かのRTA風小説が何年越しかで完走なさったのに触発されました。
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「残念ながら演習試験では赤点が出た。したがって、林間合宿には...全員行きます。」
「どんでん返しキター!」
落ち込んでいた赤点組が息を吹き返したようだ。
林間合宿の持ち物に、新しく用意すべき物があるということで、空いている人は明日ショッピングモールに行くらしい。
「城島もどう?ショッピングモール行かない?」
「ごめん、明日は用事があるんだ。また後日誘ってほしいな。」
「オッケー!」
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翌日、私は主治医に呼ばれて母の病室に赴いていた。
「脳検査ではいつも通り何もなかった。だが血液検査にこれが引っかかった。」
「『個性因子』の減少...もうほとんどないと言っていい量だ。これが1ヶ月で?」
「原因不明。いくら植物状態だとしても、ここまでの減り方はありえない。」
「まさか『個性消失薬』?」
「それにしては免疫反応がみられない。」
外的要因でないことを願うばかりだが、不審な点は多い。
「検査結果のコピーは要るか?」
「大丈夫、必要ない。あと、8月いっぱいはここやラボに来れない事になった。」
「マジかよ、所長検査室予約してたぞ。てか高校生はもう夏休みかぁ。楽しめよ〜」
「はいはい。」
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「この林間合宿でさらなる高みへ、プルスウルトラを目指してもらう。」
「はい!」
そう意気込んだA組がバスに乗り込み1時間程たった時、バスが停車した。
「何ここ、パーキングじゃなくね?」
「なんの目的も無くでは意味が薄いからな。」
不思議がっていると、今回お世話になるプッシーキャッツというヒーローチームが車から出てきた。そばに居る子は誰だろうか。
しかし中途半端な所でバスから降ろされた事がわかり、A組は不穏な空気を感じ取った。
「今は午前9時30分。早ければ12時前後かしら?」
「まずい!」
「バスに戻ろう!」
バスに向かって歩きだしたとき、地面が隆起して崖に放り出された。
「【ノイルホーン】!」
『『個性因子』が反応していません!おそらく』
「まさかっ」
ハッとして振り返ると、赤く光る双眸が見えた。
『『個性』を消されています!』
「あの*極東スラング*!!!」
私達は土と共にそのまま落ちていった。
『応答復旧。緊急保護プログラム【だれうさ】実行。』
「し、死ぬかと思った。ありがとうPRTS、だれうさ。」
だれうさによって間一髪受け止められたが、そのまま体を打ちつけていたら骨の1本や2本折れていただろう。
「自分の足で施設までおいでませ!このマジュウの森を抜けて!」
マンダレイが言い終わらないうちに、峰田君が真っ先に森の中へ入っていく。しかしその目の前に巨大な動物のようなものが現れた。
「マジュウだー!?」
峰田君は間一髪緑谷君に助け出された。
「生き物の召喚ではなく、なにかを生き物のように操る『個性』か。コアなども無いようだね。」
『復活する様子はありません。』
よく見るとマジュウは土でできている様で、口田君の『個性』は効かなかった。しかも半自動の『個性』なのか気配はどんどん増えていく。
「よし、行くぞA組!!」
飯田君の号令でそれぞれマジュウに対処していく。
『問題なく連携で倒せているようです。』
「飛んでいる敵を担当しよう。【アドナキエル】【メテオ】【メイ】飛ぶ土塊を迎撃。」
3人からの集中砲火でプテラノドンに似たマジュウは撃ち落とされ、手の空いている人がとどめをさす。
そうやって進んで行くと、開けた場所に出た。
「いかにもボス戦がありそうな場所だと思ったんだが、違うのか?」
「良かった〜もうヘトヘト〜!」
「あれ?急に暗く...」
見上げると、巨大な竜の様なマジュウがこちらに向けて急降下してきていた。
「3人とも撤退。【プラマニクス】【シャマレ】補助を頼む。」
「何だあれ!隕石かよ!?」
「凍らせる。」
轟くんが半ドーム状に氷を出して防御する。
竜が氷の防壁を突き破ると勢いは衰えたが、依然形を保ったままだ。
「ブッ殺す!」
次に爆豪君が爆発で飛び出して行き、右腕を構えた。
「【プラマニクス】【シャマレ】スキル発動。」
「死ね!」
中心部を的確に捉え派手に爆発させたが、まだ大きな塊が降って来ている。
「ワンフォーオール、3%!」
「みんな伏せて!」
それ聞こえるように言って良いの?
『誰でもそういうお年頃はあるものですよドクター。』
なにはともあれ、大きな塊も緑谷君が粉砕し、降ってくる土くれも伏せて無事やり過ごした。
それからはずっと通常のマジュウが数に物を言わせて襲ってくるサバイバルに戻ったが、飛ぶマジュウの数が倍に増えた気がする。やっとの思いで施設に着いたのは午後5時を回った頃だった。
「いいよ君ら、特にそこの5人!躊躇の無さは経験によるものかしらん?3年後が楽しみ!ツバつけとこ!」
『緊急保護プログラム【盾だれうさ】実行。』
「何だコイツー!!」
それは攻撃じゃないよPRTS。
『いえ、きちんと防御すべきです。』
「その子はどなたかのお子さんですか?」
いつの間にかピクシーボブにまた顔面を掴まれていた緑谷君がマンダレイに質問する。
「ああ違う、この子は私の従甥。ほら洸太、挨拶しな。」
「えっと、僕は雄英高校ヒーロー科の緑谷。よろしくね。」
緑谷君が挨拶しに行ったが、拒否された上に股間を蹴られていた。どうやら珍しい事にヒーローが嫌いらしい。
「マセガキ。」
「ちょっとお前に似てねえか。」
「ん"ッんん。」
「似てねぇよ!喋ってんじゃねぇ舐めプ野郎!」
危ない危ない、吹き出す所だった。
その後は用意されていた夕食を味わい、お風呂の時間になった。峰田君が怪しい動きをしている。万が一の為に仕切りの上にエンフォーサーを配置する準備をしていると、ついに登り始めた。
「はぁ、【エンフォーサ「人としてのあれこれからやり直せ。」
なんと仕切りから洸太君が出てきて峰田君を落とした。そして何故か洸太君も落ちたが緑谷君がキャッチした。
「気絶してるね。頭を打った様子はないから大丈夫そうだけれど、一応大人に見せに行った方がいい。」
「うん、マンダレイの所行ってくるよ。」
そう言って腰タオルのまま行ってしまった。
「城島〜!峰田はどうする?こっちも魂抜けてるけど。」
「専門外だよ。」
バベルで咽び泣いた皆さんもそうでない皆さんもお久しぶりです。
ドクターの性格が若干楽観的すぎるかなとエミュの修正を行っていたらもうこんなに日が経っていました。
停止していた時期にもお気に入り登録やコメントが生きる糧でした。ありがとうございます。
次回は
・ドクター、武器を使う。
・ドクター、錯乱する。
・ドクター、ボコられる。
の三本です。