転生したら死んでました   作:生転

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初めてですが読んでくれると嬉しいです。


第一幕
転生したら死んでました


「何もするなよ!したらこ、殺すぞ!」

ナイフを持った男がそう言ってみんなを脅している。

「え!?どうしよう!?」

冷静に状況を見ている私の隣では、友人の長瀬由衣が慌てふためいている。

「キャーッ!?」

「助けて…」

「ママ~~!!」

近くで小さい子が泣いている。周りもこの状況に混乱しているのか、逃げたり、助けを求めたり、それぞれが勝手に行動している。

「由衣。落ち着いて。息を潜めていたら助かる確率が大幅に増えるよ。だから落ち着いて深呼吸。」

「う、うん。そうだよね、こんな時こそ落ち着かないとね。」

「そうだよ。落ち着いていたら勝機は見える。私はあの子の所に行くけど1人で大丈夫だよね?」

「え、一緒にいようよ。そっちのほうが安全だから…」

「ごめん。でも私はあの子を見捨てることができない。」

「え…?」

「それに由衣だからこそ、私は安心してあの子の所に行ける。」

「わ、わかった。でも危険なことはしないでね。」

「うん。わかってるよ。…行ってくるね。」

そう言って、泣いている子の所に行った。

「どうしたの?」

「お母さんが居ないのー!」

そういってまた泣き出す女の子。どうしたものか?

あ、そうだ。頭を撫でたら泣き止むとかどっかで聞いたことがあるような。

もういいや。あたって砕けろ。

半ばヤケクソ気味に女の子の頭を撫でた。

「よーし、よーし。怖くない怖くない。お姉ちゃんが居るから大丈夫、大丈夫。」

すると女の子は落ち着いたのか少しずつおとなしくなっていった。

その時

「おいお前、いま何をした!?」

「な、何もしてません…」

男の所から声が聞こえる。そして近くにいるのは由衣だ。まずい!

「いいや、したな。俺は見たぞ。スマホをもっているところを。どうせ警察に電話したんだろう。言えよ!」

これはまずいと思い、足音を殺して二人に近づく。

「それにお前さっきから隠れてたよな。やっぱ。電話したんだろう。なあ。答えろや。」

「ち、違います。」

「そういうやつが一番怪しいなぁ?ま、見せしめに一人ぐらい殺してもいいよな。」

「ヤ、ヤダ…死にたくない。死にたくない!助けて!助けてよ!!」

そういって由衣は地面を這いながら男から離れようとしている。

助けを求めているが誰も動かない。いや、動けない。

「逃げるってことは、やっぱり警察に通報したんだな。なら死なないとな。」

そういって男はナイフを手に持ち由衣に向かって近づいた。まずい。

「な、なんだぁ!?」

まずいと思ったら体が勝手に動いていた。

男を掴み、止めた。

「て、てめえっ!死にたいのか!」

「みんな逃げて。私が抑えているあい…だ…に……がはっ…」

なんだか背中のあたりがとっても熱い。しかも痛い。なぜだろう、力が抜けていく…

その時気付いた。背中にナイフが刺さっていることに。

気をしっかり持って。みんなが逃げるまでの時間を稼ぐんだ。少しでも長く。

「キャー!」

「お、お姉ちゃん…!」

「何してるんだ。逃げるぞ。あの子が作った時間を無駄にするな。」

「はあ、はあ…げほ」

「てめぇ…!離せ、離せよ!」

それから何度も背中を刺された。

痛い痛い痛い痛い痛い熱い熱い熱い熱い熱い死にたくない死にたくない死にたくない。

時間を稼げ少しでも長く。気をしっかり持て。みんなを助けるんだ。

「何なんだよ!なんで死なないんだよ!?」

そういって男は何度もナイフを突き刺してくる。

痛みを感じない。熱くない。もう耳も聞こえない。

そんなとき私の眼に昔の記憶が映った。これが走馬灯という物だろう。

そこにいたのは小さいときの私と由衣。小さい頃は由衣はよく泣いていた。

それを私が慰めていたんだっけ。

由衣がいじめられたこともあったな。その時も私が守ったんだっけ…。

私は前を見るそこにはここから必死に逃げる由衣が映った。

目から涙が垂れている。その隣ではさっきの女の子が泣いている・・・・。

体の感覚がどんどんなくなっている。意識も遠くなっていく。

「ま、ま…まも、れなく…て…ごめ、ん…」

最後に力を振り絞ってその言葉を口にした。

もしかしたら誰にも聞こえなかったのかもしれない。

でも最後の最後でできてしまった心残りはみんなを…由衣を守りぬけなかったことだ。

 

そうして私は息を引き取った。この事件は立てこもり殺人事件として生き残った人や親族の胸に強く突き刺さった。

◇◇◇

意識がはっきりとしてくる。私死んだよね?なんで意識あるの?

とりあえずあたりを見渡す。ホラー映画に出て来そうな墓地だった。

なんで私ここにいるの?

生きてたとしても病院とかじゃない。もしかしてここが地獄?

でも私そんな悪いことしてない。じゃあ幽霊?

あたりにあった木の棒に触ってみるが動かせる。

ちょっと待って…?今見えたらダメなものが見えた気がする。

そう思いもう一度自分の手を見る。

うん。骨だね。なんで?

お、落ち着け私。これはあれか。本とかでよくある転生ってやつか。

私そういうの好きなのよねー…

はい。現実逃避終わり。ふー。見るしかないか。

覚悟を決め立ち上がり自分の体を見る。うんやっぱり骨だね。スケルトンってやつか。

そうだ。由衣たちはどうなった!?

この体に驚きすぎて忘れてた。生き残れただろうか?

もしかして、もう…いや、由衣ならあそこからうまく逃げられているはず。

自分が死んじゃってるからか悪いほうの想像をしちゃうけど大丈夫だよね。

神様か何かがチャンスをくれたのかな。

よし、決めた。この世界で生き延びてやる。まあもう死んでるけど。

そして、できるかはわからないけど元の世界に戻る。

よーし。やるか。まずはサバイバルの基礎、できることを探そう!

何もしないというのは死んでいるのと同じ。

って、うん?なんか出てきたぞ。

 

 

スケルトン レベル1

HP100  魔力50 攻撃力20 防御力20 魔力20 俊敏20

スキル

死体Lv1 体操作 魔法Lv1 骨創造Lv1 鑑定Lv1 闇魔法Lv1 創造

 

これはあれか異世界物のお約束、ステータス・スキル・魔法ですか。

これはやばい、燃えてきた。とりあえずスキルの効果が知りたいな。

鑑定って使えるのだろうか。

 

鑑定 発動したいものの情報を回覧できる。

へー。じゃあさっそくスキルに鑑定。

 

死体 頭が破壊されない限り死ななくなり自動回復効果がある。

体操作 自分の体を自由に操ることができる。

魔法 自身の魔力を感じたり操ることができる。

骨創造 魔力を消費して骨を自分が想像したと通りのかたちで自由に作ることができる。創造した骨は自分の骨と同じ材質になる。

闇魔法 闇属性の魔法。魔力を消費して闇を自由に操ることできる。

創造 力を消費してあらゆるものを制作できる。質によって魔力消費が変わる。

 

なるほど、面白いスキルが多いな。特に死体と骨創造、闇魔法の用途は多そうだ。

しかしステータスは低めと…。最初に出てくる魔物くらいかな。

生きるためには強くならないとね。そんで、強くなるにはやっぱりレベル上げが一番。

ってことで早速レベルを上げていこう。

 

 




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