ドクターとヒーローアカデミア   作:雑食性柑橘類

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なんだか左隣が騒がしい...。初日から喧嘩か?寝てる人間の傍でやらないでくれ...。

ああ地雷も電気柵も禁止だからねイグゼキュター。ソーンズ、実験室が爆発する恐れがある実験の場合は事前に申請しなさい。ほらケルシーがすっ飛んで...。

 

『お目覚めですかドクター。まだ先生は来ていません。』

「ふぁ...。」

「そこの君もだ!初日から居眠りだなんて、たるんでいるぞ!」

「あぁ、済まない。しかし個性がら睡眠が重要でね。見逃してくれ。」

「そうだったのか!それはすまなかった!」

「いや、大丈夫だよ。」

 

嘘ではない、純正源石も理性回復溶剤もない今では理性の回復には睡眠が1番だ。しかし彼は人を信じすぎるな。

そんな話をしていると誰か登校してきた。

いや、彼らで最後か。なら先生もすぐに来るだろう。

 

『彼らの後方に不審人物を発見。』

「え?」

 

先生だった。

 

 

個性把握テスト...オペレーター達の能力測定にならないか?私要らないな。

最下位は除籍とか入学式も無くいきなりテストだとかで揉めてて同意を求められたけど、私はヒーロー免許さえ取れたら良いからなぁ。

 

「50m走と持久走は本人の位置が計測される。何かを飛ばして終わりにできるとは思わないことだ。」

 

じゃあ抱えてもらえばいい訳だ。速いのはやっぱりグレイディーアになるな...。反復横跳びはイネスで握力はフリントが強かったっけ。

 

順当にテストを終えて、なんかさっきから焦っている子のボール投げを見ていた。

先生の個性は個性を消すらしい。先生が一気に苦手になった。

それから緑谷君が怪我をしたので、終わり際に少し実験をさせて貰った。

まずは後ろに彼がいる状態で急に止まる。

 

「あ、ごめん。大丈夫かい?指を怪我しているのに、不注意だった。」

 

そして手を覆った瞬間にハイビスカスの治療アーツを使った。オペレーター達には充分な治療効果がある。さて、どうだ。

 

「大丈夫!腫れもだんだんひいてきてるから!」

 

成功だ。見た目では分かりにくいが、確かな手応えがあった。

ただ帰りに廊下で会った相澤先生に釘を刺された。

 

「余計な事をするな。」

「テストは終わっていましたので、特に成長の妨げにはならないと判断しました。」

「婆さんの治療を受けてどっと疲れるまでが教訓なんだよ。」

「あぁ、了解しました。」

 

これは次無断で実験したら除籍されそうだな。しばらくはやめておこう。

 

 

必修科目は通常の学校と何ら変わりなくて、少し退屈だ。

この英語という言語は古いヴィクトリア語やクルビア語と似ているのでたまに間違える。

ところで教師はいくらプロヒーローと言っても授業までヒーロー衣装でやる必要はあるのだろうか。

 

昼食は食堂でとっているが、ロドスの食堂が恋しくなる。ロドスのキッチン担当達は元気にしているだろうか。

こちらではテラの6倍の速さで時間が進んでいるから...それでも鉱石病の特効薬開発から2年半か。早いような遅いような。

 

さて今日の授業ではヒーロー基礎学という授業が予定されている。初回授業からひたすら筋トレとか言われないだろうか。

 

「筋トレではなくて良かったですが、別の授業ですか。」

「すまないが、流石にいきなり対人は危ないとの判断でな。」

「いえ、理解しています。この『個性』では人を相手するのに危険すぎる。咄嗟に傷つけてしまうかもしれないのは、私も懸念していました。」

 

実際ロドスの制圧とは殲滅が主だった。

 

「そこで、今回は使用武器の選別を行う。言わずもがな、殺傷能力が低い奴だ。入試のチェーンソーは論外だぞ。」

「はい。では一応、私なりに選んだ者から。【イーサン】」

「武器は、ヨーヨーか。」

「はい。当たるとたまに…足がもつれます。攻撃できる範囲も周囲だけなので戦闘訓練には問題ないと思います。イーサン、先生に当てて。」

「多少の痛みと擦り傷。許可だな。」

「次は【プラマニクス】」

「鐘、音波か。」

「はい。発動型個性の影響を受けやすくなります。プラマニクス、イーサン。」

「痛みは変わらないが、擦り傷が広くなったな。許可だ。」

「次からは、召喚時に効果があるのですが大丈夫ですか?」

「程度による。説明を事前にしてくれ。」

「少し眠気が来る事での妨害です。【カフカ】」

「痛みもなく傷もない。妨害用だな、許可。しかし意識を失いかけるから移動中の生徒には禁止する。」

「はい。」

 

そうやってまるまる1時間選別をした。

 

「沢山召喚したから理性が…途中からコストも足りなくなったから旗手たちのスキルも使ったし…。」

 

まあコスト足りなくなったのは医療オペレーター達で先生をじわじわ治療してたからなんだけど。眠りとかスタン中にドライアイを治せないか目を重点的にアーツをかけてみたし。

 

「あれ、ミス・クリスティーン?ファントムと一緒に来ちゃったか。撫でさせていただけますか?ミス。」

 

ミス・クリスティーンは膝の上で丸くなった。そこをゆっくり撫でながら眠気に身を任せる。




グレイディーア 星6
モチーフ:カジキマグロ
戦術機動:███(判定不能)の人。
武器が伸縮可能なので入試のように垂直移動の理由付けができてこの小説的に本当にありがたい。
今後も要所要所でお世話になる予定。

イネス 星6
彼女のスキル3はよく反復横跳びに例えられる。人が死ぬ反復横跳びってなんだよ。
葉隠さんが近くにいる場合は配置を控えること。
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