久々の学校。爆豪君の髪型が変わってたり、様子のおかしい人が数人いたが、みんな順調に成長した様子だ。
あ、いや...
「3人は何かあったみたいだね?」
「あれ、ニュース見てねぇの?ヒーロー殺しと遭遇しちまってちょっと戦ったんだって。」
いきなり実戦投入か。ニュースになるなんて監督者も迂闊だな。
『充分な訓練を受けていない者を実戦投入するやり方が横行しているのですね。』
「一国の治安維持機能がこの状態か。こちらは随分平和だと思っていたが、案外テラと変わらないのかもしれないな。」
午後のヒーロー基礎学は救助レース。
走りにくいパイプの上をヤトウに頑張って貰って2位だったが、私自身が行かなかったことに小言を言われてしまった。
「自分で行かないとダメなのか...」
「急に半透明の奴が来ても要救助者がびっくりするんじゃねぇの?」
「うーん、そうかぁ。」
命の危機を感じている人は、どんなに怪しくても縋ってしまうものだと思うのだけどね。
「城島のトレーニングってやっぱ『個性』伸ばしが中心だったん?」
「そうだね。筋トレもしてるけど、どうにも筋肉がつかないんだ。だから、その当たり前のように6つに割れている腹筋が羨ましいよ。」
ちなみに、どの学校でも大抵のヒーロー科の生徒はムキムキだ。
こっちでくらい人並みに筋肉欲しかった。
「覗きは犯罪だぞ峰田君!」
どうやら女子更衣室に繋がる壁の穴を見つけたらしい。
...彼にはロドスにおいて覗き魔が往々にしてどのような末路を辿るのかを話した方が良いだろうか。
そう考えていたら峰田君が何かに目潰しされて絶叫した。
⬛︎⬛︎⬛︎
「えー、そろそろ夏休みも近いが。もちろん君らが1ヶ月休める道理は無い。」
「まさか!」
「夏休み、林間合宿やるぞ。」
「知ってたよ!やったー!」
「ただし、その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は補習地獄だ。」
「皆!頑張ろうな!」
林間合宿...学校っぽいってやつだろうか。楽しみだ。
「もう残り1週間かー、お前らは大丈夫そ?」
「演習が不安だよね。事前情報が無いし。」←"1位"
「あっ、うす。」
急にしおらしくなったが、上鳴君はどうしたんだろうか。
『ドクター、彼は筆記試験の事を話したかったようです。』
私が話題を間違えたのか。でも筆記試験ならそこまで思い悩む必要はないと思うな。授業でやった物しか出ないのだろうし。
私が教師役をすることに期待する目線もあるが、教え合いは基礎定着に良いため、遠慮させて貰おう。
「お昼ご飯は何を食べよう。」
『目標栄養摂取量から計算すると、タンパク質が不足しています。』
「そうは言ってもお肉ってちょっとお腹いっぱいになりすぎちゃうし。」
正面から物間くんが妙に豪華そうな食事を持って歩いてきた。
「あ、物間くん。...それワイン?」
「君か。これから憎きA組に文句を言いに行くところなんだから邪魔しないでくれよ。」
「私もA組なんだけどね?」
物間くんはすぐに去ってしまった。
『ドクター、"DX豆腐定食"を推奨します。』
「ワインがなくてもワイングラスはあるものなんだな。」
『ドクター?聞いていますか?』
空いた席に座ると物間くんがA組が集まっている席に近づくところがよく見えた。
あ、緑谷君の頭に肘打ちした。あれは痛そうだ。
何か話した後、女子生徒に気絶させられて回収されて行った。
「美味しかった。豆腐ってあんなに調理法が多様なんだね。」
『あの料理に使われた全てのレシピを特定しました。家で再現可能です。』
「当分はいいかな。DXは胃を過信しすぎだった。」
お昼ご飯を終えて帰ってきたら、教室が何故か興奮状態だった。
「聴いた!?演習試験は入試のロボットだってー!」
「判明したんだ。形式が入試と一緒なら、見られるのは討伐数かタイムかなぁ。」
『1人vs0p5機等が想定されます。』
それはやりすぎだと思う。
⬛︎⬛︎⬛︎
「諸事情で内容を変更するのさ!」
ロボットから対人戦に変更になった。しかも敵は教師陣。相澤先生が相手だったら終わりだ。
組み合わせが発表されていくが、一向に名前が呼ばれない。忘れられているはずはないが、もう話が終わってしまった。組み合わせ的に、私のペアも担当して下さる先生もいない。
「先生方、私はどうすればよいでしょうか。」
「君を担当する先生が3年生のテストの担当もしていてね!順番は最後になるけど、もう少ししたら到着するから大丈夫なのさ!」
「わかりました。」
大人しく観戦しておくか。
モニタールームにはペアではないはずの2人がいた。まあお互いのペアを考えれば納得か。
「あ、城島君!」
「緑谷君と麗日さんも観戦?」
「うん。」
「あぁ、彼らはマイペースだろうね。」
