

「フ、それは小萌先生は妹みたいなもの、そう妹の成長を見守るため!」

 

「さすがロリコンにシスコン?を拗らせた男だ。面構えが違うな」

 

と、隣に座っていた青髪ピアスの学級委員(男)が訳のわからないことを言ってくる。それに小萌が少し引いている

 

「妹を持ったとこがないからそんなことを言えるんだ。妹のために命をかけることも出来る!違うか?」

 

「違うね」

 

「じゃあ授業を頑張って補習を受けないようにして欲しいですー」

 

「断る」

 

「今なんて?」

 

「ことわーる!俺を誰だと思っている、妹のためにわざと成績を落としているカズマさんだぞ?そう簡単に頷けさせれると思うなよ?」

 

「流石小さい子が好きなカズマさんやな。」

 

青髪ピアスがそれにと言うとした時、

 

「2人ともー?それ以上おしゃべりするとコロンブスの卵ですよー?」

 

コロンブスの卵とは、逆さにした生卵を何の支えもなく机の上に立ててみるってやつ。念動力専攻の人間でもとても難しいとされるもの。例によって成功しなければ朝帰りになる、するとどうなるかヤンヤンが2人も襲ってくるのである。一人は無自覚、もう一柱は世界を滅ぼしかけたこともある。カズマは命の危険を感じ、青髪ピアスは呼吸も忘れて教卓の月詠小萌を眺める

 

「おーけーですかー?」

 

後にカズマと青髪ピアスはこう言う。『にっこり笑顔が超怖かった』と

小萌先生は『可愛い』と言うと喜ぶが、『小さい』と言うと激怒する。

とはいえ、小萌先生は生徒から低く見られる事をあまり気にしていないが、カズマだけは違いこっそりと課題の量を増やしている。当の本人は気づいてないが。

学園都市の中では仕方がない部分もある。ただでさえここの人口の八割が『学生』と言う子供達の国だ。普通の学校と比べても『リーマン教師』に対する風当たりは強い。ニートは更に強い。え?今ニートは関係ないって?カズマがニートになったらどうなると思う?ケロッと普通に過ごしますよ。何なら反撃もします。

それはさておき、学園都市の学生の『強さ』の基準は、『学力』と『能力』の二つで決まる。ちなみにカズマは中の下である。

先生というのは学生を『開発』する人間であって、先生そのものは何の能力を持たない。体育教師や生活指導などは能力者(レベル3)の学生を鍛え抜いた己の拳だけでぶっ飛ばす、何だか外国人部隊みたいな連中であるためそれを小萌先生に期待するのはバカである

 

「...なぁカズマ?」

 

「なんだ?」

 

「小萌先生に説教くらうとハァハァせーへん?」

 

「ドMはお帰りください。それともエセ関西弁を喋られなくさせてやろうか?ていうか黙れ。俺の夏休みが灰色の夏休みにやってしまう」

 

「エセ...え、えええええええエセ言うな!ボクはほんまに大阪人やねんな!」

 

「黙れ米どころ出身。家に帰れない恐怖でイライラしてんだから無駄にツッコミを入れさせるな!」

 

「こ、こここ米どころ違いますよ!あ。あ、あーっ!タコ焼き美味しあなぁ」

 

「無理矢理な関西属性やめろ。お前役作りのためにたこ焼きに飯食えんのかよ」

 

「いや何言うてん。いくら大阪人でもたこ焼きオンリーで食卓で彩る訳ないやろ」

 

「そうか。俺の友達が彩るって言ってたから俺が間違ってたな」

 

「いやそんな訳ないやろ?ないと思う...いや待ち。けど...でも、ない...けど、あれ?どっち?」

 

「ほーらメッキが剥がれた」

 

はぁとため息をついてカズマは窓の外を見る。こんな無駄な補習なら家にいるインデックスと遊ぶ方が良かったかもしれないと思う。

カズマは『魔術』なんてものはどうでも良いし、信じてもいない。それでも嫌な予感はずっとしている

 

「・・・・・・、」

 

