ドクターとヒーローアカデミア   作:雑食性柑橘類

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そして月日は待たない。今日は雄英の入試である。

筆記は順調。実技の説明も終わり、切っていたPRTSを繋ぎ直しながら伸びをする。

 

「んんっ...はぁ。PRTS、接続状況は?」

『良好です。全オペレーターの召喚用ファイルのショートカットキーも問題なく作動します。』

「よし。それじゃあ行こう。」

 

『はいスタートォ!!!!』

 

「いきなりだなぁ。【グレイディーア】、あのアパートの屋上までお願い。」

 

頷いた半透明のグレイディーアは私を抱え、ビルに撃ち込んだ錨を巻き取りながら壁を走って屋上に送り届けた。

 

「ありがとう。うん、よく見える。それじゃあこの周辺を通るロボットを倒そう。グレイディーアはここからロボットを引き寄せて。【テキサス】は反対側のロボットを剣雨で牽制。【ブレイズ】はグレイディーアが集めたロボットの処理を。」

『ダメージとしては軽度の物理ダメージですね。危惧していた巨像やパワードスーツ並ではないようです。』

「と言っても先鋒には痛いね。【アステシア】、テキサスの援護に。【フィリオプシス】は地上3人の治療を。」

 

マップ全体を見ることはできないが、ここなら侵攻ルートを限定できて抑えやすい。

このロボット達の術耐性は皆無に近いようで、アステシアによってなぎ倒されている。硬い金属を切るのが好きなブレイズも心做しかイキイキしながらチェーンソーを振り回している。

 

そうやってしばらくポイントを稼いでいると、大きな地響きがして一際巨大なロボットが出現した。私達がロックオンされたのか、こちらに歩いてきている。

 

「来たか、0ポイント。任務なら決戦スキルを出すが...ポイントは充分。足止めだけして撤退だな。【ブレイズ】【アステシア】【フィリオプシス】は撤退。【テキサス】は剣雨を当ててから撤退。グレイディーア、スタート地点の近くまで後退しよう。」

 

剣雨の間合いに入った0pに剣が刺さるが、あまり効いていない様子。

耐久も術耐性もB程度はありそうだ。

 

「グレイディーアのスキルは3番をセットしているけれど、ここに引き寄せてしまうのは危ない。あ、0pが受験者の多い方に...。グレイディーア、少し寄ろう。逃げ遅れが出そうだ。」

『接近に気づいていない受験者は5名ほどです。そのうち自力で離脱できそうな受験者は3名。残りの2名はそれぞれ腕と足に軽度の負傷があります。0pの攻撃パターンが変動。ターゲットがその2人に移ったようです。』

 

薄々思っていたがこれは本当に入学試験なのか?命の危険がないとはいえ、戦闘経験のない新人オペレーター候補生が指揮もなしに戦う戦場としては過酷なように思うが。

 

「グレイディーアはスキルを準備。0pが範囲に入ったら発動して。」

『0pが負傷者に追いつきました。攻撃地点を予測。迎撃位置にピンポイントで配置可能です。』

「よし、【クオーラ】!」

 

迎撃位置にクオーラが配置され、攻撃をシールドで受けきったと同時に、グレイディーアのスキルが発動して0pは渦に閉じ込められた。しかし負傷者はポカンとしていて逃げる様子もない。

 

『ドクター。クオーラのスピーカーとピンマイクを接続しました。』

「ありがとう。『送り届けられなくて済まないが、渦の拘束も永続ではないので逃げてくれ。』PRTS、カウント。」

『はい。グレイディーアスキル終了まで4,3,2,1』

 

『終〜了〜!』

 

かなりの力で引き寄せられた0pは、私たちのいるビルに叩き付けられて壊れたようだった。

 

「【クオーラ】【グレイディーア】撤退。」

『ドクター。下で撤退させたのは良いんですが...その瓦礫の山、越えられるんですか?』

「...たまにはゆっくり帰るのもいいものだと思わないかい。」

 

 

 

さて、合否発表である。妙に重い封筒を開けると、何かのボタンのようなものが入っていた。

 

「これは?押せばいいのか?他の手紙を先に読むべきか?」

『私が投影されたッ!』

「うわっ、オールマイト?」

 

雄英の教師になるという噂は真実だったらしい。改めてしっかり見たけど、筋肉がマウンテン並だなぁ。羨ましい。

 

『城島少年!結果は筆記が1位!実技も充分な成績!文句なしの合格だッ!特に最後の0pの足止めがレスキューポイントに効いたな!』

「足止め...壊せてなかったのか。」

『しかし、見たところ君の『個性』は物騒だな!わかっているとは思うが、人に向けるには危険すぎる。故に授業では制限をかけさせてもらうこともあるので、同封の資料に目を通しておいてくれ!』

 

『おめでとうございます。まずはスタートラインですねドクター。』

「ああ、ケルシー達にも共有しておいてくれ。この被服控除は...ロドスの服でいいな。服装設計図をコピーして出そう。」

 

私の『個性』に必要なものは特にないし、灼熱地獄も豪雪地帯も全部あの服で対処可能だったけれど、こちらの技術で再現できるだろうか。

 

 

そして登校初日。学生服は何年着ても慣れないし、まず顔が出てるのが落ち着かない。ヘルメットはダメでも帽子ぐらい許してほしいものだ。

 

「クラスはA組だから...こっちか。」

 

着いた教室にはまだ誰も来ていなかったが、座席表に見覚えのある名前があったのだけは確認した。

 

「PRTS、先生が来たら起こしてくれ。」

『了解しました。おやすみなさい。』




ドクターの『個性』はゲーム的に言うと召喚,再現時に理性を、スキル発動時にコストを消費します。
これで星6勢の多様はできないので通常は1日1人、試験などでは2人、命がかかれば3人程度を目安に星5星4でどうにか戦います。
最大配置可能数は6。12人並べたい欲もありましたが流石に混線する。
あと長時間の再現維持は若干理性が使われます。

UA file n class No.n
Ryou Jousima
城島 療
『個性』武器の召喚
Hair:清潔だが頓着しないためボサボサ
Eye:眼鏡は必要ないがまあまあ悪い
Face:ロベルタが狂う
Books:『個性』関係の論文
Muscle:雑魚
Brain:深淵
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