「わかるんだ...。」
爆豪君は1人で凄いイライラしてたし、青山君は鏡の前で落ち着きなくポージングしてた。
⬛︎⬛︎⬛︎
全戦観戦したが、どこも健闘していた。突破できなかった組も、あとは状況判断能力だろう。
「城島君!担当の先生が到着したよ!君の相手はハウンドドッグさ!」
「1-A,13番の城島療です、よろしくお願いします。」
「3-B担任のハウンドドッグだ、よろしく。」
演習場内の所定の位置につく。周りは精々二階建ての住宅だけだ。登れば見渡せるだろうが、向こうからも位置がよくわかるだろう。
『ハウンドドッグVS城島。始めるよ。』
ブザーが鳴った。
「どんな個性か分からないが、私に宛てがわれている以上、見た目通り高機動でペッローやループスのように鼻が利くと思って良いだろうな。」
『本当に監視カメラのハッキングは必要ありませんか?』
「うん、不正になったら困るからね。」
『しかし情報は必要です。今後、事前に地図が入手出来ない場合もあるでしょう。』
「やはり"目"は必要か。こちらで作れるか試してみよう。」
近くで破壊音が鳴った。土煙も見える。
いくらハリボテだろうと民家を吹っ飛ばすのに躊躇がないのか。
「見つかりたくないな。」
『再現オペレーターの準備は整っています。』
「出会ってもヒットアンドアウェイだ。」
その瞬間、大きな音と共に右前方のブロック塀が崩れた。
「【カフカ】!」
私は崩れ始めた事を認識した途端に、引き返して走り出した。
「最悪。鬼ごっこ開始だ。」
「待ちやがれ!」
後方から怒声が響いた。
⬛︎⬛︎⬛︎
オペレーターに目もくれず、私だけを狙ってくる。身を隠してもバレる。単純に速い。
ザーロなんかより余程厄介だ!
「【カフカ】!」
「ッグ!まだ当ててくるか!しかしさっきより鈍くなってきたなぁヒーロー!」
なによりカフカだけでは眠らせても手錠をかける余裕が無い!
『効果時間が3秒未満です。睡眠耐性を持っているようですね。』
「仕方ない!正面戦闘に切り替える。PRTS。」
『迎撃地点候補を表示。全て侵入経路は1つです。』
「C地点。」
『マップを表示。稼げて8.3秒間です。』
だんだん音が近づいてくる。分かりやすいのがせめてもの救いだ。
「何1人でブツブツ喋ってやがる!」
「【グラベル】」
「なんだ!?クソッ!こいつ邪魔してきやがって!!」
追いつかれたがグラベルに任せてすぐに走り抜ける。
「ずっとカフカだったから、衝撃に備えたのか自分で足を止めたな。」
『最短ルートを検知。左奥のアパートの中庭を抜けて下さい。』
「了解。」
『グラベルが突破されました。C地点到着。』
C地点の廃墟は、2階の床が崩れて入口を見下ろせるようになっている。
「良い場所だ。【オーキッド】【クルース】【ハイビスカス】は2階に、【ブレミシャイン】は入口前に配置。」
『敵がこちらに向かってきています。侵入までおよそ3.1秒。』
「変な動きをしたら教えて。」
相手が殺してはいけない人物である以上一撃の威力が高すぎる者は使えない。
素直に入口から入ってくるだろうか。
『正面入口左から来ます。』
「見つけたぞォ!大人しくしや、うおっ!?」
先生は入口の左の壁を突き破って来た。
オーキッドの足止めをくらって驚いているうちにブレミシャインとクルースの初撃が入る。あれはまだ攻撃が等速なのに気づいてないな。
そしてオーキッドの2撃目が入り、また足止めが付く。
「引っ込んでろォ!」
ブレミシャインを3回殴り、少しよろけた所を踏み台にして2階に跳躍してきた。
「【エフイーター】」
2階部分に脚が着く前にエフイーターが1階に叩き落とす。
目の前に出現させた半透明のエフイーター越しに、先生の焦りの表情が見えた。
ブレミシャインの攻撃を防いで、反撃を繰り出しながらこちらの様子を伺っているようだが、それは悪手だ。
「【ブレミシャイン】眠らせろ」
光が廃墟を焼いた。
『演習試験、ハウンドドッグvs城島。終了。』
カフカは5秒ブレミシャインは10秒の睡眠付与。先生がレジスト持ちで効果時間は半分ですが5秒あれば手錠をかけれるでしょうと採用。
ブレミシャインは自分の素質で攻撃と被撃でsp供給できるので12あっても結構早く貯まります。
大変お待たせしました。皆さんElaやらAshやらはお迎えできましたでしょうか。
俺はまだ「Ashおりゅ?」してきた奴らを許していない。
ここからが勝負です。アスカロン、ウィシャデル、ロゴス、ウルピアヌス、ニンフ、ぺぺ、ナラントゥヤとチートバ火力がこぞってきます。私はもうガチャ石がないです。テンニンカ、コストと源石出して。
それでは、今週の危機契約も張り切っていきましょう!プルスウルトラ〜!
別視点の挿話を準備中です(コソッ)