部屋を思い出す。この時カズマは『あれ?これ俺の秘蔵の品とか漁られてないよな?』と割とどうでも良いことを考える。それでもカズマはインデックスのあの貼り付けたような笑顔を忘れられない。あの白い少女が、あんなにも完璧な笑顔を見せるから、何か繋がりを残しておかないとそのまま幻のように消えてしまいそうで、恐かったんだと思う。

なんだかんだ言ったところで、あのベランダに引っかかっていた少女は一緒にいて心地いいと思っていた。面倒ごとが嫌いなくせにこんな小さい未練を残してしまうぐらいには。

 

「あーめんどくせ。俺らしくもない」

 

カズマは考える。彼女の言っていた『一〇万三〇〇〇冊の魔導書』と言うのは何だったんだろう?

インデックスを狙う魔術結社なんて言う厨二くさい連中(結社って、縦社会なのか?)は、その『一〇万三〇〇〇冊の魔導書』が欲しくて追いかけ回してるらしい、としか聞いてない。それてあの少女は『一〇万三〇〇〇冊の魔導書』をもって逃げ続けているらしい。大量の本を押し込んだ倉庫の鍵とか地図、とかそう言うものの例えではなく。『そんな大量な本はどこにしまってるんだ?』と聞いたカズマにインデックスは『ここにある』と言った。バカにしか見えない本かと聞いたら殴られた。妥当である

 

「何だっただろうな?ま、帰ったらまた聞くか」

 

「センセー?カズマ君が窓の外にいる女の子のスカートのひらひらに夢中になってまース」

 

「おいちょっと待て!確かに窓の外を覗いていたが、決してスカートとか見ていない!」

 

「ほらこう言ってますよー?」

 

青髪ピアスの無理矢理関西弁の言葉に言い返し、意識をUターンすると

 

「・・・・・、」

 

小萌先生が沈黙している。授業に集中してくれないカズマにものすごくショックを受けたらしい。何だかサンタさんの正体を知ってしまった一ニ歳の冬みたいな顔してる。しかも『何だか』から全て口に出ていた。

その瞬間、子供の人権を守るべくクラス中の敵意ある視線がカズマに突き刺さった

 

 

夏休みの補習、とか言っておきながらしっかり完全下校時間まで拘束された

 

「俺の幸運て、何なんだろうな?」

 

その時幸運の女神が私も知りたいですと言った。

夕焼けにギラギラ光る風力発電の3枚プロペラを眺めながらカズマは呟いた。夜遊び厳禁、と言うことで基本的に学園都市の電車やバスの最終便は下校時間に合わせてある。

この日は珍しく終バスを逃し、延々と続く灼熱の商店街を歩くカズマの横を警備ロボットが追い抜いていく。ドラム缶みたいな見た目してんなとカズマはいつも思う。最初は大型ロボットらしかったが、通路の邪魔になるからと言う身も蓋もない理由でドラム缶になったのである。と、その時

 

「あ、カズマいたいた!私帰るから送って行って?」

 

「じぶんで帰れよめんどくさい。」

 

「えぇーいいじゃーん。じゃないとここで大声で痴漢よーって、叫ぶわよ?」

 

「おい洒落にならんやつだからマジでやめろ。...分かったよ送って行ってやるが寮の近くまでだからな」

 

「ありがとう!で、インデックスさんはどうするの?」

 

「さぁ?泊まるところないから俺んちで泊まるんじゃない?」

 

「なっ!良いなー私も泊まりたいけど寮長がな〜」

 

「中学卒業してから考えてやるよ」

 

「そのときはよろしくね?」

 

雑談をしてたらいつのまにか寮付近まできていた

 

「じゃ、俺はここまでかなー。また明日な」

 

「カズマもまた明日ー」

 

ここでカズマは思い出したバスがないことを。そして門限が近いことを。

カズマはどうして今日だけ運が悪いんだと嘆きながらも家に帰って行った

 

 




あー長い次はいきなりあいつが出てくるのでそこんところをお願いします

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